概要
三菱自動車のラインナップのひとつであり、セダンを中核とする乗用車。
1973年に発売され、日本での販売は2010年に終了。
現在は8代目にあたるグランドランサーが中華民国(台湾)で販売されている。
7代目の日本仕様車は、当時販売中止になっていたギャランの後継車であるギャランフォルティスとなり2015年3月まで販売。
2019年に元々はランサーの派生商用車であったランサーカーゴの販売が終了し、日本における三菱ランサーの車名の歴史の幕が閉じた。
歴代モデル
初代
1973年2月に登場。この車の登場に伴いコルトギャランはコンパクトクラスからミドルクラスに移行することになる。
同年9月にはライトバンのほかホットモデルの1600GSRが追加された。この1600GSRがラリーで活躍していくこととなる。
韓国の自動車メーカー・ヒュンダイのハッチバック車であるポニーのベース車になった。
2代目
1979年3月に登場。ランサーEXと名乗った。ただしライトバンは初代のまま据え置かれた(1985年まで製造・販売)。
1981年4月にターボチャージャー搭載モデルが登場したもののヨーロッパ市場専用車であった。その後同年10月には日本市場向けのターボチャージャー搭載モデルが登場している。俗に言うランタボである。
1987年10月に製造・販売を打ち切った。
3代目
1988年6月に登場。実は後述の(2代目)ランサーフィオーレのモデルチェンジ版だったりする。
日本市場ではなぜかこの代のみ5ドアファストバックセダンだった。海外向けには普通のセダンが存在する(のだが、要はミラージュセダンの海外向け仕様車であった)。
4代目
1991年10月に登場。普通の4ドアセダンに戻ってしまった。
この代から、あのランサーエボリューションが設定されるのだが、レギュラーモデルの方も、1600ccV6エンジンや1500ccDOHCエンジンを搭載したモデルが存在するなど、なかなか侮れなかった。
5代目
1995年10月に登場。
バブル崩壊の影響でコストダウンが図られてしまった結果、フロントグリル違いのミラージュセダンとなってしまった。
6代目
(初期型ランサーセディア)
(セディアワゴン)
(中期(ブーレイ顔))
2000年5月に登場。ミラージュ廃止に伴いカープラザでも扱うことになったためランサーセディアと改名したものの、2003年にランサーに戻ってしまった。
2010年4月限りで日本国内向けの生産を終了した。
7代目
2007年から2019年まで生産・販売が行われた。
先述の通り日本名ギャランフォルティス。
派生車種
ランサーをベースとして開発された本格スポーツセダン。
- ランサーバン、ランサーワゴン、リベロ、ランサーカーゴ
ランサーをベースにした商用車とさらにその派生車。
初代ランサーのプラットフォームを使って開発された3ドアファストバッククーペ。ただしランサーの面影は全くない。
- ランサーフィオーレ
ぶっちゃけギャラン店向けミラージュセダン。
1982年2月から1988年3月まで、2世代にわたって販売されたが、初代モデルはミラージュのモデル変更に合わせたため、わずか1年7ヶ月しか販売されなかった。
2代目はマレーシアの自動車メーカー・プロトンのセダン「サガ」のベースとなった。