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概要

和名ヤマトシジミ
学名Pseudozizeeria maha
英名Pale Grass Blue
分類鱗翅目 アゲハチョウ上科 シジミチョウ科 ヒメシジミ亜科 ヒメシジミ族 Zizeeriina亜族 ヤマトシジミ属
開翅長20~28mm
前翅長9~16mm
分布域日本(北海道本州四国九州対馬南西諸島)、台湾中国南部・南西部、朝鮮半島ベトナムインドシナ半島インドヒマラヤマレーシアフィリピン
幼虫の食草カタバミ科カタバミアカカタバミウスアカカタバミタチカタバミエゾカタバミオッタチカタバミミヤマカタバミムラサキカタバミハナカタバミイモカタバミ
越冬態幼虫
成虫の発生期3~12月(年5~6化)

シジミチョウ科に分類されるの一種。

同名の貝が存在する。

日本のシジミチョウの仲間では最も普通に見られる種で、幼虫の食草であるカタバミさえあれば大都会のビル街から山地の林縁までどこにでも見られる。

日本産は本土亜種(argia)と南西諸島亜種(okinawana)の2亜種に分けられる。

形態

オスの翅の表側は暗褐色に縁取られた青紺色で、メスは青みがかった黒色。

低温期には翅の青みが増し、メスも青くなる。

翅裏は灰白色で、黒色の斑点が列状に並ぶ。

ルリシジミツバメシジミシルビアシジミハマヤマトシジミなどの似た種が多数存在するが、種によって翅裏の斑点模様の配置が微妙に異なる為、ここを見れば識別できる。

生態

平地~低山地の日当たりの良い場所でよく見られ、森林よりも市街地などの人工的な場所に多い。

これは食草のカタバミが街中でよく見られる事が理由と考えられる。

成虫は地表近くをチラチラと不規則に飛び、黄色い花を中心に様々な花に訪れて吸蜜する。

時には地上から離れて樹上で占有行動を行うこともある。

オスの求愛行動は、オスがメスに接近し、翅をほぼ水平に広げて震わせて交尾を促し、同時に腹部を曲げて交尾体勢に入る。

メスは既に交尾している場合は翅をばたつかせて拒否行動をとるが、未交尾の場合は動かず、そのまま交尾体制に以降する。

幼虫はカタバミとその変種(アカ、ウスアカ、タチ、エゾ)及び外来種のオッタチカタバミを好んで食べる。

他のカタバミ属(外来オキザリス類)植物も食べようと思えば食べられないことは無い様だが、あまり好みではないようで、生育不良を起こし死亡する事が多い。

カタバミが生えない山地の森林では代用としてミヤマカタバミを食べている場合もある。

幼虫には蜜腺があり、そこからだした蜜をアリに提供し、身を守もらせる。

卵の期間は約5日で、幼虫期間は約2週間。

蛹の期間は約6日で、成虫期間は約2週間。

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