概要
アニメ『遊戯王VRAINS』におけるリボルバーの使用カード。
後に遊戯王OCG FLAMES OF DESTRUCTIONでカード化された。
カードテキスト
このカードはLPを半分払って手札から発動する事もできる。
(1):相手が罠カードを発動した時に発動できる。
その発動を無効にし、そのカードをそのままセットする。
その後、相手はデッキから罠カード1枚を選んで自身の魔法&罠ゾーンにセットできる。
このカードの発動後、ターン終了時まで相手は罠カードを発動できない。
解説
ライフを半分支払うことで手札からも発動できるカウンター罠カード。
ライフ半分と言う比較的緩い条件で手札から発動できる奇襲性の高さに加え、
罠カードの発動を無効にし、さらにそのターン中の罠カードの発動を封じるという強力な効果を持つ。相手フィールドにセットされた罠カードのみならず、無限泡影や拮抗勝負などの手札から発動できる罠カードにも強く出れるのが特徴。
しかし、無効化した罠カードは次のターンになれば再び発動できる上に、相手にデッキから任意の罠カードを1枚セットされるというデメリットがある。
その為、発動したターンで勝負を決めに行く、発動されても問題ない・相手の伏せカードを除去できる布陣を組むといった運用が基本となる。
【オルターガイスト】のような罠カードを多用する低速デッキにとっては天敵と言えるカードであり、初登場した10期環境ではこれらのデッキへのメタカードとしてサイドデッキに採用されるケースが多発した。
そうした事情もあってか2020年1月1日に準制限カードに。その後も高い採用率を誇っていたが2021年1月1日に制限カードとなった。
カウンター罠及び手札から発動できる罠カードとしては初の制限カードである。
遊戯王TCGではOCGより重い制限がなされ、
2020年1月20日に制限カードとなり2022年10月3日には禁止カードになっている。
原作・アニメでの活躍
アニメ『遊戯王VRAINS』にてリボルバーがゴーストガール戦で使用。
ゴーストガールが発動した『オルターガイスト・プロトコル』の発動に対してライフを半分払って手札から発動し、その発動を無効にしてセットさせた。
ゴーストガールはデッキから『オルターガイスト・カモフラージュ』をセットしたのだが、この行動がトポロジック・トゥリスバエナの効果ダメージを増加させる結果となり、敗北に繋がった。
また、リボルバーのスキル「Storm Access」にはライフポイント1000以下と言う発動条件があるため、ライフを能動的に減らせるこのカードは相性が良い。
余談
リブート(reboot)とは英語で『(コンピュータを)再起動する』という意味。
カードイラストでは赤く光る機械とそのレバーを引く腕が描かれている。
基本的に機械が赤く光る時はシステムに異常やエラーが起きた時を意味することに加え、一般的にシステムの異常は再起動することで解消できるため、このカードでは相手の罠カードの発動をシステムの異常に見立てて一旦再起動することでエラーを解消(無効)するということなのだろう。
ただし、こうした操作では根本的な問題が解決したわけではなく再び同じ不具合が発生したり、再起動したことで別の不具合が発生したりデータが消失するリスクも発生するのでむやみに行うべきではない。
このことから、罠カードを再セットする効果で同じ不具合が発生するリスクを、ライフコストや追加の罠カードをセットする効果で別の不具合が発生したりデータが消失するリスクを再現していると思われる。
ちなみに、遊戯王マスターデュエルではこのカードはTCG・OCGよりも規制が緩和されて準制限カードになっており、発動すると専用の演出が見れる。
Pixivではラビュリンスや蟲惑魔と共演して描かれているケースがある。レッド・リブートは罠カードに依存したこれらのデッキに対して有効打となる。特にラビュリンスは環境にも食い込む有力なデッキであり、ラビュリンス対策としてのレッド・リブートは遊戯王プレイヤーには印象深いのだろう。