プクラス
ぷくらす
CV.門脇舞以
ドラゴンクエストⅩに登場するプクリポの少年。バージョン4.4『うつろなる花のゆりかご』の主要人物。
パルミオ博士、ペコリア夫妻の一人息子。
プクリポの市民服に似たピエロ風の服を着ているが、頭には奇妙な形のフードを被っている。
解析機能付きヘッドセット(『ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー3』におけるリアクターによく似ている)を装着している。
病弱だが、父親譲りの高い実力を持った科学者兼技術者で、責任感が強く冷静な性格。だが、珍しいものを見ると我を忘れてはしゃいでしまう癖がある。これも父親譲り(というより先祖代々らしい)である。
アストルティアに突如現れた「増殖獣バイロゴーグ」。勇者や盟友の力をもってしても止められず、「第二次ゴフェル計画」が実施される。
これは各種族からそれぞれ避難民を「宇宙船アルウェーン」に乗せて新天地を目指すというもの。
(余談だがVer.6では女神ルティアナもまた、「とこしえのゆりかご」を脱出する際に似たようなことをしていたことが明らかになる)
この時の混乱の最中、両親を喪い、更にアルウェーン船内ではプクリポ以外には非常に高い致死率をほこる感染症が蔓延するというパンデミックが発生。プクリポ以外の避難民は全滅してしまう。
宇宙船の初代指導者はラグアス王子であったが、事態の収拾のために奔走した結果過労死してしまった。
その後プクラスが次代の指導者として挙げられ、コールドスリープとクローン技術によりプクラス本体は冬眠しつつ10年に一度だけ目覚めながら、複製体たちにアルウェーンの運営を任せるというシステムが確立された。
ところが、プクラスの複製体のひとり「C141」が叛逆を目論み、プクラスが目覚めることがないようコールドスリープの機械にロックをかける。
そして宇宙船アルウェーンの全権限を握り、住民たちを「奉仕」という名目で魔法力と生体エネルギーを吸い上げ宇宙船の燃料として用いるなどの支配体制を敷く。
100年以上眠り続けていたプクラスは主人公によってロックを解除されることでようやくC141の暴走を把握。
「パルミオ2世」という魔物の姿になって襲うC141の無限増殖能力を緊急停止し、主人公の戦闘を補助した。
しかし、その後乱入してきたパドレとキュルルの戦いに巻き込まれ、余波で生じた時空の歪みに吸い込まれ、(現代のアストルティアから)6000年前の過去世界に1人飛ばされてしまった。
しかし、慌てず騒がず持ち前の知識からここが過去の世界であることを知ったプクラスは、一生叶わないと思っていたアストルティアの大地を踏むことができたと感動。
そして未来の悲劇を回避すべく、自身の管理タブレットを「知理の石版」として遺す。
これには無限増殖能力を緊急停止するためのコードが仕込まれており、増殖獣バイロゴーグの撃破に一役買った。
ちなみにこのタブレットはアストルティアの歴史データも保存されていたため、現代で発見された際にホーローから「世界のあらゆる歴史を予言する伝説の秘宝」と呼ばれていた。
キュロノス撃破後は歴史が変わり、アストルティアが滅ぶことはなくなったため宇宙船アルウェーンもディストピアではなく、宇宙を巡る観光船となっている。
アルウェーン内で起きた様々な悲劇も、ラグアスが見た予知夢を元に作られたアトラクションという設定になっている。
しかし、歴史の修正力なのか、プクラスが過去に飛ばされてしまうこと自体は変えられなかった(どのように飛ばされたのかは不明だが、「事故」とは語られている)。
サブクエストではその観光船アルウェーンの中で、英雄プクラスになりきるバーチャルゲームが開発されている。
Ver.6.1
6000年前に飛ばされたプクラスが目覚めた地は、当時のエルトナ大陸の「ヤマカミヌ王国」であった。
森の中で瀕死状態であった彼を救ったのは剣士ハクオウであり、彼の戦友となる。
この時のアストルティアは、災厄の王の出現により第一次ゴフェル計画が持ち上がっており、プクラスもその計画に関わっていたことが示唆されている。
以上の顛末が、悪神となったハクオウの作り出した「心域」の中で断片的に語られている。
Ver.6.2
「世紀の新発見」というサブクエストを進めていくとついに現代のアストルティアでも誕生。
しかし、誕生前にペコリアのお腹がパルミオ博士の持ってきた謎の鉱石の影響で虹色に発光し体調を崩すという不穏な描写がある。
そしてパルミオ博士が鉱石を手放すやいなや誕生し、新生児であるにもかかわらずそこそこ大きく、また言葉を話すことができるという神童っぷりを見せる。
はたして彼の天才的な頭脳は、単なるパルミオからの遺伝なのか、それとも鉱石の影響なのか…。
なお、クエスト依頼者のバルスデーンという天使はプクラスの名前に聞き覚えがあると語っている。おそらくゴフェル計画を進めた者として天星郷にも記録が残っているのだろう。
複製体
プクラスのクローンたち。プクラスとの違いは、頬に刻まれたバーコード(作中では「Cの聖印」と呼ばれている)。
中心人物である「C141」は先述した通り悪役として登場し、プクリポとは思えないほど悪辣な表情を見せてくれる。それでもなお可愛らしいが。
魔物化した姿は邪神ニズゼルファによく似た姿の宇宙人めいた異形で、後に邪蒼鎧デルメゼが色違いとして登場している。
元々はプクラスと同様真面目で心優しい性格であったが、病弱なプクラスを救うためにこっそり秘密の資料を盗み見、増殖獣バイロゴーグの細胞を移植することで治療しようと思い至る。
そしてまずは自分自身の身体で実験を行い、結果すぐれた知能と身体能力を手にしたのだが、同時にバイロゴーグの悪の信念に冒されてしまい、悪事に至った…という背景がある。
また、複製体は役目を終えると破棄されジェリーマンになってしまうという設定もあり、悪意に侵されても役目を終えた複製体たちに不都合なことは何もせず、むしろCの聖印を大量に作って配るなど最後まで同胞への愛だけは揺るがなかったなど哀しき悪役としての側面が強い。
ちなみにC141は創造主パルミオの神言として「イア・タア シンパッ・ケウ」という謎の言葉をたびたび発し、アルウェーンの住民たちにも唱えるよう強要しているのだが、
これはパルミオの口癖である「いやったああああああ! 新発見だああっ!」を聞き間違えたものである。
メタ的にはおそらくクトゥルフ神話の「いあ いあ はすたあ!」が元ネタ。
感情を取り戻した市民がその変な語感を気に入り適当に誦じて笑っているのを聞きつけ「神言を言い違えるとは!恥を知れ!」と激昂する場面があるが、元の言葉からすると喜びを表す用途としての方が正しいので、むしろ彼一人だけが間違っている
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