CV:大宮悌二
概要
『アクマイザー3』第35話「なぜだ?!人間がロボットに」に登場したムササビに似た隊長怪人。外表は鉄のようになっており、胸には3本のボンベを装着し、4本のチューブ(左右は1本ずつ、中央は2本)で頬と繋がっている。皮膜は赤く、ベルトには珍しくアクマ族のシンボルが付いていない。
「アクマ族のハンサム」を自称し、自分を怪物呼ばわりした光彦に「怪物とは失敬な!」と反論したり、一人称が「ムササビーダ様」(たまに「俺」)であるなど、筋金入りのナルシストである。ムササビらしく、やたら木の上にいたがる他、滑空やバク転を披露するなど身軽である。
銃口のような口から「ロボットガス」という毒ガスを噴射し、吸引した人間を自分の奴隷にしてしまう。奴隷にされた人間は物騒な命令であろうと抵抗する事なく従ってしまう。ただし、子供が吸うと昏睡状態に陥ってしまい、地上の医学でも手の打ちようがなくなる。なお兵士アグマーは散布に際してガスマスクを装着していたが、装着していなくてもガスの効果が出なかった。実はこれには「あるカラクリ」があった。
他にも、ベルトに装着された「ムササビ爆弾」による空襲や口から放つ「ムササビファイヤー」、爪で引っかく「引っかき魔」という技を使った。ジャンケルは未装備。
劇中の活躍
山にハイキングに出掛けた光彦と5人の友達をロボットガスの実験台にしようと急襲するも、光彦は効き目が出る前に逃走に成功してしまい、付き添いに来ていたガブラに助けを求める。ロボットガスを吸った子供達に素知らぬふりをさせてガブラが一旦立ち去ると、彼らに光彦を取り囲ませてロボットガスを浴びせようとするが、ガブラは立ち去ったふりをしていただけであった。子供達にガブラの相手をさせて追い詰め、ガブラッチョに変身して一目散に逃げ出すとムササビ爆弾でガブラッチョを襲うが、ザビタンに妨害されてしまう。イビルも現れて魔法陣アタックを放とうとすると、攻撃を止めて退散する。
その後、アグマーに東京東南地区にロボットガスを散布させ、自身はガスを吸った人間達の周囲で飛び回り、彼らに破壊・放火・殺人を命令する。これにより東京は火の海に包まれてしまった。さらに、一平の部屋にも(自身の口からでなくスプレー缶から)ロボットガスを散布し、入室した光彦を昏睡状態にさせた(当初はアクマイザー3を奴隷にするつもりだったらしい)。
アクマイザー3は光彦達を救出すべく、ザイダベック号のコンピューターを用いてある事実を突き止める。実はロボットガスには解毒ガスがあり、ムササビーダの部隊はこの解毒ガスを事前に吸入する事でロボットガスの効果が出ないようにしていた(ちなみにロボットガスの容器には髑髏マーク、解毒ガスの容器にはムササビマークが付いている)。アクマイザー3は光彦のハイキング先に基地があると睨んで捜索を開始し、ザビタンとイビルは車で移動するアグマーを尾行するが、ムササビーダは空中で彼らを監視しており、ムササビ爆弾で二人を襲撃する。空爆で二人が生き埋めになるのを見ると基地に戻り、基地に侵入したガブラを急襲するが、実は生き埋めになった二人は魔法力で変形した木材であった。ムササビファイヤーで解毒ガスを使い物にならないようにした後、再びロボットガスを散布すべく東京に飛び出すが、なぜか人間達には効かなかった。実はザビタン達はラベルを偽装してロボットガスと解毒ガスのボンベをすり替えており、彼が補充および散布したのは解毒ガスだったのである。アクマイザー3との最終決戦ではまずガブラと戦い、引っかき魔で彼を苦しめるが、ザビタンとイビルが加勢に現れると「1人に3人とは卑怯だぞ!」と苦言を呈して逃走を始めるが、アクマイザー3のシーソー斬りで墜落してしまい、魔法陣ドリルアタックを受けて爆死した。
余談
「妖怪モチーフの隊長怪人に何でムササビがいるの?」と思われるだろうが、日本には「野衾」というムササビに似た妖怪の伝承があり、あながち的外れなモチーフではなかったりする。ただし、伝承に登場する野衾は猫の生き血をすする吸血妖怪とされており、当時のスタッフがムササビーダのキャラ作りにどれほど野衾を意識したかは不明である(あるいは野衾と似ているのは単なる偶然かもしれない)。
ちなみに次回作『超神ビビューン』には「ノブスマ」という妖怪が登場する。
最終決戦でアクマイザー3に言った台詞に関してだが、ムササビーダ自身もアクマイザー個人に対してアグマーを数名ぶつけているので、どっこいどっこいである。
関連タグ
SSパマーン:同じく自分達の集団行動を棚に上げてヒーローの集団行動を非難した怪人。実は類似の発言をした者は他にもいるが、リンク先を参照。