CV:細井治(『CDシアター ドラゴンクエストⅥ』)
概要
ライフコッドの村に住む17歳の青年で、金髪とタンクトップが特徴。攻略本等に描かれていたイラストではなかなかのイケメンである。
ちなみに、オリジナル版のみグラフィックがフォーン王に使いまわされている。
主人公の妹であるターニアに惚れ込んでおり、結婚を視野に入れて何度もアプローチしているが彼女からは曖昧な返事しか貰えておらず、進展は見られない。
主人公のことは「アニキ」と呼び親しげに接しているが、自身に惚れ込んでいる町長の娘ジュディに対しては贈り物を渡すという約束をすっかり忘れるなどいい加減な態度である。
腕っぷしはそこそこ強いようで、魔物が出る町の外でも呑気に昼寝をしている様子が見られる。そのためか後に町の外を案内するガイドの職に就こうかと考えている模様。
…と、これだけ聞くと「多少いい加減な性格だが気のいい友人」ポジションのキャラクターを想像するであろう。
しかし、ここまでの情報は全て夢の世界のランドの姿である。
『ドラゴンクエストⅥ』の世界は現実の世界と夢の世界の二層構造になっており、夢の世界とは現実の人々の夢を大魔王が具現化したものである。
そのため現実の世界には現実のランドが存在し、現実のライフコッドの村で暮らしている。
現実の世界のランドは、夢側とはうって変わって攻撃的で冷たい性格であり、現実側の主人公に対して「村から出ていけ」と罵声を浴びせている。
これは現実のライフコッド自体がヨソモノに対して排他的な雰囲気であることに加え、現実側の主人公がターニアの家に半年以上も居候しているという事実が原因と思われる。
また、現実側の主人公は臆病でウジウジしている性格であることが余計にランドの癇に障ったのだろう。
しかし、村が魔王の使い率いる魔物たちに襲われた際は必死にターニアを守っており、主人公がまおうのつかいを倒すとこれまでの見方を改めて反省している。
一般人離れしたその戦闘能力の高さはやはり人外の戦闘力揃いのライフコッド住民と言わざるを得ない。
最終的には和解するとはいえ現実側での態度の悪さから彼に悪印象を抱くプレイヤーは少なくない。
特にターニアに惚れ込んでいるという設定からか、お前なんぞに可愛いターニアはやらんというシスコンを発揮するプレイヤーが続出。
当時の『ドラゴンクエスト 4コママンガ劇場』でもそのようなネタが見られた。
とはいえ、夢側のランドが主人公を慕っていることから、現実側のランドも本心では主人公と仲良くしたかったのかもしれない。ただ素直になれなかっただけで。