ボーロ・T
ぼーろてぃー
CV:加瀬康之(!!!)
作品の序盤から中盤にさしかかる前ごろに登場した人物。
浜の中学に通う2年生。留学生(いずれもアニメのテロップによるもの)。口癖は「~じゃん。」才数は215件と多め。
無印版の序盤にありがちな小悪党で、ギタールと大差ないほどイジメっ子気質で見所の乏しいキャラ。だが、一方で世間知らずで、良くも悪くもかなり単純かつ小市民的な性格をしており、他の序盤の登場人物以上に、能力を名前の響きだけで判断するような言動が目立っている。そのうえに、勝負が決していないうちから才の多寡について隙だらけの姿で引き合いにする描写も。
一応、自身の才についてモバイルなどで事前に把握したうえで戦闘に臨む・限定条件に関する対策に多少使える物品を準備するなど、なけなし程度の強かさは持っているが、それで補いきれないほど厳しいうえに非常にわかりやすい限定条件を抱えている能力を選んでしまっていることにも、性格面の難点が大なり小なり反映されている。
見方によっては攻撃範囲が狭く危険度が小さいものととれる能力を選び、同行していた森や淀川にまで牙を向けるといった様子を見せずに戦うあたり、短絡的で自分本位な言動に反して、害が少な目ともとれる。(もっとも、反省の余地や成長描写らしきものをみせてないあたり、平やグラノ、カルパッチョなどに比べたら幾らかマシという程度だが)
アニメ版ではその単純さやコミカルな一面が強調されたのか、空白の才を神龍(ドラゴンボール)や聖杯(Fate/stay night)のような、願い事そのものをかなえるものと勘違いしたかのような内容の才を望んでいることが明かされた他、森とともにツッコミを入れる描写が描かれた。
(空白の才はウールや天界獣、十ツ星神器といった特殊な技能や道具、生物などと併用すれば、世界の破滅や天界人を人間に近い状態にするといったことが臨めるほどの危険度や利用価値を秘めてはいるが、それ単体では"あくまで本人が望む才能を入手することができる"だけ。願い事をただ願っただけですぐにかなえるような即効性や、死者蘇生や世界征服などといった個人だけで行うには限界があることまで行えるような汎用性までは持っていない。)
頭をダイヤモンドに変える能力
限定条件:ポケットに手を入れている間のみ
頭部をダイヤモンドに変え硬度などを高める近接戦向きの能力・・・なのだが、他の部分の強度は変えられないうえ、限定条件の都合上、能力の癖や封殺する方法がわかりやすい。また、本人の練度の低さの問題か、多様性すらない能力なのか、ダイヤに変換した際、大きさなどは変化している様子はなく、刺生成などのような形状変化も見受けられない。
日常生活や自衛・救助などに使うにしても、限定条件が邪魔になりかねないうえに出来ることが少ないため、本編で登場した近接戦向きの能力や、頭・髪を変換する能力のなかでは、総合力がやや低い部類に入る。
(一応、本人はその能力の難点の多さには気づいてないものの、限定条件に関する問題について少しは気づいていたらしく、対策になる物を所持していたが、別の方法でそれすらできない状態にされた。)
利点があるとすれば、町中で使っても才が減少するリスクが低いことと、不特定多数の能力者の反感を買うほどの被害を出す要素がほとんどないこと。
ただ、本人の単純さが功を奏したのか、明かされていない才や能力のおまけ要素に突進力増強の類のものがあったのか、ただ強度が高いだけでは突破できるかどうか怪しいほどの太さの樹木を割いた描写が描かれている。
もっとも、人間に攻撃する際、これまた限定条件が邪魔して、大なり小なりいなされてしまう。おまけにペコルやカムイ=ロッソといった小柄な人物に対して軽はずみに使うと、攻撃を当てる事が出来ないばかりか、サンドバッグにされかねない有様。
良くも悪くも、本作でのバトルにおける才・・・ではなく限定条件の重要性を考えさせられる能力で、今作でもトップクラスの利用価値の低さを誇る欠陥品。
そして、能力者バトルにおける弱さや利用価値の低さも大概な能力だが、"写真を模型に変える能力"や"ダジャレを現実に変える能力"ほどではないものの、他の能力との併用次第では多少は使える代物らしく、"服をバリアに変える能力"と併せればポケットに手を入れる動作を妨害されるリスクやポケットを破られる恐れが減り、バリアに変える能力のレベル2では攻撃できないような動物や無生物も一応それなりの強打を与えることが見込める。
(もっとも、二人そろって、小悪党特有のなけなしの強かさと妙な愛嬌、そして反省の余地が少なく肝心なところで迂闊という内面が殆ど被っているうえ、足場を崩されると殆ど何もできない等といった部分は補いきれない。そのため、もし仮に組んだとしても味方に見限られるか、本編で単独で戦った時のような末路を迎えることになるだろうが・・・。)