概要
『ドラゴンクエストⅪ』の登場キャラクターで、本作のマスコット枠。
丸っこい体形に引きずるほど長い手、(●│●)のようなシンプルな顔をした不思議な生き物。
「時の化身」とも呼ばれるが、ヨッチ族は時の化身の特別な一族であるため包含関係にあたる(ヨッチ族⊂時の化身)。
時の化身が「忘れられた塔」に向かって歩くことでロトゼタシアの時が流れているとされるが、勇者にしか見ることはできない。
一方でヨッチ族は「ヨッチ村」という集落を築き、ロトゼタシアや異世界の出来事を「冒険の書」として記録、保管することが使命とされている。
通常の時の化身が青白い色で近づくと消えてしまうのに対し、ヨッチ族は赤や青、緑やツートンカラーなどカラフルで、またヨッチ村にさえ行けば勇者以外も視認できる。
Play Station 4版にはヨッチ族が存在せず、ニンテンドー3DS版独自のキャラクターとなっている。
それというのもニンテンドー3DS版にはPlay Station 4版にはない独自の要素として「冒険の書の世界」での冒険がある。これはヨッチ族が集めた冒険の書が何者かの手によって汚され、歴史が書き換えられてしまったためそれを修正するというコンテンツである。
冒険の書の世界はドラゴンクエストシリーズの『Ⅰ』~『Ⅹ』の世界が舞台になっており、冒険の書の世界に入り込むと主人公たちも当時のハードに即したグラフィックで描かれる。
…と、冒険の書の世界自体はファンサービスそのものであり好評なのだが、問題はこの冒険の書を一つ一つ開放するために「時渡りの迷宮」というダンジョンをクリアしなければならない。
これはロトゼタシア各地で捕まえてきたり、すれちがい通信でもらったりしたヨッチ族を出撃させてダンジョンを攻略していくというものだが、長い・不可避のトラップで容赦なくHPが削られる・すれちがい通信による地域格差などの問題がありすこぶる不評であった。
Nintendo Switch用ソフトとして発売された『ドラゴンクエストⅪS』ではヨッチ族やヨッチ村は続投したが、このダンジョンはバッサリとカットされ、遊びやすくなっている。
資料集によると、ヨッチ族のキャラクターデザインの元となったのはナスカの地上絵の「フクロウ人間」だという。
ちなみにドラゴンクエストシリーズは「ロトの紋章」のデザインや、初期の「かわのたて」の模様、『スライムもりもりドラゴンクエスト3』のボス「ちじょうえ」など所々ナスカの地上絵ネタを入れてくる。
『ドラゴンクエストモンスターズ2 イルとルカの不思議な鍵SP』では「ヨッチーズ」という名前で出演している。
キャラクター一覧
※便宜上、ヨッチ族以外も記載する
クルッチ
大きな鞄を引きずったヨッチ族の少年。主人公のことを「ユーシャさま」と呼び、ヨッチ村へ案内する。
3DS版のみ、冒険の書の世界をクリアすると仲間にすることができるが、一部のボス戦には連れていけない。
ジョロッチ
ヨッチ村の長老。ヒゲを生やしたヨッチ族で、クルッチの祖父にあたる。
オジッチ
クルッチの叔父。蝶ネクタイを身に着けている。
ロトゼタシアとヨッチ村を結ぶ旅の扉を管理しているのだが、そもそもヨッチ村は「ルーラ」で出入りできる(「ルーラ」のMPも0)ため、彼の世話になることは全くと言っていいほどない。
時の番人
CV:桑島法子
「忘れられた塔」で、世界の時を紡いだ「時のオーブ」を管理している謎の時の化身。
外見は時の化身の巨大版といったところで、平仮名交じりかつエコーのかかった神秘的な声で喋る。
その正体は…。
黒い精霊
CV:宮田幸季
オープニングから登場している謎の生物。見た目は黒い時の化身だが、体内で赤いエネルギーのようなものが蠢いていたり、何本もの触手を生やすことができたりと不気味。
カタコトで話すが、ボイスの付いた『ドラゴンクエストⅪS』では音声が全て逆再生になっており得体の知れなさに拍車がかかっている。
サマディー王国に迫る「勇者の星」に呼びかけ、何らかの儀式を行おうとしていたが、突如現れた謎の魔物に勇者の星をぶった斬られてしまい、酷くショックを受けてorzと頽れてしまった。
しかしエンディング後、ある決意を胸に忘れられた塔を旅立つ主人公の影にこっそりと隠れ…
邪神の子
ラスボス邪神ニズゼルファが生み出した分身。見た目は黒い精霊と全く同じ。
「ダークミナデイン」という技の供物にされるためだけに生み出された。
時の守り神
冒険の書の世界の果てで時を見守っているという守り神。
お調子者でノリの良い性格で、邪神ニズゼルファを倒せる者を見極めるためのある盛大なドッキリを仕掛けている。
関連イラスト
関連タグ
キュルル(DQ10):『ドラゴンクエストⅩ』における「時の化身」に当たるキャラクター。