ブルーバック(動物)
3
どうぶつのぶるーばっく
哺乳綱偶蹄目ウシ科に属する絶滅したアンテロープの一種。
体長1.8~2m。肩高1~1.1m。体重150~170kg。
小さな群れで生活していて、セーブルアンテロープにごく近い仲間でその中でも小型で角も短く、耳も小さかった。体の上と側面は美しい光沢のある青灰色の美しい毛皮を持っていた。鬣は短く、角には節が20~35本あり後方へゆるくカーブした角を持っていた。
その美しい毛皮の持ち主であるブルーバックは、1799年~1800年に絶滅してしまった。何故絶滅したのかというと、ブルーバックは元々数が少なったようである。近縁種のセーブルアンテロープ等との競合によって、アフリカ南部の海沿いの地方に追われ、細々と生きていたのである。その上、あまり移動をしない動物で生活圏は僅か20㎢しかなかったとされる。このように極めて脆弱な状態であったブルーバックは1652年、南アフリカがポルトガルによって「発見」され、それまでほとんど無人に近かった沿岸付近にヨーロッパから人間がやって来るようになって絶滅が始まった。美しい毛皮と角のために、更に食用としても殺されたのである。棲み処である林や草原は町や畑になり、生活の場所もなくなった。そして1799年か1800年に最後の1頭のブルーバックが殺されてしまった。オランダのライデン、フランスのパリ、スウェーデンのストックホルムとウプラサ、オーストリアのウィーンの各大学の博物館には、ブルーバックの剥製が大量に保存されているそうである。
コメント
コメントが未記入です