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概要編集

あの犬溶接マンが登場したコミックシリーズ。1996年から2001年までに全60話(レギュラーシリーズ)が刊行された。バットマンのホームグラウンドである、ゴッサム・シティを舞台にアウトローな連中が二流・三流ヒーローやヴィラン(時々一流のキャラも出てくる)や犯罪者を巻き込んで、ドンパチの丁々発止、そしてちょっぴりハードボイルドな物語。


ちなみに第1号から最終号までガース・エニス(ライター)&ジョン・マクリア(アーティスト)コンビが手掛けているのも本シリーズの特徴。


登場人物編集

  • トミー・モナハン
    • 犬溶接マンに注目されがちだが、彼こそ本シリーズの主人公。アイルランド系ターミネーターなルックスの彼は、かつて吸血エイリアン:グロンズに襲われ、その時に透視能力テレパシーを手に入れた。そして、この能力を生かして「超人専門の殺し屋」となる。
    • 一応「善人は射たない」というルールはあるが、金(ニューヨークでの引退に備えた貯蓄)と女(大概フラれる)とビールと野球賭博(このせいで金が貯まっていかない)の為、殺し屋家業に勤しむ。
  • ナット・ザ・ハット
    • トミーの相棒。彼とは湾岸戦争の頃からの仲。
  • ヌーナンズ
    • トミー、ナットが行きつけにしているバー。オーナーのショーンはトミーの親代わり。その他に、ショーンの甥でトミーの幼馴染のパット、中国系のリンゴ、モヒカン頭のハッケンらが入り浸る。
  • セクション8
    • ゴッサムに拠点を置くスーパーヒーローチームで、犬溶接マンが所属する事で有名。

主なメンバーはこちらを参照。


敵キャラなど

  • マウザー
    • 地獄に堕ちたSS将校五人をくっつけて誕生したバケモン。トミーの腕を見込んだ地獄の住人が、彼を手下にするべく送り込んだ刺客。
  • モー・ダブルズ
    • 結合双生児のマフィアのボス。右側が兄のモー、左側が弟のジョー。トミーが能力を手に入れた直後に、流れ弾によって弟のジョーが死亡。以来、トミーを目の敵にしている。

邦訳版編集

ネットでの犬溶接マンが話題となり、エンターブレインから2013年8月、まさかの邦訳版が発売された。犬溶接マンの名付け親である海法紀光氏が翻訳を担当。さらに、犬溶接マンが所属するヒーローチーム:セクション8が登場する2000年の作品『ヒットマン/ロボ』というエピソード(本来はもう少し後の話なのだが、今回は特別に前倒しして収録された)と、トミー=ヒットマンのオリジン(誕生秘話)を描いた「デーモン・アニュアル」も収録されている。そして、2014年2月には第2巻も発売。しかしそれから刊行がストップしてしまう。が、2017年5月に残りの3巻から最終巻である5巻がまとめて同時発売となり無事完訳した(なので、この機会に読んでみてはいかがでしょうか)。


余談ではあるが、その翌月にはデッドプールの初邦訳作品も刊行された。これまで日本語版が出たアメコミ作品と言えば「有名キャラクターの作品」や「賞を取った作品や映画化などの話題作」と言ったのが殆どだった。


その為、これまであまり取沙汰されなかったこれらの作品の邦訳は「ネットコミュニティ等から火が付き、そこから邦訳されるという」日本のアメコミ邦訳出版スタイルに新たな兆しとなるのではと言うファンの見解もなされている。



関連タグ編集

アメコミ 犬溶接マン DCコミック

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