概要
担当声優は小山力也。
フェンリル極東支部の支部長で、とにかく重ね着に見える身なりをしているのが特徴。
見る者に冷徹な印象を与える人物だが、非常に有能で職員やゴッドイーターからの信頼も厚い。
極東支部が他の支部にはない強大な権限を有しているのは、極東地域が対アラガミ激戦区であるだけでなく、彼の運営・交渉手腕による部分が大きい。
また、万が一フェンリル本部が壊滅しても、極東支部単独で維持・存続出来るように組織の体制を強固に整えており(※)、彼が極東支部において行った貢献は枚挙に暇がない。
また、支部長に就く以前は優秀な科学者でもあり、亡き妻や旧友であるペイラー・榊博士と共に、対アラガミ研究の歴史に多大な功績を打ち立てている。
ただし、現在でも思想の違いから、ペイラーとは揉めるシーンが少なくない。
しかし、彼の本当の目的は地球すら飲み込める程の巨大なアラガミ・ノヴァによる終末補喰を人為的に引き起こし、地球上の生命や環境を1度リセットし、その間に一部の選ばれた人間のみを宇宙船で地球外に退避、それらの生き残った者達をリセット後の再生された地球に帰還させて種の存続を図る「アーク計画」の遂行及び成就にあった。
アーク計画の為には手段を選ばない覚悟を決めており、雨宮リンドウに計画を感づかれた為、手下の医師を使って催眠を施したアリサを利用しミッション中の事故に見せかけて殺害を図る等、残酷な謀略を躊躇なく仕掛けて主人公達を翻弄している。
また、ソーマ・シックザールの実父であるのも後に判明している。
最終的に主人公達がリンドウの意志を継ぐように、自身のアーク計画の妨害に動いた為、神機のテクノロジーを応用して製造した人工アラガミ・アルダノーヴァ(の男神)と一体化して交戦するも敗北・死去した。尚、真相を暴露できない事情から、死因は『エイジス島にて起こった謎の爆破事故に巻き込まれた』と公表された
最終的な立ち位置こそ『自身の計画の成就に妄執する独裁者』だが、本心は実子のソーマや主人公達を心配していた良識人である。
後に「このような計画を立案した自分に生きる資格はない」として、地球から避難する為に開発した宇宙船に、自分の席を用意してなかった実態からも彼の本心がうかがえる(そもそも、神機使いではない人間が人工アラガミのアルダノーヴァと一体化する=人間であるのを捨てるも同義であり、彼の悲壮にして不退転の覚悟を示している)。
彼の計画を破綻させた神薙ユウも、起こしていたであろう罪業の可否はともかく「尊敬できる人物」と思っている。
実弟にガーランド・シックザールが居るが、兄よりも遥かに冷酷で性格が悪い。
支部長室にはカルネアデスの板の絵が飾っている。この絵はヨハネスの死後、ペイラーが支部長になった後も飾っているようだ。絵の後ろには隠し金庫があり、成長したソーマの為にワインを用意していた。
※フェンリル本部は、ほとんどの支部に本部の存在に依存するような運営システムを課し、支部単独では存続できないようにしていた。これによって本部を中心とする強固な指揮系統と、中央集権体制を築き上げつつ、支部の離反・独立も防いでいた。しかし、仮に本部が壊滅した場合はそれに引き摺られる形で、残る支部も連鎖的に壊滅する致命的な欠点を抱える事態にも繋がり、これが「ゴッドイーター3」でのフェンリルそのものの壊滅に繋がる結果ともなった。
関連タグ
ソーマ・シックザール:実子
ガーランド・シックザール:実弟
ラケル・クラウディウス:次回作の同ポジションのキャラクター。こちらは(諸事情があるものの)シックザール以上に問題を抱える難物で、こちらも最終的にアラガミと化す点も一致している。