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モブ狸

もぶたぬき

本記事における「モブ狸」とは、東方Projectに登場する、個別の名称が語られていない狸(妖怪狸)たちを指す通称である。左記メイン画像はそのうちの一人である通称「前髪上げちゃん」。
目次 [非表示]

概要編集

東方Projectに登場する個別の名称が語られていないたちのファンの間での通称。

東方Projectにおける「モブキャラクター」の一角である。

主に幻想郷に住まい、人間に変化する術を持つ化け狸たちを指す(2017年)。


東方Project作中では複数の狸、化け狸、狸的存在が登場しているが、作中に個人名を持たないモブ的位置づけとして複数登場し、かつファンの間で「モブ狸」としてそのひとまとめの象徴性をもって語られることがあるのは、主に二ッ岩マミゾウの配下の化け狸たちである(『東方茨歌仙』)。

『茨歌仙』作画担当のあずまあやによれば「 名無しのタヌキたち 」。


「二ッ岩」の狸たち編集

『茨歌仙』のモブ狸たちを従えるマミゾウは近年幻想郷にやってきた身であるが、「外の世界」での頭領としての実績や元々の格の高さ、本人の面倒見のいい親分気質などもあってか幻想郷でも狸の頭領におさまったようで、『東方鈴奈庵』ではマミゾウが中心となって狸たちと宴会する様子もみられている。

稗田阿求はマミゾウの来訪以後、幻想郷固有の狸たちと融和できるか懸念していた(『東方求聞口授』)が、マミゾウは持ち前の器量で上手に馴染み短期間に配下を従えるまでになった様子である。


『茨歌仙』に登場するモブ狸たちはおそらくは幻想郷側の狸たちであろうかと思われるが、それを確証付ける描写は先述の現在時点では見られていない。その出身を不明にしている要素としてはマミゾウに特徴的な要素として、外の世界との結びつきがあるためである。


例えば『東方深秘録』ではマミゾウは配下の狸に外の世界と幻想郷間で何らかの連絡を行わせる様子が描かれている。この際に登場した狸が幻想郷から送ったものなのか外の世界時代の狸の手下を使ったのかなどマミゾウ配下の勢力についてはファンの間でも考察を寄せる余地があるものとなっており、マミゾウの手下の狸についてはそのすべての出自がどちらの世界観に由来する存在なのかを明示することはできない。


このような要素を通して作中キャラクターだけでなく読者さえも化かすことができるのがモブ狸たちの魅力でもある。


容姿編集

マミゾウの配下の狸で、人間の姿に化けたものとしては、確認できる範囲では前髪をアップにしているもの、そばかすのあるもの、横髪を頬のあたりで結んでいるもの、細目のもの等のそれぞれの個性ある特徴をもつ四人(四匹)が登場している。

設定資料のあずまあやの記述によれば、それぞれ「 前髪上げちゃん 」、「 ジト目そばかすちゃん 」、「 おさげちゃん 」、「 糸目ロングちゃん 」の四名。


表情も異なり、それぞれの性格が異なる様子が描かれている。


その外見には共通するものもあり、例えば変化のためのものであるのかあるいは共通のアクセサリーであるのか、葉っぱを頭にのせている。太めの、丸い眉(マロまゆ)であることも共通する。

総じて先がふわふわな髪質をもつ。癖っ毛。

髪質やそれぞれの表情の違いなどについては『茨歌仙』単行本第七巻掲載の設定資料などで実際に触れることができる。

髪の色合いは『茨歌仙』作中のカラーページによれば個々それぞれに濃淡の違いはあるものの茶色の系統のものである様子。

『茨歌仙』では変化時にもマミゾウ同様に狸の耳と太い尻尾を残している。

霧雨魔理沙等他者を前にしてもそれらを隠す様子も特にない。


二ッ岩 」の文字や葉っぱの紋などがデザインされた特徴的な羽織をはじめ、服装についても上着やインナー、履物などについても細やかな設定がなされており、こちらも先述の設定資料に記述されている。


作中エピソードの性質もあって、お酒を楽しむ様子や酔いが回っている様子も描かれている。

同様の理由で、翌日には道端であられもない姿も披露することとなる。


なお、化け狸は完全に人の姿へと変じる(「 人化 」)ことも出来るが、狸の姿を残し続けることも出来、マミゾウは後者の道を選んだ。

狸の姿を残したことはマミゾウの誇りでもある(『求聞口授』)。


『茨歌仙』の四人以外のマミゾウ配下の狸たち編集

上記の四名(四匹)の狸たち以外にも、先述のようにマミゾウが従える狸たちの存在がある。

マミゾウは『東方心綺楼』や『東方深秘録』などでも配下の狸の変化術をアクションとして利用している他先述の通り『深秘録』ではストーリー中でも暗躍の際の戦力としており、配下の狸たちもマミゾウによく付き従っている様子が描かれている。マミゾウによれば「 手下 」とも。


狸たちは陽気でお茶目、悪戯好きな一面も持ち、例えば『心綺楼』などの弾幕アクション作品の自由対戦モードでは戦闘開始前のワンアクションにおいてマミゾウに化けた一体がセクシーポーズをとるというシーンもある。スレンダーな実際の親分の姿からかなりアレンジを効かせており、誘惑するそのシルエットは蠱惑的である。ただし決闘開始直前には背後から本物のマミゾウに蹴り飛ばされ、蹴り飛ばされた瞬間に変化も解けて元の狸の姿に戻っている。他の狸たち同様、この狸もまた男の子(オス)なのか女の子(メス)なのかは不明。


また、『心綺楼』などではマミゾウ固有のステージとして「妖怪狸の森」も登場しており、特に『心綺楼』では変化ができる数多くの化け狸達が登場している。


『鈴奈庵』では狸たちが暗躍ばかりでなくマミゾウの指揮のもとで直接活躍する様子もみせている。この際は『茨歌仙』でも見られるような人への変化はなく、狸の姿のまま。

とある経緯から解放されてしまった百鬼夜行絵巻から現出した「 百鬼の力 」に対抗した「 百獣の力 」としてマミゾウと共に戦った。相手の強い力もあり多くがダメージを負ったが、この内の一体が最終的にマミゾウの計画に必要な物品の奪取に成功しており、ここからマミゾウの勝機が生まれることとなった。この際マミゾウの取り巻きとして三匹の狸がマミゾウの語るところに同調したり驚いたりしており、物事の理解力や判断力がある様子ともなっている。この三匹や奪取に成功した一匹などが先述の『茨歌仙』でも登場のある変化する能力をもつ狸たちであるかどうかなどの詳細は不明。


このときは『鈴奈庵』序盤でマミゾウが同じく百鬼夜行絵巻の影響で顕現し、マミゾウが自らの元で育てていた「生まれたての付喪神たち」も狸たちとともに戦っているなど、マミゾウとマミゾウ配下の勢力を動員した二ッ岩一派の総力戦的なシーンともなっている。


なお「狸」自体について、マミゾウやその配下もまた弾幕などを通して共に登場する『東方憑依華』では、その英語版においてそのまま「 tanuki 」の表記が用いられている。例えば「化け狸」は「 bake-danuki 」(マミゾウ本人のセリフ)または「 bake-tanuki 」(少名針妙丸のセリフ)などとなる。

これは鈴仙・優曇華院・イナバにみる「兎」(「月の兎」)が「 rabbit 」( Moon Rabbit )で表記されるのとはまた違うものとなっている。


東方Projectの狸たち編集

上記の狸以外で個人・個体名などが不明な狸のキャラクターとしては『東方三月精』に登場した、魔理沙に化けた狸がある。ファンなどの間では「魔狸沙」などの愛称でも呼ばれている。こちらの狸も変化において強い力を持つ様子であるが、先述の現在時点では二ッ岩一派の狸勢力とのかかわりの有無などは不明。


また他の妖怪の騒動に巻き込まれて「野鉄砲」と変化するところであった狸に似た動物としての「マミ」などがある(『茨歌仙』)。


pixivのタグとしては編集

pixivでは「モブ狸」表記によるタグの他「モブタヌキ」の表記によるタグも使用されている。先述の現在時点では両者は個別に使用されており、広く東方Projectにおける同キャラクターたちを描いた作品に当たる際には両者を併記した検索ワードを用いるのも有用である。



関連イラスト編集

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関連タグ編集

東方Project 東方Projectのモブキャラクター  化け狸 モブ

東方茨歌仙 二ッ岩マミゾウ

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