概要
セントルシア島、マルティニーク島北部に分布するヘラクレスオオカブトの亜種。大型個体でも100mm程度と本種の中では小型かつ(存在が疑問視されているトゥクストラエンシスを除けば)最小の亜種となる。
2021年現在の飼育下最大記録は112.6mm。
学名は「Dynastes Hercules reidi」。
メイン画像のイラストのように亜種名はよくレディーに由来すると誤解されがちだが、アメリカ人のウィリアム・リード氏に因んでいる。
頭角は比較的伸び、強く湾曲する。先端突起は三角形で中央突起は現れる個体と現れない個体がいる(後述)。
胸角は頭角より若干長いが、個体によっては頭角よりも短くなるものもいる。
上翅は艶のある黄土色で、体毛の色は原名亜種と同じく薄め。
マルティニーク島の個体群は、セントルシアのものより体ががっしりしている、頭角が短く先端が丸まる、頭角中央に1〜2つの太短い突起が現れる、といった特徴から亜種バウドリー(ssp.baudrii)と扱う説もある。
しかしセントルシア個体群でもそれらの特徴を持つ個体が確認されていることから現在では同一亜種とされ、バウドリーはシノニム(無効名)とするという意見が大方を締めている。
最初に日本に輸入された際は80万円の値が付き、話題を呼んだ。
現在では飼育品が出回っており比較的安価に購入できる。
甲虫王者ムシキングでのヘラクレスレイディ
ヘルクレスレイディを参照