CV:夏樹リオ / 新作歌舞伎での演者:中村梅枝
概要
ユウナを妹のように大切に思っており、ガードとして彼女の旅に同行する。過去に2度ガードとしての旅を経験しており、冷静かつ豊富な経験と知識を持ち合わせているため、パーティ内の識者として一目置かれる存在である。
ワッカの弟であるチャップと恋人関係であったが、数年前のジョゼ海岸防衛作戦にて『シン』により喪っている。
また、最初のガードとしての旅では召喚士ギンネムが途中で死に、無念のうちにビサイドに帰還する。
2度目は、己の弱さを克服すべく召喚士ズークに頼みこみ、旅に出発するもののズークが途中で挫折してしまい、これも頓挫してしまった。
これらを起因としてゲーム当初では冷静沈着な性格を通り越して、どこか悲しげで達観したような性格になってしまった。
またワッカほどではないがエボンの教えを信仰しており、彼女自身の知識の源でもあった。そのため最初こそ旅の案内人的存在であったが、教えの範囲外の対応はできず、そのことが次第に足かせとなっていった。またシーモアの悪事が露見した際には驚愕しながらも「老師に非があれば仕方がない」と冷静に割り切っている。
中盤以降エボンの犯罪者として追われる際、特にガガゼト山にて、旅の挫折の危機を乗り越えたユウナの強さを認めて、己の弱さを吐露するようになり徐々に彼女本来の性格を素直に表現できるようになっていった。
後にワッカと結婚し、続編である『ファイナルファンタジーX-2』ではワッカの子を身籠っている。ストーリー中に男児が産まれ母になる。
容姿
妖艶な雰囲気を持つ女性。黒髪で独特な髪型をしており左目は髪で隠れている。肩から胸元にかけて大胆に露出しており、それ以外の腹部から脚はドレスで隠れて見えないが、全体的に豊満なプロポーションの持ち主であることは容易に想像できる。
衣装は黒魔道士を彷彿させるデザインとなっているが、下半身には幾重にもベルトが巻かれていており、かなり複雑。
描き手にもよるが、大体省略されたり、アングルを変えてみたりして、最初から描かれないことも多い。とにかく忠実に再現しようとするほど目が痛くなってくるという、正直歴代FFキャラクターの中でもかなり絵師泣かせの敬遠されるデザインである。
戦闘
武器は人形。手に持つ人形を生きたように動かし、敵に向かって体当たりを行うが、 動く原理は明らかにされていない。七曜の武器は「ナイトオブタマネギ」。
人形の種類は、メインイラストなどではモーグリが多く、その他にもサボテンダー、ケット・シー、ムンバ、コヨコヨなど歴代のFFキャラクターが選ばれている。
名前の方は変わっており、モーグリは○○・モグが多く、サボテンダーは○○・サボテン、コヨコヨはスペース・○○表記になっている。
敵への物理攻撃は人形に任せているが、カウンター発動時は自らの手で魔物をビンタする。
基本の戦闘スタイルは黒魔法による魔法攻撃で、属性魔法を弱点とするプリン系やエレメント系の魔物に対して有利に戦える。
スフィア盤でのルールーエリアは魔力・魔法防御・物理防御・回避がよく成長するが、HPやすばやさは伸びづらい。
オーバードライブ技は「テンプテーション」(英語版:Fury)。内容は習得している黒魔法を連続で打ち出すというものである。
具体的に言えば魔法ごとに設定された制限時間内でアナログスティックを回すことで回数を稼ぐと言ったものである。
ユニークな操作方法ではあるが、実際は上位の魔法ほど必要な回転数が多く設定されており、さらに通常使用時より各魔法の威力が低くなっているため、終盤にいくほどダメージ源としては厳しくなっていく。またコントローラーへの物理的負担もある。
ストーリーが進んでスフィア盤もある程度埋まると物理攻撃のインフレが激しくなってくること、七曜の武器「ナイト・オブ・タマネギ」の強化方法の面倒くささ、通常攻撃のモーション時間の長さなどの理由から終盤はベンチ入りしがちなのが悲しいところ。
その七曜の武器の限界強化に必要なことは雷平原の落雷を200回連続で避けること。やること自体は単純なのだが、実際にやってみると、その難しさは他の七曜の武器の強化と比較にならないレベルであることが実感しやすい。これだけは自作武器で我慢した人も多いというほど。
理論上だけでは、「T・アルテマ」が最大16回攻撃の際に1ターンで与えられる最大ダメージ2位だが、時間内にそこまで稼ぐのは実際に不可能であることが確認されている。