レブレサックの神父
れぶれさっくのしんぷ
”いかなる苦しみの時も
いかなる悲しみの時も
いかなる時も
人を信じ 人を愛せ”
非常に印象深いキャラクターではあるが個人名は登場せず、またグラフィックも汎用のNPC神父のものである。
あの悪名高きレブレサック編に登場。
レブレサックはオルゴ・デミーラの部下、ボトクによって濃霧の封印に落とされてしまっていた。
神父は数人の村人とともに原因究明に向かうが、同行していた村人たちは全員ボトクに殺され、彼自身はボトクに「自分と姿を取り換えるなら、生きている限り村を襲わない」ことを条件に取引を持ち掛けられる。
かくして彼はおぞましい魔物の姿となり村へ帰還するのだが、当然そのことを知らない村人たちは化け物だと恐れ、リンチにかけて殺そうとする。
主人公と村の少年ルカスの働きによりボトクは倒され、神父はまさに磔刑に処される直前に元の姿に戻り、村人たちは驚愕し心から反省。
神父は村人たちに罪悪感を抱かせないために、夜明け前にひとり旅立ってゆくのだった…。
村人たちは事件を風化さないためにと石碑に事件のことを書き残し、後世に伝えることを約束した。しかし現代では…。
その後、彼はいかなる苦難があったのか記憶喪失となりプロビナという小さな村に流れ着く。
レブレサックを発つ際に持って行った女神像の力で、魔物たちから村を守り抜くのだが、すべてが終わった後彼の姿はなかった。
直接の描写はなかったがおそらく…。
村のために自らを差し出し、その守ろうとした村人たちに殺されかけてもなお彼らを案じ、最後まで人を信じ続けた彼の慈愛と自己犠牲精神に心を打たれたプレイヤーも多いだろう。
記事冒頭の言葉は、彼の教会の机の上に置いてあるメモ書きである。
逆に言えば彼の人柄の良さがあるからこそレブレサックシナリオの後味の悪さが際立っていると言える。
ゲームの流れ上、プロビナ編はレブレサック編の前にプレイすることになるが、この時はまだ主人公たちがレブレサックの歴史に干渉しておらず神父の命を救ったり封印を解いたりもしていないため、プロビナに彼がいることが少しおかしなことになってしまう。