「偽物指揮官の命令なんて聞かないよ~」
概要
ピルグリムであり、地上の生存者たちが集う基地「エデン」所属の実働部隊、「インヘルト」の一員。
自他ともに認める地上最強の盾であり、あらゆる攻撃をものともしない鉄壁の防御力を誇る…のだが、彼女もまたアークの軛を離れたニケの一人。
実際に話してみれば、人類に忠誠を誓わないというのがどういうことか、身に染みてよく分かることだろう…。
容姿
幼さの残る顔立ちに身の丈近くもある一対の大型シールドユニットが特徴的なニケ。
このシールドはバリアを展開し本体の面積以上の広さをカバーする上、先端部からエネルギー弾を発射できる攻防一体の万能武器となっており、しかも接続を介さず浮遊するというオーバーテクノロジーっぷり。
本人はボディスーツの上に近未来的な装甲を身に纏っており、おかっぱ状に揃えた薄桃色の髪からは本人曰く「かわいく見えるため」のケモミミのようなパーツが突き出ている。
実際のところは高機能通信装置であり、地上に散在するエブラ粒子(早い話がミノ○スキー粒子)がもたらす影響を緩和するためのもの。インヘルト隊の共通装備であり、造形は異なるものの同機能のパーツが全員に搭載されている。
身体的には顔つきも体つきも幼い少女のそれであり、ニケの中では小柄。
腰下からケープを下げているため、射撃姿勢におけるこのゲームの魅力に関してはいささか乏しいものがあるが、必要以上のくびれがない寸胴気味のボディに、それを覆うぴっちりスーツに浮かぶへそ部分のラインなどフェティシズムを刺激する魅力は十分に備えていると言えるだろう。
性格
「うげ~同じ指揮官なのにこんなに弱くていいの?」
ものすごく悪い。
立って眺めているだけでカタがついてしまうほどの強力な装備を身につけているからか、幼い時分で最強の肩書きを得てしまったからか、その態度は極めて尊大。一言で言えばメスガキ。
何かにつけて小馬鹿にしたような態度を取り、自らの優越性を文字通り盾にして煽り散らしてくる。
防御を務める役割ながら守る対象となるであろう弱い存在に対して厳しく、外見(あるいは精神的にも)年齢的に上である指揮官に対しても本来の管理者と比較して「偽物」呼ばわりする始末。
とはいえ、散々腐しはするものの領分は心得ており、必要となればきっちり役目は果たす。また自分と同格、あるいは格上の存在に対しては素直に従うなど、力関係に基づく礼儀は弁えている。
なお、よく煽りこそすれその発言は考えなしであることがほとんどであり、うっかり相手の闘争心に火をつけて慌てふためいて言を翻すこともしばしば。
アーク内の文化、とりわけ娯楽的なものにも興味津々であり、その手の話題には意外と素直に食いつくあたりもなんとも微笑ましい。
要は見た目通りの幼い性格であり、そこらの悪ガキとは違い相応の実力も兼ね備えているので、多少青筋が浮かんでもグッと堪えて真摯な態度で受け入れてあげるのが賢い付き合い方だろう。
ゲーム内の性能
「弱いヤツらをいじめる時間だね、いひひ!」
パラメータ
HP | 711,171(Lv.200) |
---|---|
攻撃 | 17,059(Lv.200) |
防御 | 4,900(Lv.200) |
武器 | RL |
クラス | 防御型 |
属性 | 風圧 |
保有スキル
1 | 痛そうだね? | ■撃たれた時、10%の確率で味方全体に「被撃ダメージ8%▼」「10秒間維持」 |
---|---|---|
2 | 殴ってみれば? | ■フルチャージして攻撃した時、対象に挑発「2秒間維持」 攻撃力13.25%▼「2秒間維持」 |
バーストⅡ | ムカつくでしょう? | ■自分にヘイト:敵全体を挑発「10秒間維持」■味方全体に無敵「3秒間維持」 防御力133.48%▲「10秒間維持」 |
※効果量はいずれもLv.10時のもの
肩書きに違わぬ防御性能とヘイトコントロール性能を持った防御特化型ニケ
タウントの手軽さはノイズと互角以上であり、必要な時に素早く攻撃を引き受けることができる。(歌声で引き寄せているであろうノイズと違いまじモンの挑発を入れているだろうというのは冒頭のセリフ及びスキル名からお察しください)
パッシブ2種はいずれも被ダメージを減衰する効果があるが、一つ一つは量としては今ひとつ。どちらかといえばバーストスキルや他キャラのスキルと組み合わせて活用するべきだろう。
「これこそまさに無敵ってやつじゃない?」
彼女の真骨頂はやはりバーストスキル「ムカつくでしょう?」。味方全体に無敵を配れるのは現状彼女のみであり、タイミングを合わせれば致死級の攻撃を無傷で凌げる(なお、攻撃に付随する状態異常は仕様として無効化できない)
無敵のオマケとして見られがちな防御力をほぼ2倍まで引き上げる効果も強力。発動時にヘイトが付与されるため自然とノアに攻撃が向くわけだが、高めの防御ステータスをさらに強化するため、多少の攻撃も余裕を持って受け止めることが可能。
武器であるランチャーも2発ずつ発射されるためバーストゲージを貯める速度が同武器種のキャラと比べて早いというのも嬉しいポイント。センチやアニスには及ばないものの連発すればあっという間にゲージを満タンまで持っていける。
難点はただ一つ、挑発性能が高すぎること。やはり煽りすぎである。
考えなしにオートで戦わせていると片っ端から攻撃を吸ってしまうため、殲滅が追いつかないとあっさりダウンしてしまう。手間は増えるが手動操作でヘイトを取る取らないの調節を細かくやっていくのがベター。
ちなみにビスケットがいると両者ともバーストⅡのCT40秒なので噛み合わせも良く、防御型への回復&無敵付与に加えて遮蔽の復活まで担当してくれるので耐久面での相性バツグン。なるべくセットで組ませてあげたいところ。
一方、長期戦になりえないアリーナでは非常に高い防御性能+挑発がかみ合い、彼女がいるのといないのとではアリーナの勝率が変わってくる。
アリーナで勝ちたいのであれば優先的に育てると良い。また、企業タワーではクールタイムが40秒ではあるが、貴重なバーストⅡのピルグリム枠であり、ニヒリスター取得前や、クラウンが手持ちにいない場合は必然的に編成に入る事になる。
マイレージショップにはガチャ産ピルグリムでは唯一スペアボディが置かれている事もあり、限界突破が容易と言うのも利点である。
総じて防御極振りの性能であり、使い所を誤らなければ圧倒的な格上相手に下剋上を狙えるポテンシャルを秘めている。うざったい性格と敬遠せず是非とも起用してみてほしい。
関連人物
ニセモノ。
インヘルトを預かる本来の指揮官と区別しての呼び方であるが、多分に蔑称の意が込められていることは想像に難くない。
終始生意気な上から目線で接しており、基本大抵のことは温和に見逃す指揮官であっても思わず冷静に努めるよう自らに言い聞かせるほど。
とはいえ、なんだかんだと言われてもやはり放ってはおけないようで、ノアもまたそうした指揮官の姿勢はある程度認めている模様。
おっかない隊長。
実力差もあって普段の彼女からは考えられないほどドロシーには萎縮しており、「いるだけで怖い」とまで言わしめるほど。
ドロシーもドロシーでノアの元々の性格を知悉した上で「自分には素直に従ってくれるところがかわいいですよね」となんとも底意地の悪い見解を示している。
同僚。
時折イタズラを仕掛けることがあるものの、その恐ろしさは十分認識しており、ドロシーほどではないにせよ畏まった態度を見せることが多い。
ちょっと執着心強すぎな同僚。
実力において伯仲、ないし上回っているためか同じ部隊の隊員については見下すことはない。
が、それはそれとして常軌を逸した執着心には流石に呆れており、総じて尖った個性を持つインヘルト隊員の中ではノアは割と振り回される存在である。
インヘルトを預かる指揮官。
人間でありながら並外れた力と胆力を備えた彼には素直に従っており、むしろその実力に対する驚嘆すら感じられるほど。
あくまでニセモノに対しては気まぐれで力を貸しているだけであり、本来帰属している彼にはそのことを口外しないよう注文してくる。
直接の関連はないものの、個別エピソードの顛末がノアの個別エピソードにも伏線として関わってくる。
マクスウェルはあくまで機密扱いとして公表しなかったはずの情報をどこからノアが手に入れてきたのか、それともあるいは…
余談
アップデートファイルダウンロード中などに見れるイントロムービーではインヘルト勢から唯一登場、アーク所属のニケと共同戦線を張っており、ロード級ラプチャー「スプーキー」の放ったレーザーを自慢のシールドで跳ね除け活路を開く活躍を見せている。
また、マイレージ(ガチャを引いた時に貯まるポイント)交換所にはピルグリムのスペアボディが並ぶことはないのだが、ノアのみ例外でラインナップされている。何故なのかは後述。
このため基本的に重ねようと思うと茨の道となるピルグリム勢にあって最も限界突破へのハードルが低い存在でもある。
関連イラスト
関連タグ
勝利の女神:NIKKE ピルグリム ピンク髪 ロリ メスガキ シュエン・・・メスガキつながり
ネタバレ
※以下、スクロールした先に個別エピソードのネタバレがあります。
生い立ち
彼女は最初から地上で活動していたわけではなく、アークで製造されたニケだった。
スペアボディがアーク内の交換所で入手できる理由がこれであり、元は十把一絡げの量産型同然の存在に過ぎなかった。
例によって捨て駒同然に地上に派遣された彼女は無力ながらも必死で生き残ろうともがいた。
その過程は本人が語るところによればまさに弱肉強食をそのまま絵に描いた世界であり、半死半生の中ラプチャーたちの襲撃をひたすらに耐え凌ぎ、死んだ仲間たちのパーツを漁り、自らの体を強化し続ける凄絶極まる道のりだった。
そうして何年かを経て力を蓄えたところを本物の指揮官に実力を認められてエデンの一員となったのである。
絶望的な状況であっても意地と身一つで生き延びてきたことは彼女の人生観に大きな影響を及ぼしており、周囲に威張り散らすのもそうした血の滲むような努力が土台にあってのこと。弱者に対して手厳しいのも、他者に縋る生き方を選ぶことすらできなかった自身の境遇ゆえである。
今となってはほとんど無敵に近い存在になってしまったが、それでもなお自身の強化に余念がないことには理由があった。
自分の身はともかく、守るべき存在を守れないかもしれない。それは無敵にして孤独な生き方を選ばざるを得なかった彼女が抱いた唯一の恐怖であり、ここまで散々書き連ねた性格の悪さもそうなることをそもそも遠ざけるための予防線の一つでもあった。
ひょんなことからその恐怖と向き合い、自分以外の誰かを守りたい、守るべき存在を見つけることができた時、身体的なスペックは当然ながら、彼女自身驚くほどの進化を遂げることとなった。
自らの悲壮な境遇を乗り越え、弱きを弱きとして受け入れ、それを守り通すために強くなり続けるという、まさしく『地上最強の盾』に相応しい精神を得たのである。
「あなたのように弱っちいやつが、どれくらい生き延びられるかはわからないけど」
「常にこの偉大なるノア様の恩恵に預かったことを忘れずに」
「一生懸命、よく食べてよく生きること。以上」