演者
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概要
原語名は「マスター・バイパー」であり、やはり大多数のカンフーマスターと同様に本名は不明である。
頭に蓮の飾りを付けている雌の毒蛇(おそらくマムシの仲間)。偉大なる「グレートマスター・バイパー」の愛娘。
蛇拳使いで、「翡翠宮」に所属する「マスター・ファイブ(フュリアス・ファイブ)」の一員。
性格
一人称は「私」。
女性らしく花があって穏やかであり、マンティスと共に「フュリアス・ファイブ」でも比較的早くポーに同情と助け船を出したことでも知られる。
しかし、ポーが初めて「龍の戦士」に選ばれた当初はシーフーや仲間と同様にポーにきつく接したこともあった(彼女の場合は、直接厳しい言葉を言うのではなくて、試合の際にフライングで仕掛けて揶揄するなど)。このことからも、タイガレス以外は実はそこまで「龍の戦士」にこだわりを見せていなかった「フュリアス・ファイブ」の面々であるが、それでもウーグウェイの選択とこれまでの彼等の苦労と想いを蔑ろにされたと感じて納得していなかったたのかもしれない。
その後は上記の通りポーに優しく接していたり、マンティスの軽口を諌める、喧嘩の仲裁に入るなど人格者であり、同時にツル以外の男性メンバーに振り回されることもある苦労人(蛇)でもある。
なお、今でこそ女性同士であるタイガレスと仲が良いが、タイガレスが「龍の戦士」に囚われなくなるまではそこまで上手く関係性を築けていなかったと思われる。
能力
毒蛇ではあるが、先天性の原因で毒牙を持たない。「毒を持たない」とされているが、厳密には毒線などの器官の一切を持たないのか否かは不明である。
このため、毒牙を最大の武器としてきた一族にとっては大きな痛手であり、グレートマスター・バイパーも大変なショックを受けてしばらくは塞ぎ込んでしまった。
- 彼女の一族は、「竜の末裔」であると言われてきた誇り高き種族であり、彼等の毒は「竜の火炎」が転じた物だと伝えられてきた。そのため、毒を自在に武器として使えない事が、どれほど痛手だったのかは言うまでもない。
だが、そんな父親を励ます為に幼少期から習い始めたリボンダンスで精進し、村一番の踊り娘になった。
そして、その技術を巧みに利用して、新調の鎧で父親を破ったゴリラの盗賊を倒した事がきっかけで、一族の誇りとして返り咲いた。この際に「I don't have to bite to fight」 という自信が生まれ、カンフー戦士への道が開けた。
- なお、毒を使うと敵を殺してしまうため、カンフーマスターとしての新たな時代を生きる為にも敵を殺さないで済むというのはある意味利点でもある。
上記の通り、リボンダンスの動きをカンフーに生かしており、変幻自在に動いて避けるだけでなく、己の体そのものでムチのような打撃も繰り出すことが出来る。
得意技は、敵の腕に絡みつき、敵の腕で敵自身を殴らせる事。この特徴的な戦法は、彼女のカンフーマスターとしての台頭のきっかけでもある。
また、尻尾を使ったピッキングも得意であり、これによってピンチを切り抜けたこともあった。
テレビアニメでは
他のキャラクター同様、映画とはパラレルワールドとも捉えられるので、本編とは区別する必要がある。
とある回では、フーシーを倒そうとするために、ポーを裏切ったふりもしていた(「裏切りは蜜の味」より)。因みに、フーシーはアニメオリジナルキャラクターであるキングコブラの戦士であり、バイパー自身とも関係が小さくない存在であった。