アーディティヤ神群の一人でアリヤマンと共にミトラにつき従う。
この三人は全員アーディティヤ神群である。
その神名は「王」「擁護者」の意を持ち、スラヴ語・スラヴ神話のボグ、ゾロアスター教聖典アヴェスターに登場する中級神霊ヤザタの一人バガ(共に「神」の意)と同じ起源を持つ。
バガを含むサンスクリット語として至高の存在を意味するバガヴァーン、バガヴァッドがある。ヒンドゥー教ではクリシュナに、仏教では如来に対して使われる語である。
分配と幸運を司る神。弱者も強者も王者も翻弄する運を支配することから「恐るべきバガ」とも呼ばれる。牛馬の獲得においても加護を与えるとされる。
幸運は良縁に通じ、そのためアリヤマン同様、結婚の神であり、『アタルヴァ・ヴェーダ』二巻36編に収録された「夫を得るための呪文」ではアリヤマンと共に名を挙げられる。
同ヴェーダ(三巻12編)の「新築の家を祝うための呪文」ではより深く田畑を耕せるよう請われる。
さらに「アラーティ(貪欲・浪費)」を避けるための賛歌(5巻7編)ではサラスヴァティーと共に助力を請われる。
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