概要
和名 | ベニシジミ |
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英名 | Small Copper |
学名 | Lycaena phlaeas |
分類 | 鱗翅目 アゲハチョウ上科 シジミチョウ科 ベニシジミ亜科 ベニシジミ族 ベニシジミ属 ベニシジミ亜属 |
前翅長 | 13~19mm |
開帳 | 2.4~3.5cm |
分布域 | 日本(北海道・本州・四国・九州・対馬)、朝鮮半島~中国東北部、ヒマラヤ、シベリア~ヨーロッパ全土、アフリカ北部、北アメリカ東部 |
成虫の発生期 | 3~12月/年2~6化性 |
越冬態 | 幼虫 |
幼虫の食草 | 「タデ科」(スイバ、ヒメスイバ、ギシギシ、アレチギシギシ、エゾノギシギシ、ノダイオウなど) |
日本に分布するシジミチョウの一種で、公園や河川敷などでよく見られる身近な蝶のひとつ。
日本でベニシジミ亜科に属すチョウは本種のみ。
複数の亜種に分けられ、日本には日本亜種Lycaena phlaeas daimioが分布する。
朝鮮半島には近縁種のオオベニシジミ、台湾にはウラフチベニシジミが分布する。
幼虫の食草が湿り気のある環境を好むため、湿地近くの草原でよく見られる。
形態
前翅は黒く縁取られた赤褐色で黒い斑点が散らばり、後翅は表側が黒褐色で裏側は灰色、縁にオレンジ色の帯がある。春型の翅色は明るく、夏型は翅色が黒化する。秋型は両方が入り乱れる。
生態
平地~低山地の日当たりのよい開けた草原に生息し、田畑の畦道や河川敷、公園などでよく見られる。
成虫は花の蜜を吸う。
草鞋型の幼虫はスイバなどのタデ科植物を食べる。体色は緑色で、体の縁に紅色~紫色の帯状模様がある場合もある。
アブラムシと同じく蟻に甘露を提供し、蟻はその見返りに幼虫を天敵から守る共生関係を築いている。
食草の葉裏で蛹化する。