プロフィール
生年月日 | 2020年2月5日 |
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欧字表記 | Mystic Lore |
性別 | 牡 |
毛色 | 芦毛 |
父 | Arrogate(USA) |
母 | Folklore(USA) |
母の父 | Tiznow(USA) |
生産者 | Lewis Thoroughbred Breeding LLC(USA) |
馬主 | DMMドリームクラブ |
管理調教師 | 矢作芳人(栗東) |
父ArrogateはBCクラシック、ドバイWCなどG1・4勝を挙げ2016年、2017年の2年連続でロンジンワールドベストレースホースランキングにて首位に輝いた。
母FolkloreはBCジュヴェナイルフィリーズなどG1を2勝したエクリプス賞最優秀2歳牝馬。
母の父TiznowはBCクラシック連覇などG1・4勝、エクリプス賞年度代表馬。
兄弟に目立った活躍馬はいないが、甥に無敗三冠馬コントレイル、いとこにG1・4勝を挙げエクリプス賞最優秀2歳牡馬、翌年最優秀3歳牡馬に選出されたEssential Qualityがいる。
経歴
デビュー前
キーンランドセプテンバーイヤリングセール2021にてジェイエスカンパニーによって50万ドルで落札される。
その後、DMMドリームクラブで一口3.75万円×2000口、総額7500万円にて募集された。
成長が遅めで、チャンピオンヒルズで育成を受けた同期のレジェンドシップやヴァンビスタが2歳のうちにデビューしていく中、3歳2月末までデビューが遅れることとなる。
3歳時(2023年)
1月の半ばに矢作芳人厩舎に入厩。
2月26日の阪神ダート1800m3歳未勝利戦で戸崎圭太を鞍上にデビューを果たす。単勝オッズは前走同条件2着のダブルジョークと同率3.3倍で並び、支持率の差でこちらが1番人気になる。スタートで後手を踏み、後方4,5番手から進めることになるが、ペースが大きく緩んだタイミングで捲って位置を押し上げ、向こう正面でダブルジョークと併せる2番手に付ける。そのまま直線でもダブルジョークとの追い比べとなり、接戦で入線するもアタマ差の2着に敗れた。
2戦目は初戦と同コースの未勝利戦。中間の追い切りで跨った坂井瑠星は「間違いなく走ると思った。どんな勝ち方をするのか楽しみ」「(当日は重賞の先約があるので騎乗できないが)レースでも乗りたい」とコメント。鞍上はダートグレード競走3連勝中の川田将雅が務め、単勝1.2倍の圧倒的人気に推された。スタートで軽く躓き後手を踏み、中団の位置取りになるが、少しずつ位置を押し上げ中団前目から3角で仕掛ける。直線、逃げたラップスターとの3番手以下を大きく引き離す激しい追い比べをクビ差制し初勝利。3着には10馬身の差が付いていた。
3戦目に選んだのはデビュー戦、2戦目と同じ阪神ダート1800mの1勝クラス。近走実績のあるバリアントバイオが人気を集めると目されたが、バリアントバイオが出走を取り消したことで単勝オッズは一時1.6倍まで下がった。しかし、パドックで発汗や落ち着きのなさを見せて評価を下げ、ダンテバローズと僅差の1番人気まで支持率を下げた。スタートはまずまずだったものの砂を被って行きたがらず、道中促しっぱなしで中団を進む。3角入口付近で外目に持ち出して位置を上げ、直線前を行く2頭を捉えると3馬身差を付けてゴールイン。2勝目を飾った。
しかしレース後のDMMからの発表や久保助手のTwitter上で、地下馬道で異常なテンションになり前に吹っ飛びかけていたこと、また川田将雅は砂を被らせて学習をさせる目的で馬群の中に入れたが進んでいかず仕方なく外に持ち出して勝つ選択肢を取ったことが明かされた。万全とは言い難い状態での完勝で改めて能力の高さを示したが、同時に気性の危うさを見せるレースでもあった。
特徴・エピソードなど
募集時に矢作師が「馬が衝撃的に良かった」と絶賛している。
同じくチャンピオンヒルズで育成を受けているレジェンドシップの馬っ気が強く牝馬を見るとすぐ反応してしまうのでミスティックロアが遊び相手を務めている。
来日後の育成牧場である北海道のファンタストクラブで馴致されていた時に大きないびきをかいて寝ている動画を撮影されている。
2戦目から手綱を取る川田将雅騎手は自身のコラムで「順調に育っていってくれれば日本を代表するダート馬の1頭になる」と評している。
余談
甥のサンセットクラウドの担当でもある久保公二調教助手が担当を務める。2頭とも耳の毛が長く、曰く「耳毛もふ夫」。