概要
レダⅡとは、『銀河英雄伝説』に登場する高速巡航艦である。
艦歴
宇宙暦798年、「イゼルローン要塞駐留艦隊司令・ヤン・ウェンリー大将査問会」が同盟首都・惑星ハイネセンにおいて開かれ、このときヤンは旗艦・ヒューベリオンではなく巡航艦・レダⅡを乗艦として起用、直後に起きたガイエスブルグ要塞を利用しての帝国軍来襲ではライオネル・モートン、サンドル・アラルコン両少将らの独立艦隊をヤンの座乗艦であるレダⅡが指揮、事実上の旗艦として使用される。
この惑星ハイネセンへの航行の途上、多くの新兵が事故によって死傷、
犠牲の大きさを嘆くヤンに対しレダⅡの艦長は
「まったく、どれだけ(新兵養成の)金がかかると思っているんだ」と発言、
ヤンを閉口させている。
この後、目立った活躍はなかったが、
宇宙暦800年に起きた「回廊の戦い」が一時休戦となった後、
銀河帝国皇帝・ラインハルト・フォン・ローエングラムとの会見に向かったヤンとフョードル・パトリチェフ少将、ライナー・ブルームハルト中佐、エル・ファシル革命政府代表・ロムスキー医師は帝国軍を装った地球教の暗殺団に襲われ死亡、
レダⅡは暗殺団を乗せた帝国軍駆逐艦とともにその艦歴を閉じた。
このとき、ヤンの救出に現れたユリアン・ミンツ中尉、ワルター・フォン・シェーンコップ中将らはヤンやパトリチェフ、ブルームハルトの遺体は回収したが、エル・ファシル革命政府代表の遺体を置き去りにしたことを後に批判されることとなった。