マリリン・スーとは、同人サークル『SUBTLE STYLE』制作の対戦型格闘ゲーム『アカツキ電光戦記』に登場するキャラクターである。
概要
キャッチコピーは『魅惑の殺人姫』。
中国の闇社会を支配する巨大マフィア「黒手会」の職業兇手(殺し屋)である元娼婦。
可愛らしい口調と抜群の美貌を持つが、その性格は非常に小悪党臭く、色々と残念な美女。
劈掛拳による連打を得意とする、シリーズ屈指のコンボキャラ。
『アカツキ~』勢きってのお色気担当であり、ピンク髪・おっぱい・ふともも・チャイナドレス・語尾が「だお」と、『アカツキ~』の女性陣だけあって萌え要素の塊である。
……のだが、問題なのはその性格。
何せ、黒幕にそそのかされて自分のボスをあっさり暗殺し、トンズラこいた上に、ラスボスに事の責任を問われるとあっさり黒幕の正体をばらして責任転嫁という、どこからどう見てもただの小悪党でしかない。
さらにEDでは、一番の目当てであった黒手会のボスの遺産である金塊を総取りし、そこから得た金を使って幹部を買収して、新たな黒手会の支配者として君臨。しかし、そのやり方に問題があったとして勃発した内部抗争を力尽くでの平定に奔走するという、どう考えても自業自得な状況に陥っていたりする。
上記の関係で、続編である『エヌアイン完全世界』では「マリリン大姐(ターチェ)」と改名されており、言葉づかいも大侠客らしく尊大になった。
戦闘では媚び媚びなまんまだが。
そもそも殺したボスは、黒孩子(ヘイハイズ)と呼ばれる一人っ子政策のために捨て子にされた彼女を拾った恩人である。それにもかかわらず、目先の欲と強すぎる上昇志向に負けてあっさりと恩人を切り捨てるという、道教思想の強い中国において犬にも劣る畜生と呼ばれる外道な行動に出ている。
そのためプレイヤー一同から【いまいち萌えないビッチ】といわれ、評価は散々である。
性能
劈掛拳(ひかけん)の使い手であり、特殊武器の無い肉弾戦キャラ。
駆け引き重視の割と王道な格ゲーである『アカツキ~』で、ほぼ一人だけガッチガチのコンボキャラで、通常技同士のつながりが良く、怒涛のラッシュで攻めるガン攻めタイプ。
しかし、火力が低いうえに相手の防御を崩すことも苦手と、自分のペースがつかめないとかなり辛い傾向にある。元々20hit前後も出ればかなりのダメージを持っていく『アカツキ~』であるため、コンボさえしっかり組めれば、総ダメージはかなりのものになってくれる。
最終特別攻撃の「絶招空中百衝拳」は、文字通り100hitを叩きだす大技で、アカツキの「神風」と同じくコンボ補正によるダメージの減退が少ない優秀な技であるが、hit数が多すぎるせいで相手にゲージを1Lvほど献上してしまうという欠点があり、万一し損じて隙をさらせば死ぬのは自分の方である。ついでに言うと、ゲージは火力の補填に当てられるため、最終特攻を使う機会そのものが少なかったりする。