概要
初出はモンスターハンターワールド:アイスボーン(MHW:I)。別名「凍魚竜」。
いそうでいなかった、「雪を泳ぐ魚竜」である。
ナイフのように尖った頭部やヒレを用いて雪原を泳ぐことができる。
身体に雪や氷を纏って周りの景色に溶け込むことで相手にこちらの存在を悟られないようにし、
ポポなどの草食モンスターを死角から急襲する。時には猛牛竜バフバロに対しても攻撃を仕掛けることもあるが、互いの実力は拮抗してるようで大抵の場合は痛み分けに終わる。モーションはジュラトドスとボルボロスのそれと全く同じであり、生息域が被る、獣竜種と魚竜種という共通点の多い二種の関係はほぼ同じとなっている。
渡りの凍て地にはガジャブー枠の「ボワボワ」という獣人種がいるが、ブラントドスは彼らの主な狩猟対象らしく、彼らの巣に入るとブラントドスの頭骨や狩りたてジューシーなお肉がぶら下がっていたりする。また、ボワボワと仲良くなるための共闘クエストではこのブラントドスを狩猟することになる。
戦闘力
MHW:Iのマスターランク(MR)において最初に戦うことになる大型モンスターである。
そのお出迎えはかなり痛烈で、MRクエストがどのようなことになるのかを、身をもって思い知ることになる。
戦闘面ではその鋭利な頭部を叩き付けたり、雪中に潜って足下から飛び出してくるなどいかにも魚竜種、といった行動をする。古参プレイヤー敵にはドスガレオスのように地面に潜るガノトトスを相手にするような感じに近い。
特にブレス等はないが、基本的に地面に潜るためガンナーだと貫通弾等が当てにくい。地面に潜ると非常にスピードが早くなるため動きの遅い武器だとまず近づけない。近付いて攻撃を続けていると雪をふっかけられて氷属性やられにされる。
そして距離を取るとジャンピング突撃で一瞬で距離を詰められ大ダメージを受ける……という具合に非常に強い。特に上位装備では歴戦王を倒したγ装備ですらジャンプタックル一発で半分以上が削り取られる。
ある程度攻撃を与えると地面から飛び出して暫く潜らなくなる攻撃チャンスとなるが、体高が低いため、回転攻撃は範囲内にいるとステップ回避などをしないとまず当たる。そして潜るまでの時間も割と早い。
一応「地面に潜るモンスター」のお約束として、潜行中に音爆弾を投げると驚いて飛び出てしまう弱点を持っているが、頭を出して攻撃する事が多いこの個体ではそのタイミングは意外とシビアであり、調合分を持っていた方が安心できるかも。
加えて難点となるのが肉質。弱点が「足」なのだが、当然潜っている時には足は狙えない。そして潜行中、地上に出ている部分の肉質はやや硬めで、雪を纏っているとさらに硬くなる。
本作の新ギミックである「クラッチクロー」を使いこなせるか否かでだいぶ戦いの難易度が変わる個体でもあり、クラッチクローでぶっとばしが上手くいくとすぐに地面から引きずり出せるようになる。
これにより厄介な行動を封印しやすく、また弱点の足を攻撃することで大ダメージも狙いやすい。
慣れればなんてこと無いが、初見では非常に苦労するという、ある意味MRの登竜門と言える個体であり、この個体を倒せないことにはMRクエストに足を踏み入れることができないと思って良い。
ぶっとばしによる割合ダメージとダウンを奪うことの重要性を教えてくれるモンスターでもある。
というのもこのブラントドス、MHW:IのMRにおいて最も体力が低い大型モンスターなのだが、それでも上位フリークエストのドス古龍たちの約1.5倍。MHW:I発売後にMHWorldを始めたプレイヤーは、ぶっとばしでのダメージの高さに驚くことだろう。
この後戦うモンスターたちは当然これをさらに超える…というより、この次はさらに体力が跳ね上がるため、体力を多く削る手段としてクラッチからのぶっとばしを習得するのは非常に重要となる。
装備
防具はシャープなフォルムが特徴的なEXブランシリーズ。
体力増強や耳栓いった癖のない有用スキルに加え、渡りの凍て地の探索に便利な水辺・深雪適応を内包している。
これからMRのクエストに挑むハンターにとってスタートを切るのにふさわしい装備だろう。
武器は当然氷属性を帯びている。下位/上位で風漂竜素材の武器が存在しなかった武器種が割り当てられており、同様に属性値に秀でている。
MHW:Iでは氷を操る古龍イヴェルカーナがメインモンスターであり、また氷属性の重鎮ベリオロスも登場するため、彼らの武器が制作できれば序盤の武器などお役御免…
かと思いきや、ベリオ武器は会心率重視、カーナ武器は物理重視の性能であったためそもそも運用法が違うという結果に。
属性を重視する双剣や強属性ビンのチャージアックスは、ストーリークリア後になっても一線級でお世話になるという事態になっている。
余談
- 魚竜種にしては珍しくバインドボイスを放つ。チェーンソーの駆動音のようなドドドドといったバインドボイスが特徴的。
- 人によっては名前を覚えにくい。ブラントトスでもブランドトスでもブランドドスでもなく、ブラントドスである。