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ネメシス(悪魔城ドラキュラ)

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ねめしす

ネメシスとは、ギリシャ神話に登場する義憤の女神。 ここではコナミのゲーム作品『悪魔城ドラキュラ』シリーズに登場する敵キャラクターについて記載する。

概要

悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲で初登場した敵キャラクター。

獣人を狩る殺戮天使。本体は白いシルエットだけであるため、姿は少々分かり難いのだが、

想像できる見た目としては、軽装レイピアを携えたショートヘア女剣士と言った所。

海外版での名称も同じく「Nemesis」。何気に長身なアルカードよりも1.5倍くらいデカイ

また悪魔城ドラキュラシリーズでは珍しい聖(光)属性に耐性を持つ数少ないザコ敵でもある。

しかし接触判定があるのは剣部分のみ。本体は攻撃直前や移動中に一瞬見えるだけであり、

彼女自身に接触してもダメージは受けないが、逆にコチラからダメージを与える事もできない。

どうやら剣に宿る事で現実世界に干渉しているようだ。つまり剣を破壊すれば倒す事ができる。

自身の攻撃の要にして自身の命そのものでもある、正に文字通りの諸刃の剣と言えるだろう。

ちなみに凛々しい印象の彼女だが、担当声優のおかげか、どの作品においても声が可愛らしい。

尚、似たような性質のお仲間には『アラストール』『ブーロー』『スペクターが存在している。

ただし彼らの場合は殺された戦士の強い怨念が剣に宿り、意思を得て動き出した設定であるため、

天使が直接剣に干渉して動かしている彼女の場合とは、厳密には成り立ちが異なるようだ。

元ネタ

元ネタはギリシャ神話に登場する義憤女神ネメシス】・・・ではないかもしれない(!?)

何故なら、悪魔城ドラキュラシリーズに登場する彼女の設定は元ネタと全く一致していないから

獣人を殺戮したなんて神話も無ければ、女神から天使にランクダウンしている時点でおかしいし、

そもそも有翼の女性として描かれるはずの彼女が、何故に亡霊の様な見た目になっているのか・・・

背中から翼が生えている事から開発スタッフが天使と誤認してしまった可能性も否定できないが、

他の要素に関しては一切の理由が見つからない。つまり殆どの要素がオリジナルなのである

そもそも初登場した『月下の夜想曲』における海外版での名称は「Hunting Girl(狩女)」であり、

その説明文も「不可視の猟女の亡霊」とハッキリ述べているため、ますます関連性が薄まる始末。

以上の事から推測すると、恐らく『ネメシス』という設定は後付けだと思われる

元々、別に作成された敵キャラクターに後から女性型モンスターらしい名前を付けたのか、

或いは当時の開発スタッフの調査不足から、他の天使の設定と混同してしまった所為なのか、

何れにせよ今となっては謎のままである。そのため本作における彼女は元ネタから派生した、

悪魔城ドラキュラオリジナルの敵キャラクターと言って良いだろう。別物として愛でてあげよう。

Lv(レベル)は15。HPは88弱点は無し。耐性は聖(光)属性。出現場所は『礼拝堂』『闘技場』

普段はその場から動く事はないが、コチラから近づくとゆっくりと追ってくるようになる。

攻撃手段は正面に対して様々な図形を描く様に素早く斬り付けてくる。技の数は全部で3種類。

剣の軌跡部分にしか攻撃判定がないため、見てからでも十分バックダッシュで回避できるはず。

しかし彼女、特に対策などをしなくてもかなり弱い。天使らしく聖(光)属性耐性こそ持つものの、

彼女は攻撃を受ける度に仰け反ってしまう性質のため、連続で攻撃すれば簡単に完封できるのだ

ただし地形をすり抜けるため、仰け反った後の位置が悪いと攻撃が届かなくなってしまう事も。

ここはリーチの長い大剣や棍棒系の武器で戦うと良いだろう。逆に拳系の武器は相性が悪い。

ドロップアイテムは短剣系の武器『ウェアバスター』とHP回復アイテムチーズケーキ

ドチラも固有のドロップアイテムであり、特に武器の方は彼女の設定的にもピッタリな品だろう。

恐らく最初に出会うエリアは『礼拝堂』になるはずだが、足場が悪くしかも狭いため戦い難い。

『闘技場』の上段フロアには2体並んで出現するため、アイテム狩りならコチラの方がオススメ。

『ウェアバスター』ATK(攻撃力)+18に加え、「獣人によく効く」と説明文にはあるのだが、

実際は獣人系の敵に対してダメージ量が増えるなどの特殊効果は一切無い・・・詐欺じゃん

そもそも本作に登場する獣人の敵はワーウルフミノタウロスの2体にしかいないため、

もし効果があったとしても限定的過ぎて使い物にならない。素直に普通の短剣として使用しよう。

一応、所謂波動拳コマンドを入力する事で、彼女の連続突きを必殺技として使う事ができる。

『チーズケーキ』の回復量は+14と時期相応でまあまあ優秀。・・・彼女の好物なのかもしれない。

HPは170。MPは10弱点と耐性は無し。出現場所は『舞踏館』『幻夢宮』

本作では見た目と攻撃手段が一部変更されており、まず髪型がポニーテールになっている他、

図形を描いていた斬撃が3種類の連続突きに、大きさも主人公の蒼真君並に小さくなっている。

また本作から名称や設定が日本版のもので統一されたため、天使設定は相変わらず継続している。

しかし何故か聖(光)属性耐性は消滅してしまった模様。仮にも天使なのにそれでいいのか・・・?

尤も、攻撃を受けても仰け反らなくなったため、相対的には過去作よりも強化されているはず。

ドロップアイテムは無し。つまり彼女を倒す意味はソウルを得る事以外にない。・・・不憫な

彼女のソウルから得られる能力は「敵の目にプレイヤーが映らない」。消費MPは+65と多め。

一定時間、敵に感知されなくなるため、苦手な敵を上手くやり過ごすのに最適・・・とはいかない

何故なら、効果があるのは一部のザコ敵だけであり、当然の事ながらボス敵には全く意味がない

また効果中でも敵に接触すると普通にダメージを受けてしまうため、使い勝手が非常に悪いのだ。

総じて本作における彼女の扱いは不遇と言わざるを得ない。一体彼女が何をしたって言うんだ・・・

余談

悪魔城ドラキュラ(MSX2版)には『ネメシスの鎖』という鞭系の武器が登場しているのだが、

彼女と関係があるのかは不明。一応、英単語の「Nemesis」には「天敵」という意味があるため、

ヴァンパイアキラーの設定も踏まえて、吸血鬼の天敵と言う意味で命名したのかもしれない。

尚、『ネメシス』復讐の女神とされる事もあるが、正確には上記の通り義憤である。

本来の「復讐の女神」エリニュスの方であり、『暁月の円舞曲』では共演していたりする。

ちなみに『ネメシス』の母親は『ニュクス』である・・・お母さん娘と共演しなくて良かったね

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