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リルピリン

りるぴりん

ライトノベル『ソードアート・オンライン』のシリーズ『アリシゼーション編』の後半に登場するキャラクターである。
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「おで(俺)は……人間だ!」


概要編集

CV.榎木淳弥

アンダーワールドのダークテリトリーに存在する暗黒界十候の一人で、オーク族の長。


金髪の髪と瞳の整った容姿をしており、その容姿に自信があった。しかし、それはあくまでオーク族の基準で、暗黒界人から見れば醜い豚でしかなかった。それを知り、罵られ続けてきたことで人界とダークテリトリーを問わずイウム(ダークテリトリーの亜人族の言葉で人を意味しており、人界人は「白イウム」、ダークテリトリー人は「黒イウム」と分類している)に強い憎しみを抱く。


暗黒神ベクタが皇帝として君臨し、人界との開戦を宣言したことで積年の恨みを晴らす機会を得たと戦意を燃やす。しかし、整合騎士達の奮戦で前衛部隊は壊滅し、暗黒術士の長ディー・アイ・エルの策によって側近のレンジュを始めとした3000人の同族を暗黒術の生け贄にされてしまい、人族への憎しみをより滾らせることとなる。


奇跡の出会い編集

人界とダークテリトリーの両軍が外界のリアルワールド人に攻撃されていることなど知る由もないリルピリンは、仲間達が命を散らせた場にて戦う意義を見失っていた。そこへ、一人の人界人の少女が現れた。


地神テラリアのアカウントでアンダーワールドにログインしたリーファである。本来なら太陽神ソルスとしてログインしたシノンと共にキリトがいる人界軍の元へ降り立つはずだったが、本人の不運で戦線から離れた場所に来てしまったリーファが最初に出会ったUW人がリルピリンであった。


人族から侮蔑されたトラウマからリーファに剣を向けながらも顔を見られまいとするが……


「だって貴方、人間でしょ?」


UW人が元は現実世界の人の魂のコピーであることを知り、かつ亜人種になりきってプレイするALOに親しんできたリーファにとっては、リルピリンのようなUWの亜人種もまた単なる「人間」でしかなく、そんな彼女に困惑する。戦うでもなく「皇帝に会わせろ」と言う彼女を捕虜として連行しようとするが、そこへ満身創痍のディーが現れてリーファを捕らえる。


アリスの攻撃で重傷を負ったディーは絶命した部下の腐肉から天命を奪ってもまだ回復できず、リーファの鎧と衣服を剥ぎ取って辱め、天命を吸い上げる。自分の捕虜と主張するリルピリンにディーは皇帝から全権を委ねられた立場を傘にリルピリンを豚と蔑み、屈辱を与えようとする。


が、リーファがそれを止めてリルピリンはリーファを取り返そうとするが右目の封印で動けず、その間にもリーファはディーに天命を吸われ続ける。初めて自分を侮蔑せずに「人間」と呼んでくれたリーファを救うためにリルピリンは右目の封印を乗り越え、ディーに斬りかかる。そして、解放されたリーファはディーを『悪』として両断した。


ディーが撃破された後、リルピリンはリーファと共に残ったオーク部隊を連れて孤立したイスカーン率いる拳闘士部隊とシェータを救った。当初イスカーンはリーファが皇帝より強いからリルピリン達が従ったと思っていたが、彼らは始めて自分達を人間と呼んでくれたリーファに心を打たれて共に戦っていたことを知る。


そして、彼らを守るべくリーファは3000人の敵に向かい、全身を何度も串刺しにされても戦い、遂に全ての敵を斬り捨てて力尽きたリーファはオーク達に看取られながらアンダーワールドを去った。リーファの活躍は終戦後のオーク達に『緑の剣士』として信仰され、人への憎しみに染まったリルピリンと強さを肉体的なものと単純に考えていたイスカーンの心を動かした。キリトを直接救うことこそ適わなかったが、彼女もまたUWの人々に大きな影響を与えたのである。


関連タグ編集

ソードアート・オンライン アンダーワールド リーファ オーク

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