概要
マッドサンダーを象徴する武装である大型のドリル状の角。鼻先にある非ドリル状の「サンダーホーン」とは基本的にセットで用いられる。
ゲルダーとカノンフォートの角の能力を併せ持つ様な性能だが、特殊な超硬合金で構成されており、その威力はデスザウラーの超重装甲を薄紙のように貫くという桁違いのレベルである。さらに内部で電磁気を発生させて内部メカをショートさせ、完全に動きを封じる効果を持っている。また、折れ曲がっても自己修復力で本来の形状に戻ることができるほか、文字通りのドリルとして地中穿孔を可能にしている。
このマグネーザーを利用した最大の必殺技が、マグネーザーとサンダーホーンとシールドに全エネルギーを注ぎ込んで突進する「サンダークラッシュ」である。
また、直接敵に叩きこむだけでなく、マグネーザーそのものを発射する「マグネバスター」という技もある。「マグネバスター」には、角を直接飛び道具として発射する場合と、チェーンを併用している場合があるともされる。
全力で突撃した時のマグネーザーの破壊力は、正面に対する破壊力に限って言えば全ゾイド中最上位と言っても過言ではない。
公式ファンブックによれば、格闘戦(≓接近戦における攻撃力)では無敵で、死を呼ぶ巨竜デスザウラーはおろか、完全無欠の格闘系と謳われるゴジュラスギガをも上回る。これはこのマグネーザーを使った突撃力によるところが大きいだろう。
『ゾイドコンセプトアート』では、(敵の荷電粒子砲も含めて)吸収した荷電粒子エネルギーを角に充填して敵の体内に打ち込む攻撃には「弾道角攻撃」という名称が付けられている。
後発機への影響
ゾイドの世界に「マグネーザー」やそれに準ずる武装を確立させたのがマッドサンダーであり、後年にはティガゴドスやグランチャーなどの小型ゾイドにもマグネーザーが搭載されている。
マッドサンダーのデータを基にしてレッドホーンを改造したサンダーホーンというバリエーションが存在する。
また、サンダーホーンで得られたデータは、バーサークフューラーやジェットファルコンの主武装である「バスタークロー」の開発に活かされることとなる。
さらに、バーサークフューラーよりも先に開発されていたケーニッヒウルフの派生機の「銀牙」やそれに影響を受けたライガーゼロファルコンの原案である「バスターライガー」、『ゾイド妄想戦記』に登場したゴジュラスギガに装備された「マグネイズキャノン」、オルディオスの「サンダーブレード」も、マッドサンダーの影響で誕生したとされる。
余談
- 『ゾイドバーサス』では「雷」の様な電撃をマグネーザーに纏わせたり、『ゾイドサーガ』ではビームキャノンも兼用している。
- 自己修復する点や「マグネバスター」の描写は、ディアブロタイガーのボディやバイオトリケラのヘルツインホーンの設定が比較的似ている。