概要
1296年生~1346年没
ボヘミア王(在位1310年~1346年)
ルクセンブルク伯(在位1313年~1346年)
ルクセンブルク家出身の神聖ローマ皇帝ハインリヒ7世の子。
1310年にボヘミア王ヴァーツラフ3世の妹エリシュカと結婚した縁でボヘミア王となり、神聖ローマ皇帝の子というのもあって次期皇帝の候補となるが当時の神聖ローマ皇帝を選挙で選ぶ権限を持っていた選帝侯達はヴィッテルスバッハ家のバイエルン公ルートヴィヒ4世やハプスブルク家ののオーストリア公フリードリヒ3世を選び、結果的にルートヴィヒ4世が選ばれた。
皇帝ルートヴィヒ4世とは当初はハプスブルク家のフリードリヒ3世と争った際にルートヴィヒ4世側に付いたが、その後は対立して争うようになった。
軍事面に秀でた人物であり自身の勢力拡大の為、チェコとポーランド国境付近のシレジア地方やイタリアへの遠征を行うが芳しい結果は挙げられず、病気で次第に視力が低下して1340年には完全に失明した。
盲目の状態になってもヨーロッパ各地を転戦したが、娘婿であるフランス王太子ジャン2世の援軍でクレシーの戦いに参戦した際に戦死した。
関連人物
- マルガレーテ(1313年~1341年)
長女。
下バイエルン公ハインリヒ14世の妃。
- ボンヌ(1315年~1349年)
次女。
フランス王太子ジャン(後のフランス王ジャン2世)の妃。
- カール4世(1316年~1378年)
長男。
1355年に父の悲願であった神聖ローマ皇帝に即位した。