CV:松岡禎丞
概要
『ハイスクールD×D』に登場する主要な敵キャラクターのひとり。「はぐれエクソシスト」の神父として行動する白髪の青年で、武器として剣と銃を使用する。
極めて残虐な性格で、悪魔とそれに関わった人間を殺害することを好み、不利な状況に陥ると自分の保身のために仲間を平気で裏切る卑劣漢でもある。彼の性格が歪んでしまった理由については不明だが、後述の教会の戦士として育てられた過程で問題があったことが窺える。
動向
かつては正統派(神側)の教会に所属していたが、殺傷行為に快楽を覚えた異端者として教会から追放された経緯をもつ。元々は教会の暗部組織「シグルド機関」が英雄シグルドの末裔を生み出すために造った試験管ベビーで、少年として成長した後は教会の戦士として育成されていた(この時は師匠のダヴィード・サッロと行動していた)。
教会追放後は堕天使レイナーレの配下となり、彼女が運営する非合法の悪魔祓い組織「教会」に所属し、悪魔と契約した人間を悪魔共々好き放題に殺害していたが、レイナーレに仕えていたアーシア・アルジェントに乱暴を働いていたところを、兵藤一誠に叩きのめされる。
レイナーレがリアス・グレモリーに倒されてからは、堕天使の幹部・コカビエルの配下に鞍替えし、大司教バルパー・ガリレイと協力して聖剣エクスカリバーを入手、一誠をはじめとするグレモリー眷属に戦いを仕掛ける。しかし、木場祐斗にエクスカリバーを折られて圧倒され、敗北する。
コカビエルがヴァーリ・ルシファーに倒されてからは、テロリスト集団「禍の団(カオス・ブリゲード)」に所属し、そこでの人体実験により合成獣にされ、禍の団の上級悪魔ディオドラ・アスタロトの配下として再々度グレモリー眷属と対峙する。アーシアが教会を追放されたことについて暴露するものの一誠たちを激怒させる結果となり、最期は因縁ある木場によって倒され死亡した。
大勢の人間と悪魔を快楽目的で殺害しただけでなく、心優しいアーシアを執拗に侮辱し、レイナーレ、コカビエル、ディオドラといった仕える主を状況に応じて平然と見捨てる等、作中でも同情の余地がない最低最悪の悪党として描写された。誰に対しても紳士的に振る舞う木場からも「君はもう(この世に)いないほうがいい」とまで嫌悪されていた。
一誠たちと敵対したキャラクターの中では登場期間が長く、アニメ版でも1期、2期、3期と連続で登場した(死亡したことで4期では未登場)。なお、原作19巻の作者あとがきに復活フラグが立っている。
その後の展開で、シグルド機関でフリードの同胞だったジークが禍の団の英雄派として登場する他、試験管ベビーとしてフリードと同一の遺伝子を宿し、彼の妹的存在ともいえるリント・セルゼンが登場する。
リントはフリードが犯した数々の罪を彼に代わって償い、フリードが成し得なかった“長生きすること”を目標に掲げ、グレモリー眷属(特にゼノヴィアとイリナ)とも良好な関係を築いている。
余談
- 原作小説版では、レイナーレに「クズの悪魔に圧倒される上司なんて願い下げさ。あんた、美人だけど、詰めが甘いってーか、頭も弱いよねぇ。せいぜいエロ妄想のネタ元が限度ですわ」と吐き捨てて見捨てる場面が存在する。
- 二次創作ではそのキレたキャラクターから人気があり様々な形で出番を与えられることが多く味方だったり敵だったりと出番が多い。