概要
『ダークサイド・ムーン』にてシルバーのメルセデス・ベンツ・SLS・AMGをスキャンした実写版サウンドウェーブの通称。
『リベンジ』では通信衛星の形態をとっていたため、区別してこう呼ばれることもある。
なお、スキャンした対象により姿が変わっただけであり、TFによくある「名前が同じ別人」という訳ではなく、れっきとした同一人物である。
言語版では前作に引き続きフランク・ウェルカー氏が声優を担当しているが、日本語吹き替えではリベンジの際に担当された郷里大輔氏が亡くなったため、新たに斉藤次郎氏が役を引き継いでいる。
ロボットモードの顔はバイザーやマスクがなく目と口が露出しており、今までのサウンドウェーブ達とは異なった意匠を持つ。
その一方で全身にはスピーカーらしき青いパーツが存在するなど、過去作で音楽プレーヤーに変形していた事を彷彿とさせるイメージも取り込まれている。また、ヘルメットの形状は中央部のダクト状のパーツ・四本のアンテナ等の初代サウンドウェーブを意識した意匠があったり、カーリーを幽閉した際の胸部パーツの開き方も初代サウンドウェーブを意識させるものになっているなど、全く初代サウンドウェーブを無視した造詣になっていると言うわけでもない。
武器は音波砲・サウンドブラスターを装備しており、その銃口は『第9地区』やロサンゼルス決戦のエイリアンの武器に似ている。
前作では裏方的な役どころだった彼だが、映画公開当時に発売された小説とその設定によれば、彼は仕事の為に頻繁に地球に降下していたとの事。
親の代からディセプティコンと内通していた「ディラン・グールド」とも少年時代から交流があったとされており、彼の相棒的な立ち位置にいる。
玩具でもディランや、配下のレーザービークとセットになった商品が発売された。
人間と交流があったり、他のメンバーより小柄であるなど、バンブルビーとは互いにアンチテーゼのような関係にある。
劇中での活躍
実写版のディセプティコンらしく性格は冷酷非情だが、G1サウンドウェーブと同様にメガトロンの命を忠実に実行し続けている。
そしてディセプティコンに関係していた人間の口封じの為に、自分の右腕とも言えるレーザービークに次々と暗殺を命じていた。
更にディランがヒロインのカーリーに与えたメルセデス・ベンツとして密かに彼女へと接近しており、本性を現したディランから逃げようとするカーリーを人質にとっている。
(この際、リベンジで見せた触手のような武器でカーリーを攻撃しようとしていた)
このことにより主人公のサムはディランの指示に従わざるを得なくなってしまった。
シカゴでの戦いでは、多数のオートボットを人質に取り、更にオートボットに怒るディランの指示を聞いて彼らの処刑を実行。
手始めにバリケードにキューを始末させ、続いてバンブルビーに銃口を向けるが、墜落したディセプティコンの戦艦に気を取られている間に反撃に遭い、胸をブラスターで撃ち抜かれ頭ごと吹っ飛び死亡した。 とはいえ戦死する直前に放ったサウンドブラスターでサイバトロンの戦闘機を木っ端微塵に吹き飛ばしていたので、これが一発でもバンブルビーに当たっていればただでは済まなかっただろう。
余談
- 劇中でも説明されている通り、ビークルモードの車両は家が買えるほどの超高級車である。
- 本来はメガトロンやスタースクリームと同様に、実写版でも一作目から登場する予定だったが、マイケル・ベイ監督の「思うような活躍シーンを描けない」という理由により没になっている。結果的に、彼の役割はバリケードとフレンジーに分散された。
- 玩具では歴代サウンドウェーブの恒例として、サウンドブラスターそっくりのカラーリングをしたものも発売されている。