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概要
通称「モヤさま」。
お笑いコンビ《さまぁ~ず》の二人とテレビ東京の田中瞳アナウンサーが、町のモヤモヤしたスポットを訪問・散歩するバラエティ番組。
一応旅番組ではあるが、マイナーで庶民的な場所、あるいは有名な町でも裏路地に入ったような場所を敢えて取り上げ、名所や有名なグルメなどは意図的に避けている。
「2」と銘打っているが「1」はない。「終了したけど人気があって復活したみたいに見えるから」というのが理由。もちろん一旦終了して復活などしていない。
番組表での表記は変わらないが、「スペシャルモヤモヤさまぁ~ず」など縁起担ぎ等の理由でたまに番組名やロゴが変わることがある。
放送時間帯の変更が非常に多く、2023年10月時点で9回も変更されている。
歴史
始まりは2007年1月、90分の正月番組が放送されたことによる。
編成の都合で開いてしまった昼枠を埋めるための急ごしらえの番組で、さまぁ~ずと会議後即ロケ、東京都内の良く知らない街にさまぁ~ずがツッコミを入れながら90分の尺を埋めるべく回るというやっつけ感のある内容で、さまぁ~ずは朝からの二日酔いを引きずっているという有様だった。
しかしこれが意外にも面白くなり、視聴率は予想の3倍となる5.7%を獲得。
同年4月から金曜深夜でレギュラー化し、DVD化されるなどじわじわ人気を得る。
2010年4月から「田舎に泊まろう」に代わり、日曜のゴールデンタイムに進出。テレビ業界には《深夜番組がゴールデン番組になると内容が変わって失敗する》というジンクスがあるが、この番組は訪れる場所こそメジャーな街や観光スポット、地方ロケも多くなったものの、相変わらずユルい内容で放送を続けている。その後18時30分からの84分に拡大した。
番組立ち上げ(正月番組版)以来、さまぁ~ずのパートナーを務めた大江麻理子アナウンサーは2013年3月いっぱいでニューヨーク転勤により降板した。後任は大江と同じテレ東アナである狩野恵里が務める。
ところがその狩野も2016年10月16日放送分(テレビ東京系列においての放送日時。ちなみにハワイロケ)をもって降板。後任は同じくテレ東アナである福田典子が務める。
そして福田も2019年5月26日放送分(テレビ東京系列においての放送日時)限りで降板した。
2019年8月4日放送分(テレビ東京系列においての放送日時)から、こちらもテレ東アナである田中瞳が務めている。なお、福田降板から田中参加までの間、週替わりのアシスタントが登場したが、その初回は狩野、最後の回は大江がそれぞれ務めている。
2020年10月より日曜日夜9時に枠移動となり放送時間も1時間に短縮、2021年10月には土曜深夜11時からの25分番組に短縮されてしまう。その一方でスピンオフ番組の「あさモヤさまぁ~ず2」が土曜早朝5時30分から6時に設定された。
2022年4月からは放送日時が火曜深夜11時6分から55分までと言う、えらい中途半端な放送時間に変更されている。「さすがに25分は短い」というのが枠変更の理由。また、「あさモヤさまぁ~ず2」は廃止された。
2023年10月からは放送日時が土曜午前11時30分から午後0時15分に移動。テレ東では「死に枠」となっている時間帯に実績のある本番組を抜擢したというのが枠変更の理由。ただ、放送局が、原則テレビ東京だけになってしまった(公式Xでの説明)が、テレビ愛知とテレビ北海道では2024年1月から放送が再開されている。また、番販購入という形で放送していたテレビ局の一部(例えば奈良テレビ)でも引き続き放送を実施している。
内容・特徴
- 決まった構成がほとんどなく、気の向くままに街を歩いては目に留まったものを取り上げるという内容。そのために飾りのないリアルな街・人々の様子や、大江アナのギャップ(天真爛漫でコミカルな一面)を楽しめる。
- 初期は名物禁止というルールがあったがゴールデン進出後しばらく経ってからは自然消滅していった。しかし、2017年夏頃から大竹が突然名物禁止ルールを唱え出すようになったが、再び自然消滅した。
- 蚊に刺されてムヒを塗る、裏の打ち合わせをする、スタッフが良く見切れるなど、普通の番組ならどう考えてもカットするようなシーンでも放送する。
- 大の大人3人が子供向けの玩具や駄菓子を買っては、本気で遊ぶ。水鉄砲や水風船があると3人とも水浸しになるのはお約束。これらは収録が終わった後に視聴者プレゼントになる。
- 面に簡単なミッションが描かれた《撮れ高サイコロ》を振り、出た内容を実行する。間が持たなくなったときの保険アイテムで、第1回から使われている。撮れ高とは「撮影した映像のうち、放送で使えそうなシーン」を指す。ただし近年はほとんど放送されていない。
- 街中に《1000円自販機》があると、決まって1人2回やって盛り上がる。これは千円を入れるとランダムで何かが出てくるというもので、第1回から何度も登場する準レギュラー的存在。業者が明らかに番組を見ており、番組で出されたコメントを自販機に反映させ、会話のようになっている。
- さまぁ~ずの二人が大江アナにセクハラを働くのもお約束だった。さまぁ~ずのみならずカメラワークにも同様の意図があったり、大江アナ自身も下ネタ方向に動く時があるが、基本的に嫌な顔をしなかった。
- 町の庶民的な定食屋に入って、『孤独のグルメ』のごとく黙々と飯を食う。しばらく淡々と食事が進んでから三村が「しゃべれよ」とツッコむのはお約束。ただし狩野アナ初登場時は流れを理解してなかった狩野が長々としゃべり続けたため、お約束に持ち込ませてもらえなかった三村が普段とは逆に「黙れよ」とツッコんだ。ただし狩野アナが登場してからはほとんど行われていない。
- 年1回のハワイロケも恒例で、ハワイ出雲大社のヌシカンさん(神主の業界読み)はほぼ必ず出演する準レギュラー。この番組がキッカケで大社への参拝者が激増したらしい。
- 深夜時代は公式ホームページが機能していなかったので、視聴者は意見を送るのにハガキを使った。
- 「ドイヒー」という言葉は自然発生的に出て来たが、この番組自体を的確に表現しているとして、「世界一ドイヒーな番組」「KING OF ドイヒー」などキャッチフレーズとしてたびたび使用されている。
- ゴールデン昇格にはさまぁ~ず・大江アナのみならずプロデューサーさえ「失敗すると思う」と難色を示したが、何だかんだで視聴率は平均7~8%前後を取っており、時々2ケタに乗ることもある(関東地区・ビデオリサーチ調べ)。ゴールデンでの最高記録は2013年4月7日の大江アナ卒業記念スペシャルの回で、午後7:00~9:54のパートで12.8%を記録した。
- ゴールデン昇格後はメジャースポットや地方ロケ、更には深夜時代だと禁止だったグルメや温泉に入るなどメジャー路線も見られるが、基本的なテイストは深夜時代と変わっていない。
- ナレーションは人間ではなく、音声合成ソフトのショウ君。第1回からずっとナレーターを務めている。
- 2012年12月、露天風呂ロケで、大竹の開チンシーンが無修正まま放送されると言う放送事故が起きた。
- 2022年4月からは番組の途中にアイキャッチが入るようになった。
出演者
三村マサカズ(さまぁ~ず)
大江麻理子→狩野恵里→福田典子→田中瞳(いずれもテレビ東京アナウンサー)
ショウ君(音声合成ソフト)
関連タグ
外部リンク
HOYA音声合成ソフトウェア VoiceText 公式サイト内、ショウ君コーナー - この中の『「ショウ君」誕生秘話』で何故モヤさまでショウ君が使われることになったかが語られている