ワシこそ、あのメアリー王国の伝説の騎士、”ブラッドクローのヒツジィ”じゃ!
曖昧さ回避
概要
オールドランドの獣似隊の一員で、グリングの部下。獣似隊に編入される以前はオーズンの側近として働いていた。外見はモノクルと青いスーツ、白い口髭と背中に着いている綿が特徴の老人の人形。(名前とは裏腹に羊じゃなく人間にしか見えないが。)年齢は88歳で、オールドランドの中でも最年長である。イロスマEXにおいて、バート達が最初に対峙したボスキャラクターである。58年前は『メアリー王国』という国の王の執事として勤めていたことが明かされている。ある日、メアリー王国の姫が盗賊に拐われ人質にされてしまい、救出に向かった王国の軍隊も盗賊に全滅させられるという大事件が起きたのだが、その中でも一人だけやられずに盗賊全員を返り討ちにし、姫を救出したという武勇伝を持っている。その時の活躍から、若い頃は「メアリー王国の伝説の騎士」「ブラッドクローのヒツジィ」という異名を持っていた。
人物
一人称は「ワシ」
極めて自尊心の高い自信家で、ネットで検索しても出てこないほどマイナーな話である58年前にメアリー王国の姫を攫った盗賊を全滅させた自身の武勇伝に誇りを持っている。上司であるサールやグリングを呼び捨てにしたり、イロスマメンバーをガキ共呼ばわりして見下すなど尊大かつ傲慢でプライドも非常に高い。そのうえ部下に対する態度もかなり酷薄で、フィンターを奴隷のように酷使し自分の間違いを棚に上げて文句やパワハラするなど言動も老害傍若無人そのもの。その一方で自分の命を懸けてでもイロスマメンバーに立ち向かうなどオーズンへの忠誠心は高い。
戦闘能力
オーズンの元側近だけあってか強さは獣似隊の中でも上位に入るほどの実力者。体術を駆使して闘う武闘派戦士であり、老人らしからぬ常人離れした身体能力の持ち主。かつて30歳だった頃にメアリー王国を襲撃した盗賊を壊滅させたという武勇伝は本物らしく、年老いた現在ですらイロスマメンバーを全く寄せ付けないレベルのスピードやパワーを誇る。しかし、弱点としては年齢のせいか激しい動きをするとギックリ腰になってしまう事である。恐らく58年前の全盛期の彼ならば、イロスマメンバーが全滅していた事は間違いないだろう。(年老いた今でもギックリ腰になるまではノーダメージでイロスマメンバーを圧倒していたので、もしかすると四天王や8人殺しを凌ぐほど強かったのかもしれない。)
使用技
- 皿投げ
皿を投げて攻撃する。この技でイロスマメンバーを足止めした。
目にも止まらぬスピードで相手の近くに移動する。バート曰く「ジジイのくせにめっちゃ早いぞ!」
強力な蹴りを繰り出す。先に進もうとしたプラズマを攻撃した技。
- 百裂拳
超高速でパンチを繰り出す攻撃。
- 蹴り上げ
相手を真上へ蹴り上げる攻撃。
- かかと落とし
相手を蹴り上げた後、強力なかかと落としを繰り出す。
足に炎を纏わせた後、強力な炎の蹴りを繰り出す攻撃。主にとどめ用に使用する。プラズマは倒せたものの、バートに使用したときはギックリ腰になってしまい不発に終わった。
- ドロップキック
相手を蹴り飛ばした後、ドロップキックで攻撃をする。
- ガード
攻撃してきた相手の攻撃を受け止める。
- クイックキック
高速で移動しながら複数人にキックをおみまいする。ケロ次郎曰く「なんてアクロバティックな身のこなしなんだ!」
- カウンター
相手の攻撃を受ける前に返り討ちにする技。
作中での活躍
初登場はイロスマEX第8章。サールを急いで回収しようとするイロスマメンバーの前に姿を現した。ヒツジィをただの年寄りと思い、メアリー王国での武勇伝を聞かせてもなおヒツジィをコケにするバート達を相手に死を覚悟しながら決戦に挑む。手始めにプラズマを倒し、年齢を感じさせない身のこなしでバート達を翻弄し隙をついてスヌーピーとカービィを撃破した。しかし、バートを倒そうと空中へ蹴り上げた際にうっかりギックリ腰を起こしてしまい、激痛で一歩も動けなくなってしまう。最期はそのままイロスマメンバー達の連続攻撃で叩きのめされ、デキットのとどめの一撃を喰らいあっけなく倒された。(マリオがいないのは気のせい...?)
クソォッ...!こんなガキ共に、こんなあっさり負けるとは...!くぅ、ワシがあと、50年若ければ...こんな連中、余裕で勝てたのにィ...!やはり、いくつになっても...年はとりたくないモノじゃ...!いや、年をとるのも、今日で最後か...! がはっ!
その後は、イロスマEX第10章のフィンターの回想シーンに登場。
サールとフィンターの試合を観客として見ており、フィンターにパワハラをして虐めていた。(恐らくこれを見かねたオーズンの怒りを買ってしまい、側近という立場を失脚させられたのだろう。)
補足・余談
- 名前の由来はヒツジ(羊)+執事+爺。モチーフは未。
- 黄鳥からは「ジジイ」呼ばわりされている。もしかしたら嫌われているのかもしれない。作者曰く王の側近から獣似隊に格下げされたので冷遇されているらしい。