メタトロン(デモンベイン)
めたとろん
CV:???
“天使王”とも表記される“アーカムシティ”の守護者。
顔を含めた全身を魔術画施された白いアーマーで包み隠している為、そのフォルムや声から辛うじて女性ではないかと推測できるがそれ以外は全てが謎に包まれている謎の存在。
白い翼を展開して空を翔るその姿はまさに天使メタトロンの名を冠するに相応しく、右手を変形させて放つ高出力レーザーや切れ味鋭い両手甲のビームレーザーが主な武器であるが、それ以外にも全身に火器が仕込まれている。
デモンベインが活動する前から既に活動しており、破壊ロボが出現すると何処からともなく颯爽と現れて撃破していく為、シティの人々からは正義の味方と認識されているが、本人はとある私的な理由で戦っており、正義の味方を気取っているつもりは毛頭ない。
これ以降はデモンベインのネタバレ及びR18な内容を含みますので、閲覧者自身の責任でどうぞ…
その正体は“ブラックロッジ”の最高幹部“アンチクロス”の1人であるウェスパシアヌスが推し進めていた“C計画”の実験体“ムーンチャイルド”の生き残りの1人であるライカが『変神』したもう一つの姿。
かつてサンダルフォンこと実弟のリューガが暴走した際に殺めてしまった事を後悔し、修羅として組織を壊滅させる為に戦い続けていた。
『変神』時には普段プラチナブロンドであるその髪は銀髪に変わり、天使を模した白いアーマーの下には黒と白のカラーリングで競泳水着のようなフォルムのインナースーツを着用している。キャストオフ時の姿はあたかもマギウス時の九朗の女性版といった印象を感じさせる。
彼女はまた、ネロと同様にC計画においてクトゥルフを制御するために必要な生体ユニットである『Cの巫女』として幼少時より選び抜かれ、育成/調律を受けた女性でもある。
裏設定によると天使王の鎧は鬼械神の招喚と同様にあくまで魔術であり、ライカの脳裏にウェスパシアヌスによる魔術的手段で焼き付けられている「戦士のイメージ」を魔力によって物質化させたものである。一種のリアクティブアーマーとしての機能をも有し、メタトロンが致命的な大ダメージを被った際には自ずから砕け散り、それにより本体であるライカの肉体を保護する(ライカ編でリューガの渾身の一撃を受けた時、銀星号同様にメタトロンが砕け散っても、光の場合とは異なりライカの受けたダメージが存外に小さく、割れたアーマーの中から現れた彼女がほとんど失神程度で済んだのはそのため)。これもまた人外の理論の顕現であり、人間の精神をいたわって作られるものではなく、それゆえにメンタリティが人間であるライカが『変神』を繰り返せば過度の負担(1回ごとに能力値POW1点の永久消費)を強いられて、いつかは精神を消耗し尽くし「魂を喪う」運命にある。基本的にこれを防ぐにはリューガ同様、ライカも人外の精神に堕ちる(残された全SANを放棄する)他無いとProjetc_D2の作中で語られている。
また、その下にあるセクシャルなインナースーツも厳密には戦闘服ではなく、邪神に捧げられる巫女としての儀式用の装束であり、クトゥルフとの接続時に快楽を高めることによってシンクロ率を上げる魔術的処置がなされた物。ライカ自身はこの姿を内心では、『我が身に刻まれた忌まわしい宿命の証』と思っている。
ウェスパシアヌスの企図した『Cの巫女』の真の使命はマスターテリオンをも凌ぐ魔人10号の母体となることであり、その発動条件とは「子宮内に彼の作った魔人の素体を宿し」なおかつ「邪神の神精を胎内に注がれること」である。
なお、続編である『機神飛翔』では変神能力は失われていた(1)が、さる理由で復活を遂げている。
また、エピローグでは瑠璃の母親であるエイダによってパワードスーツという(穏便な)形で登場しており、ウソ予告小説によればメタトロン2号としてアリスンが邪神たちの眷族たちと戦うことが宿命付けられているらしい。