概要
和名 | ハグロトンボ |
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学名 | Atrocalopteryx atrata |
別名 | オハグロトンボ、カミサマトンボ、盆トンボ、精霊トンボ、極楽とんぼ、仏トンボ |
分類 | 蜻蛉目 均翅亜目 カワトンボ上科 カワトンボ科 カワトンボ亜科 ハグロトンボ属 |
体長 | 5.4~6.8cm |
後翅長 | 3.5~4.4cm |
分布域 | 日本(本州、四国、九州、対馬、五島列島、種子島、屋久島)、朝鮮半島、中国、シベリア |
カワトンボ科に分類されるトンボの一種。
漆黒の翅が特徴で、蝶の様にヒラヒラと飛ぶ。
翅を閉じて止まり、時折翅を開閉する。
メスの体色は黒褐色だが、オスは緑色の金属光沢を持つ。
メスの方がオスより若干大きいが、大差はない。
成虫は蚊や蝿などの小型の昆虫を捕食し、大型の虫はあまり狙わない。
幼虫は小型の水生昆虫やプランクトン、魚の稚魚などを捕食する。
成虫は5~10月頃まで見られ、とくに7~8月に多い。
平地〜低山地の水草が茂り流れの穏やかな河川や用水路などの周辺で見られる。
山地の渓流沿いを好む他のカワトンボ類と異なり、平地でもよく見られ、まれに池や海辺、住宅地で見かける事もある。
5~7月頃に羽化し、その後は成熟するまで雑木林や緑地公園などの木が生い茂る薄暗い場所で過ごし、お盆の頃に川に戻って繁殖行動を始める。
交尾後、メスは水面付近の水草に産卵しその間、オスは周辺で警護する。潜水して産卵する事もある。
ヤゴは流れのある環境でしか羽化できないとされており、池などの止水域では再生産できないとされる。
神様の使いとされ、見ると幸運が訪れると言われている。
また、お盆の頃に川に現れる為、ご先祖さまの化身ともされる。
関連タグ
アオハダトンボ:近縁種。こちらは希少種。
リュウキュウハグロトンボ:沖縄に居る似た種。特に近縁では無い。