CV:堀江由衣
概要
Ver.4のストーリーにおける相棒である、丸っこい小鳥のような姿の「時の妖精」(自称)。語尾に「キュ」をつける。
エテーネルキューブを使い、時渡りの力を制御する術を持たない主人公を異なる時代に転送するのが主な役目。
デザインは鳥山明に自由にさせたため、大胆な色使いとなっている。
また、デザイン画では球根からとれる実のようになっており、時の球根はそこからの着想であるとみられる。
人物
『ドラゴンクエストⅨ』のサンディのようにストーリーにおけるガイド役と言える。立ち位置だけではなく言動がアレなのもサンディに似ている。エテーネルキューブを設定して起動させるようすもまさしく彼女の「スウィッチオンヌウゥウ!!」と同じである。
服の配色などがリメイク版『ドラゴンクエストⅦ』の石版案内人に若干似ている。こちらも立ち位置が似ている。
以前は主人公の兄弟姉妹と行動を共にしていたようだが、詳細は本人が語りたがらないため不明。寝言でも言っているので真実だとは思われる。
砂上の魔神帝国においては折角兄弟姉妹と再会できたのに、話の都合上キュルルは眠ってしまっていたので真相は持ち越しとなっている。Ver.4.5前期で真実であることが確定し、ウルベアではまだ兄弟姉妹と出会っていない時間軸なので混乱を避ける為にあえて出なかったと語っている。
時間跳躍以外に自在に空を飛べる能力を持つ。だが基本的にはエテーネルキューブから出たがらない。
機械に宿る精の為か、良くも悪くも考え方が機械的で合理性を最も重視し、人間の情による非合理的な考え方は理解できない様子。だが主人公と意見がぶつかった際は主人公の意志を尊重してくれる。
やや尊大な態度でアンルシアに「主人公のペット」扱いされた際には「主人公の方がペットだ」とのたまってくる。
さらに主人公の正体を訝しんだ勇者アルヴァンに対し「説明が面倒だしどうせ死ぬから身体に負荷掛けても問題ない」とぬかすなど、シチュエーションによっては非常に嫌われることものたまう。
しかしキュレクスの死後は感情を継承したのか悲しみを理解し、メレアーデやパドレの気持ちを汲むことができるようになっている。
兄弟姉妹がしょっちゅう与えていたらしくチョコレートが大好物。
Ver.4.2
冒頭で記憶を失ったファラスからは「魔法生物か」と言われている。もちろんその正体など知る由もないため、人間に随伴する得体の知れない生物=魔法生物とする認識は致し方ないところである。
Ver.4.3
エテーネルキューブはウルベア地下帝国で作られたことが判明したが、この時点ではキュルルの存在は描写されておらず、どのような理由でキューブの中に収まるようになったのかは謎であった。
一方で製作に必要とされた時の球根が関係あるだろうとは推測されており、後述のように正にその通りであった。
遥かなる未来への旅路(Ver.4.5前期)
肝心な時は眠ってばかりだったのが、最後の最後で大活躍。
マデ神殿の結界を解いた後、力の消耗で眠っていたがキュロノス操るマローネがキュレクスを襲撃する騒動で目を覚ますが、その姿に驚いたキュレクスが隙を突かれて致命傷を負ってしまう。
そして、キュルルが自身の力から分化したキュロノスと同様の存在であることを知ったキュレクスから、知識と力のすべてを託される。キュレクスの死には初めて悲しいという感情を持っている。時の泉から出たところで未来から来たメレアーデが泉に入るのを見送り、再会を約束した。
キィンベルに戻ると永久時環の使い方をメレアーデに教え、クオードの犠牲はあったもののキィンベルの崩壊はとりあえず回避することには成功。エテーネルキューブで時獄の迷宮へと突入する。迷宮内ではパドレに主人公がパドレの子であることを教えている。
キュロノスによって時の牢獄へ閉じ込められた際にはパドレに脱出方法を教え牢獄から脱出。
しかし、戻った現代は既に数ヶ月が経過しており、時元神となったキュロノスによって滅ぼされていた。
最後に残った異分子である主人公を殺そうと襲ってきたキュロノスの時間停止の力や巻き戻しの力を封じ、主人公と協力することによってキュロノスを完全に滅ぼす事に成功する。
その直後、メレアーデによって大エテーネ島が現代に転移。キュロノスが残した時渡りの力で力が満ちた永久時環を使って因果律制御を行い、キュロノスが滅びたという結果だけを残してアストルティアを再生させた。
しかし、その行為によって消耗する力は膨大であり、力を使い果たしたキュルルは「肉体は消滅しても世界の一部となって主人公を見守り続ける」「時の泉でメレアーデが待っている」という言葉を残しメレアーデとの再会の約束を果たす事なく消滅した。しかしセリフより死亡した訳ではないことも分かる。
消滅後、どうやったのかは不明だがコンシェルジュを通じてスキルブックを送ってくれる。
時元神キュロノス戦
流石に世界が滅びたという最悪の事態に加え、キュロノスへの借りを返す為にか戦闘に参加してくれる。
メレアーデと同様に戦闘フィールドにはいるが、HPやMPは存在せず、攻撃対象になることもない。
行動もきまぐれであり、げんまに近い存在である。
行動はベホマラー、ザオリク、マジックバリアで攻撃行動は一切ない。
他、特殊な行動としてフェーズ3の時間停止を「時よ!動き出すキュー!」と言う台詞と共に打ち消してくれる。システムログ上では「お前の好きにはさせないキュー!」という台詞(技名?)になっている。
闇の根源(Ver.5.5前期)
兄弟姉妹の記憶の世界で登場。
ラゼアの風穴の研究室で、どうにかしてエテーネの村を救いたい兄弟姉妹に歴史の修正力で既に確定した未来は変えられないことを語っている。
悠久のレクタリス(Ver.6.4)
消滅した神剣レクタリスの作成方法を探るべく、神話時代まで時渡りを敢行するも敵との交戦でパドレが倒れてしまう
そこへ姿なき声でキュルルが手伝い時の狭間へ移行、そこでキュルルと再会し神話時代への時渡りを成功させる。
名前について
Ver.4.5前期にて、キュレクスの時渡りの力(時見の源泉)から生まれた事が判明したため、初対面時の名乗り、「ボクは…… そうキュね。キュルルという名で 呼んでほしいキュ」については、潜在的に刻まれていた「キュ」の音を元に構成したものと思われる。これはキュロノスも同様であり、名前が似通っているのは必然と言える。
ちなみにエテーネ王宮にある書物によると、エテーネの秘宝の1つに「キュルスクル」というアイテムがあったらしいが、これについての関連性は不明。虫食い状態の書物には「…を演算器として閃きを得る」「個々の処理能力は低くても」「見渡す…王国の…発展と…欠くべからざる」と書かれており、これらの情報から時見の箱の周囲を土星の輪の如く旋回しているエテーネルキューブ・中型版がキュルスクルと推察される。
開発的には時計の針をキュルルルと逆回転させて巻き戻すという意味での命名かもしれない。
関連キャラクター
アストルティアとは異なる世界からやって来た旅人。
見た目はキュルルの巨大版といったところで、「~キュレ」という語尾で話す。
時渡りの力(時見の源泉)を持っており、友人であった初代エテーネ女王レトリウスの死の間際に肉体の時間を巻き戻すために力を使ったが失敗。
この時彼の力がレトリウスとその子に宿り、以降エテーネ人らは時渡りの力を得るようになる。
彼もまたエテーネ王族の一族を見守り、未来視によってエテーネ王国の繁栄に貢献した。
しかしレトリウスの子孫のひとり、第15代国王ギリウスという人物は非常に傲慢で野心的な人物であった。
彼はキュレクスに媚びて時見をしてもらうことを嫌い、時渡りの力を我がものにしたいと考える。
かくしてキュレクスはギリウスによって時見の源泉を奪われ、更にマデ神殿ごと封印される羽目になってしまった。
そのため封印を解いた主人公らが最初に見たときは、酷く痩せてやつれた姿になってしまっていた。
ところで彼が元々住んでいたという異世界については未だに謎だが、Ver.6のラスボスが滅ぼした種族に青い妖精なるものがいたという。もしかして…。
時見の箱に宿ったキュレクスの時渡りの力が悪意をもった存在。
同じくキュレクスの時渡りの力から生まれたキュルルとは兄弟ともいうべき存在である。
詳しくはこちら。
余談
担当声優の堀江由衣は『ドラゴンクエストⅪ』のシャールも担当している。
「キュルル」だけで検索すると別のキャラクターが出てくるため注意。