データ
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概要
フェニックス(不死鳥)型のブロックスゾイドで、RZ-071ライガーゼロフェニックスの取扱説明書内に記載されたバトルストーリーと、アニメ『ゾイドフューザーズ』とでは機体設定が大きく異なるため、当記事ではそれぞれのフェニックスを別項にて解説していく。
バトルストーリー
ライガーゼロとの合体によりライガーゼロフェニックスとして運用することを前提とした支援機で、祖国復興の願いとネオゼネバス帝国との戦いに終止符を打つ象徴としてそのモチーフにはフェニックスが採用されている。ブロックスゾイドながらもシュトルヒやフライシザースを凌ぐ空戦能力を誇る。
ライガーゼロのCAS(チェンジングアーマーシステム)を応用したB-CASに対応しており、通常のライガーゼロフェニックスの他にもフェニックスの胴体と主翼以外のパーツをライガーゼロに合体させて簡易的な武装を施したテレストリアルモードがあり、パーツを分離した状態のフェニックスはグライディングモードと呼ばれる。
他のブロックスゾイドとの互換性もあり、エヴォフライヤーと合体したゲイルフェニックスや、ディメトロプテラ(プテラノドンモード)と合体したプテラフェニックス形態も用意されている。
凱龍輝やゴジュラスギガを開発した共和国軍内部の「戦略技術部」とは異なる部署の「武器開発部」で開発された機体であり、ゾイド核を装着するブロックスのコアブロックとリンクする凱龍輝を「足し算」の機体とするならば、「ゾイドコアの共振」により合体した機体の出力を向上させるライガーゼロフェニックスは、さしずめ「掛け算」の機体と言える。
なお、パッケージに描かれたカラーバリエーションには、ファイヤーフェニックスに似た赤いカラーと、帝国仕様のライガーゼロに合わせた黒いカラーがあった。
ファイヤーフェニックス
前述のバトルストーリー版とは異なり、名前の通り炎のような赤いカラーリングとなっており、電撃ホビーマガジンのコラムでは大戦後(ゾイドバトルストーリー第二次戦争最後のライガーゼロファルコンvsエナジーライガー戦後)に野生化したフェニックスが独自進化を遂げた希少種と解説されている。
3Dモデルでは、翼を可動させる際に羽も個々にしなやかに連動して動く。
無人の野良ゾイドで、本当に自分の力が必要になった時にだけRDの元に現れて、彼のライガーゼロとZiユニゾンする。リュックやマスクマンが参照したデータにも存在しない未知のゾイドとされる一方、ライガーゼロだけはその存在を知っており(RDがファイヤーフェニックスの名を知れたのはこのため)、ファイヤーフェニックスの危機を察知できるなどユニゾン前から特別な関係にある事が示唆されていた。
火器が使われたことは一切なく、非Ziユニゾン時は高い運動性で相手を翻弄し、急降下によるソニックブームで攻撃する。このソニックブームはかなり強力で、大型のユニゾン機をも怯ませ、バスターフューラーの火器管制システムをショートさせる程である。
- このソニックブームの描写は、後にジェットファルコンにも受け継がれた。
- 飛行ゾイドがソニックブームを使って攻撃する場面は過去のアニメシリーズでも見られ、キャロルのストームソーダーや、ジェミー・ヘメロスが「天空の荒鷲」になって、レイノスでザバットの群れを壊滅させたこともあった。特撮においても由緒正しき攻撃法である。
- RDの戦闘スタイルもまた、火器(ミサイルやキャノン、ビームなど)を使わず、接近戦で敵の懐に飛び込んで打撃攻撃で仕留めるという(マスクマン譲りの)ものであるため、バトルにおいても互いの戦闘スタイルで意気投合しているものと思われる。
火器を一切使う事なくユニゾン機を翻弄し、サベージハンマーの刺客が破壊を狙った際は周到な罠を張った上で3機がかりで襲い掛かる必要があったほどのかなり強力な機体であったが、最期はバーサークフューラーを破壊されたブレードの新たな乗機である凱龍輝の荷電粒子砲からRDとライガーゼロを守り破壊されてしまう。
ファイヤーフェニックスのその後
凱龍輝の集光荷電粒子砲を受け、完全に破壊されたファイヤーフェニックス。昇天するかのような最期を遂げたが、その後に謎の少女フェニス(CV:鶴野恭子)が現れてジェットファルコンを復活させたり、最終回でその姿を模した巨大なオーラになって現れるなどしており、最後までRDと共に闘いぬいた。
その際、自らを殺害した凱龍輝の助力をしていることから、フェニックスを(聖人にちなんで)聖獣と呼ぶ視聴者もいたらしい。
- ファイヤーフェニックスは、これ以前にも、捕獲されたナイトワイズを助けようとしていたなど、心優しい存在である事がうかがえる。
フェニスの正体に関して明確な描写は無いが、彼女はファイヤーフェニックスの化身であったのかもしれない。ゾイドが物語上である種の擬人化を行うケースは『機獣新世紀ZOIDS』ぶりとなる。
- フェニスが仮にファイヤーフェニックスの化身であるならば、全ゾイドシリーズでも珍しい「転生」「金属生命体から有機生命体に転生」等の超自然現象を示唆させる描写となっている。
- 霊魂の存在自体は、下記の通り、過去のアニメシリーズでも何度か描写されてきた。しかし、それらはアニメ独自の世界の能力であり、ゾイドバトルストーリーと同じ世界の作品でのそういった能力の描写は非常に珍しい。
- 超能力は、フィーネ・エレシーヌ・リネを始め、複数のキャラクターが披露している。(『無印』『/ZERO』の世界)
- 漫画版『機獣新世紀ZOIDS』の世界では、オーガノイドのジークの「魂」の姿は幼女である。その他にも、「ホウライ」なども同様に人型の「魂」を持っている。また、この作品では、ギュンター・プロイツェンも「古代に生まれた人間型ゾイド」とされている。
- 「すべてのゾイドの母」とされる「ゾイドイヴ」も人型である。(『無印』『/ZERO』の世界)
余談
- ファイヤーフェニックスは元々は『ゾイドフューザーズ』の北米展開時に、その主役機として用意されていた。日本国内ではRZシリーズのライガーゼロフェニックスに付属するフェニックスが発売され、その後にゾイドフューザーズの国内キットシリーズであるFZ版が発売された(厳密に言えば、RZ版以前にゾイドイベントにて国外版も限定販売されていたが、成形色が異なる)。北米圏も含めた展開ではファイヤーフェニックスが先行しており、国内外で発売が前後した形となっている。
- キットは国内では単体で店頭発売されたことがなく、ライガーゼロフェニックスとしてライガーゼロとセットだった。
- 40周年記念版でもライガーゼロとセットで発売が決定したが、オリジナルよりもかなり細身にアレンジされており、羽ばたくギミックも追加されている。
- 『電撃ホビーマガジン』には「鳳凰」と命名されたオリジナルの改造ブロックスゾイドが掲載されていたが、フェニックスとはまったく関係がない存在であった。
関連タグ
ルドルフ・ゲアハルト・ツェッペリンIII世:フェニスと中の人繋がり。