概要
体長は0.9~1.2m程とイノシシ程度の大きさで、ディキノドン類としては中型。多くの近縁種と同じく発達した犬歯と嘴を持つが、名前の由来となったその頭部は他のディキノドン類に比べると短めだった。
名前はその上顎の形がシャベルやスプーンに似ていたことから「シャベル(スプーン)トカゲ」を意味する。「サウルス」という名前だが恐竜や爬虫類ではなく(というか当時まだ恐竜はいない)、むしろ哺乳類に近い。
発見当初はカバのような半水棲と考えられたが、近年の研究ではむしろ乾燥した氾濫原に棲息し、特徴的な頭部も植物の根を掘り起こすのに役立ったとする説が優勢。また、ディイクトドンと同じく巣穴を掘り、雄と雌の番で暮らしていたことも判明している。
三畳紀当時の地球は「超大陸パンゲア」を形成していたが、リストロサウルスはその直前に起きたペルム紀末の大絶滅によって競合相手がほとんどいなくなったために、瞬く間に世界各地へと進出し、化石は南アフリカ・インド・中国・ロシア・南極など各地で発見されている。故にリストロサウルスは三畳紀前期の示準化石だけでなく、大陸移動説の証拠としても注目される生物である。
フィクション
比較的安全な地域に出現する。ベリーや野菜の手渡しでテイムできる。
なでることで、周囲の味方生物に取得経験値を増やすバフをかける。
第7章の2億4800万年前の南極にて主役として登場。
- ジュラシック・パークシリーズ
第6作『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』にて登場。Twitterにてマスクを着用しているアニマトロニクスの写真が公開されており、早くから登場が決定していた。
バイオシン社からソヨナ・サントスの組織に横流しされた個体がマルタ島の闇市で密売されており、闘技場にも出されていた。なおシリーズ本編初となる三畳紀の生物。(サバイバルキャンプにはノトサウルスが登場)
愛嬌ある見た目とは裏腹に闘犬なみに凶暴で、レイン・デラコートの右手に噛みつき、未公開シーンではオヴィラプトルと対決し首を噛みちぎっていた。