Repubblica fiorentina, Repubblica di Firenze
フィレンツェ共和国(Repubblica fiorentina, Repubblica di Firenze)
イタリアの現在でいうトスカーナ州あたりに存在した都市国家(1つの都市およびその周辺地域が政治的に独立した状況で存在する国家の一つの形態であり、最初に成立した形ではないかといわれている)であり、特に15世紀に発展した。
概要
この国は当時のイタリアに複数存在した都市国家(例を挙げるとヴェネツィアとかジェノヴァとか。なお、19世紀まではイタリア半島は複数の国家や領土が入り組む地域であった)の一つであり、12世紀初めごろにはすでに自治都市(封建制領主の支配から独立した都市、傭兵による軍事力を持つ)であったが、13世紀には共和制を敷くことになった。当初は寡頭政治(少数の富裕層あるいは貴族階級による政治の独占)であったが、政争の末当時金融業などを支配していたメディチ家が台頭する(なお、政変により追放されたり暗殺されかけたりしてはいる)。
なおこの国は共和国を呼称しているものの、15世紀にコジモ・デ・メディチが支配して以降は、実質的にはメディチ家が支配したシニョリーア制(イタリア語で支配、統治、主権などを意味し、僭主、すなわち「血筋によらず実力により身分を超えて君主となる者」が支配する政治体制)であった。
この国の終結は、1532年にアレッサンドロ・デ・メディチが神聖ローマ帝国の皇帝であったカール5世(ハプスブルク家出身、スペイン国王カルロスI世)によりフィレンツェ公に任命されるとともにフィレンツェ公国(Ducato di Firenze)となったことにより終結。
歴史
成立 1115年
13世紀頃共和制となる。
公国となる 1532年