20世紀の終わり――
地球の衛星軌道上に接近した巨大隕石により世界は未曾有の恐怖と混乱を迎える。
人類は迎撃ミサイルを用いて隕石に抵抗したが
隕石の破片は地球に落下し、人類の居住区は壊滅した。
落下した隕石により地球は有害な成分で覆われ、人類は地下シェルターでの生活を余儀なくされた。
そこで地下から地上を管理するべく「無人ロボット」の開発に注力。
その技術はめざましい進歩を遂げたのであった。
地下での生活に退屈した若者は「2Foot」と呼ばれる無人ロボットを操作して戦わせる遊びに興じていた。
「BOTgame」と呼ばれるその遊びは世界中で流行の兆しを見せる。
そこに目をつけた企業連合は一大娯楽産業として
スタジアムや競技規定を整備し「W2BF」という運営組織を設立。
競技性を高めた「BOTgame」は世界中の人々を熱狂させている。
概要
スクウェア・エニックスよりサービスが提供されている日本のオンラインゲーム。
ジャンルはTPS+RTS(ストラテジックシューター)とされており、名前の通りTPSとストラテジーを融合させたゲーム。PCとPS4で配信されている。
プレイヤーは人型ロボット「2Foot」を操作する「ランクス」となり、2Foot同士を戦わせる競技「BOTgame」に参加。互いの本拠点にあるコアを攻撃し、制限時間内に敵チームのコアの耐久値を0にして破壊したチームが勝利する。(時間切れの場合は相手よりもコアの耐久値が多いチームが勝利となる。)
プレイヤーロボットは分隊長としてTPSで戦闘を行い、僚機と呼ばれるAIロボット2機をストラテジー方式で指示行動させる。AIロボットを含め15機vs15機の戦闘。
人型ロボットのほかに、「フィギュアヘッズ」と呼ばれるロボットに搭載する擬人化されたインターフェイスがある。着せ替え要素などもあり、こちらのイラストも投稿されている。
2017/03/09のアップデートよりPvEモードが常設されるようになった。このモードではPCとPS4のプレイヤーがクロスして遊ぶことができる。
2017/06/21からはアーケード版であるフィギュアヘッズエースが稼働を開始した。こちらはフィギュアヘッズの未来の時間軸らしく、内容も2footによる競技ではなく、地上の資源確保を目的とした傭兵による戦争になっている。
2Foot
このゲームに登場する人型ロボットの総称。
作業用ロボットを転用したものも多く、工事作業車両を思わせるデザインであったり、消防局などの文字が機体にペイントされたままのものもある。
2Footは「頭」「胴」「腕(両腕)」「脚」の4つの機体パーツ、そして使える装甲や武器(兵科)を決定するフレーム(骨組み)から構成される。またパーツの装甲の厚さ、重さによって「軽量機体」「中量機体」「重量機体」の3つにグレード分けされている。機体の背中には「コア」と呼ばれるラジエーターがあり、ここが弱点となっている。
また装甲に覆われていないフレーム部分も、コアほどではないが大きなダメージを受ける。
そのため一般的なTPSによくあるヘッドショットで即死を狙う、ということはできない。
メカニックデザインとして映画「エリジウム」「チャッピー」のAaron Beck、「トランスフォーマー」や「HAWKEN」のJohn Park、Darren Quachが参加している。
分隊
プレイヤーは自身が直接操作するリーダー機と、指示によりある程度操作が出来るAI僚機2体の合計3体を操作する。この合計3体が1つの分隊として扱われる。
僚機は「物陰に隠れさせ敵が来たら自動で迎撃をさせる」「移動させつつ敵を発見次第攻撃する警戒移動を行わせる」「回復道具やレーダー、地雷といった特殊な武器を使用させる」など、指示することでAIが自動操縦する。
僚機は破壊されても、一定時間経てばリーダー機の付近に耐久力・弾薬が全回復した状態で復活するため、「いかに僚機を上手く運用して攻撃・防衛を行うか」がこのゲームの最大の特徴である。
兵科
兵科により使用できる武器や装甲などの機体特徴に差が出る。
中量機体はアサルトとサポート、機体性能のバランスが良いが、光学系武器から大きなダメージを受ける。
重量機体はヘヴィアサルトとストライカー、実弾と光学の武器に強いが爆発物で大きなダメージを受ける。
軽量機体はスナイパーとエンジニア、機動力に長けており、爆発と光学のダメージを軽減するが、実弾の武器に対しては脆い。
アサルト
メイン武器:ブラストライフル、ロケットランチャー
特殊武器:手榴弾、ミニロケット
使い勝手の良いアサルトライフルやロケットランチャーを装備できる兵科。ヘヴィアサルトと比較すると実弾・光学武器への防御能力は低いものの、バランスの良い装甲にそれなりの移動速度、そして直接相手を狙うことが出来る実弾・爆発・光学武器を同時に所持できるため、場所や状況を選ばずに戦える。
2016/9/29のアップデートで、チャージすることで炸裂弾を発射するブラストライフルが追加された。アサルト専用の武器であるため、アサルトライフルを持つサポートとは差別化されるように。
サポート
メイン武器:アサルトライフル
特殊武器:リペアキット、サプライキット
機体の耐久値や弾薬を回復することが出来るキットをもてる唯一の兵科。即席のキャンプ拠点を形成することができるため僚機としての適性が非常に高く、リーダー機:アサルト、僚機:サポート2体という構成は、初心者から上級者まで幅広く使われる鉄板構成の1つである。
リーダー機として選択した場合は被弾しても自動で回復するオートリペア機能がつくため、粘り強く戦うことができる。
ヘヴィアサルト
メイン武器:ガトリングガン、ツインミサイル、シールドガン
特殊武器:手榴弾、ミニロケット
最高のDPSをたたき出すガトリングガンと、大量のミサイルを発射するツインミサイルを使う兵科。アサルトと比較すると、火力を大きく増加させ、実弾・光学武器への防御性能を得た代わりに、移動速度が低下し、爆発に脆くなっている。真正面からの撃ち合いには非常に強いが、ロケットランチャーを持つアサルトが天敵になる。
アップデートにより盾とハンドガンが一体になったシールドガンが追加され、より前線に立つ能力に磨きがかかった。
ストライカー
メイン武器:キャノン砲、シールドガン
特殊武器:手榴弾、ミニロケット
砲撃を行い、マップ上の指定地点を爆撃する兵科。安全圏から攻撃できるため、相手の守りを崩したり、攻めて来る相手の勢いを削いだりできる。その分、直接的な撃ち合いには向いていないため、相手に自身の居る場所を相手に悟らせないことが重要である。
実はエンジニアほどではないものの施設制圧能力が他の兵科よりも高いため、僚機をストライカーにし、シールドガンを所持させることで、まさしく「動く壁」として運用する方法もある。
スナイパー
メイン武器:スナイパーライフル(ボルトタイプ、セミオートタイプ)、デュアルハンドガン
特殊武器:地雷
最長の射程距離を持つスナイパーライフルを使える兵科。他のTPSと違いヘッドショットで即キルを取ることはできない(背面のコアを狙う必要があるため、即キルを狙うには相手の裏を取る立ち回りが必要となる)ため、運用が異なる。
スナイパーライフルはボルトアクション式のものとセミオート式のものの2種類があり、ボルトアクション式のものは高威力で射程に優れるが連射性能が遅く、セミオート式のものはそこそこの威力、射程を持ちつつ連射できるため時間当たりの火力が非常に高い。
2017/03/09より光学系の武器が実装され、光学式のスナイパーライフル(ビームライフル)が追加された。
2017/07/27よりデュアルハンドガン(二丁拳銃)が実装された。瞬間火力は高く、接近戦がより安定して行えるようになった。
エンジニア
メイン武器:レールガン
特殊武器:レーダー
最高のコア攻撃能力を持つレールガンと、広範囲の敵の位置をミニマップ上に映すレーダーを設置できる兵科。また施設を占拠する際、この機体は2体分として扱われる特性を持ち、機動力の高さと相まって裏取りや奇襲、相手の背面に潜ませた暗殺などが非常にやり易い。しかし撃ち合いは非常に弱いため、純粋な戦力としては不安定。
フィギュアヘッズ
本ゲームに登場する2Footは無人ロボットで、人が搭乗して操作するものではなく、運用のために2Footにインストールするインターフェース(OSのようなもの)を搭載している。高度な人工知能と音声による会話システムを有しており、また擬人化された外見を与えられている。
2Footにインストールすることでシステムが最適化され、試合を有利に運ぶためのスキルを獲得することが出来る。
企業
「BOTgame」に使用する2Footのパーツや、2Footが使用する武器類、フィギュアヘッズを開発・提供している企業。公式で各企業のプロモーションサイトやPVを作成していたり、企業対抗戦イベントが開催されるなど、前面に押し出されている。
GORDON IRON WORKS(G.I.W)
軍事関係企業。堅い・強い・重いを地で行く企業。
パーツは堅く、武器も高威力の物が揃っているが、重量が非常に重いため調整をしないと重量過多になってしまう。
フィギュアヘッズは「兵士」をイメージしており、補給やリロードなど、前線での戦闘に直接関与するスキルを持つものが多い。
SALIO(サリオ、SO)
G.I.Wの真逆ともいえる企業。武器の名称から日本企業の様子。
パーツの装甲や武器の威力が抑えられている代わりに重量が非常に軽く、また総弾数が優れていたり、射程が長かったりと、牽制や継戦能力に優れる。
フィギュアヘッズは「萌え」「アイドル」を前面に押し出しており、自身が撃破された際のリスポーン時間を短くするスキルを持つものが多い。
NeoNeuRon(NNR)
先述2つの企業の中間ともいえる企業。ヨーロッパ系の企業。
そこそこの性能の装甲や武器にそれなりの重量というバランス型だが、一部他の企業にはないユニークな性能の武器を揃えている。
フィギュアヘッズは「モデル」のようにデザインされているが、これといった特徴はなく、スキルは各キャラクターごとにバラバラである。
Zendel & Sons(ZS)
平成28年4月14日に追加された企業。通称カレー。
各種の重量はG.I.Wと同重量であり非常に重いものの、パーツは爆発物に強く、武器は他企業のものよりも連射速度や弾速に秀で、特に実弾系が揃っている。
フィギュアヘッズは「ラテン系」の陽気なキャラクターで、敵機を撃破することで特定の能力が上昇するスキルを持つ。
PublicOrders
平成28年6月30日に追加された企業。自警団(警察組織)を前身としている。サリオ社から技術提供を受けている。
装甲は「遮蔽に隠れている間防御力が上がる」特性があり、武器は射程やリロードやロックオン速度に優れるが装填数が少なく設定されており、牽制や防衛に向いた性能になっている。
フィギュアヘッズは「警察」をモチーフにしており、拠点を制圧することで各種特殊な効果が発生するスキルを持つ。
Cartel
平成28年10月20日に追加された企業。巨大隕石による世界的な混乱に乗じて力をつけた、裏社会を牛耳る組織の一つ。元は旧世界の様々な裏社会組織で構成されている。
装甲は「最大耐久力を増加させる」特性がある。純粋にHPの最大値を増加させるため場所を選ばず効果を発揮できるが、爆発系の防御性能が低く設定されているため過信は禁物。武器は特定の部分に尖った性能をしており、長所と短所がハッキリしている。
フィギュアヘッズは「マフィア」をモチーフにしており、自機の耐久値を減少させる代わりに何かを強化するスキルを持つ。
師木島重工
平成29年7月27日に追加された企業。かつての日本に存在した重工メーカーを母体としており、サリオ社の傘下として2footの製造を行っていたが、コアシップ(PvEモードに出てくるボス機体)に用いられる新技術を発明したことで躍進し、独立した。
武器の性能そのものは平均的でありつつも、一部Cartelほどではないが長所と短所を持つ。
装甲も同様だが、クイックスライドやローラーダッシュなどの特殊な移動機能を持っている。
フィギュアヘッズは「巫女」をイメージしており、機体の耐久値や移動速度などを純粋に強化するスキルを持っている。ただし他の企業のものと違い、制限やデメリットがない分上昇値は控えめ。
アーケード版のフィギュアヘッズエースのフロント企業でもある。
関連動画
コラボレーション
多様なコラボレーションも魅力の一つで、グレンラガンとイングラムとスコープドッグが
同じ戦場で殴り合うという中々カオスな事態を楽しめる。
またデザインコンテストを開催しており、ユーザーデザインの機体やフィギュアヘッズも実装されている。