イキマショウ、皆サン
概要
クロノトリガーの登場人物。デフォルト名は「ロボ」になっている。
ラヴォスにより滅びた世界A.D.2300「未来」の「プロメテドーム」で壊れかけたまま放置されていたロボットで、ルッカが修理し仲間となった。
製造番号は「R-66Y」で、ルッカには「イカス」と評価されたが、マールに「カワイクない」と言われ、クロノが勝手に「ロボ」(プレイヤーが編集可能)と名付けてしまった。本名(コードネーム)は「プロメテス」。
本来は生き残った人類を殺戮するために製造されたロボットであり、同型機であるRシリーズにすら秘匿されるほどの任務を担当していたが、ルッカが修理時に手を加えたことで人間らしい感情を持ち、とても心優しい性格の「ロボ」として再起動した。修理してくれたルッカとは良いコンビになり、それが強調されたイベントやムービーが存在する。
アトロポスという同型の彼女らしきロボがおり、ジェノサイドームで会うことができるが…。
PS版で追加されたエンディングアニメーションでは、現代に戻ったルッカが彼によく似た小型ロボットを発明している。
戦闘
内蔵されたロケットパンチやレーザーによる攻撃、ビームによる回復など多彩な技を使う。ロボットのため魔法は使えない(属性を持たない)が、スペッキオによるとレーザーなどの武器が「冥」属性の攻撃に近いらしい。
自身の内蔵武器や打撃、体当たりによる攻撃を主体とし、またアーム(腕)の部分が換装可能な武器となっていて、技によっては発射したり連続で叩き付けたりする。
魔力値の伸びが悪くカンストにはマジックカプセルが必須となる。カンストさせた際には単独で全員のHPを全快させる事が可能となり、冥・火・天の3つの属性を扱える為ロボ単騎で大抵の状況に対応できる。また、物理技であるロボタックルの威力が何故か魔力依存となっている為、物理方面での火力も底上げされる。
続編「クロノ・クロス」では
本人は登場しないが、孤児院(ルッカハウス)にてルッカの発明品であるゴンザレスと同じく、ロボのパーツの一部が確認できる。A.D.2300の街が「死海」というエリアに登場するが、プロメテドーム関連はない。
A.D.2400の世界からやってきたクロノポリスには、ロボの正式名称「プロメテス」の名前からとった、「プロメテウス」というプログラムが登場する。これはロボットたちが暴走することがないように組み込み、命令違反を犯そうとしても記憶を抹消するコードが発令されるため何もできなくなるというもの。ラヴォスを倒した後、ルッカがプロメテウスの前身となるAI理論を完成させたことで誕生した。
劇中では、人類が誤った行動を起こさないよう監視し、深層心理化下で行動を操作するプログラムである「フェイト(マザーブレーンの進化形)」を監視する役目として賢者ガッシュが密かに組み込んだ。
ロボの思考回路を元に作られたプログラムで、一度だけ主人公に語る場面のセリフはロボと同じ口調。一説には未来に帰ったロボの頭脳そのものではないかという説がある。
人類を導くためのプログラム(人工知能)であるフェイトが、ラヴォスから抽出された「凍てついた炎」という強力なアイテムを、"人類が正しい歴史に沿って行動するように、運命の書やエレメントを用いて深層心理下で操作する"以外の目的で私的利用しないように、クロノポリスがA.D.2400から12000年前に移転してから現在に至るまでの長い間、フェイトの行動を抑えてきた(フェイトが正しくない利用法を思いついた瞬間に忘れさせる様な措置を行う)。しかし、14年前にクロノポリスに島の人間が漂着した際に、フェイトがその人間の肉体に入り込んだことで、クロノポリスの外に逃げられてしまう。フェイトは島で活動するうち、愛や悲しみ、憎しみを知り、人類に対して反乱を企てるヤマネコと化し、万能の器である「凍てついた炎」を我が物にしようと考えを固める。
ヤマネコ(フェイト)は、凍てついた炎が私的に利用されないように守っているプロメテウスを消し去るため、当初は開発者のルッカを説得しようとしたが交渉は決裂し殺してしまう。結局プロメテウス攻略は失敗に終わったが、この時にヤマネコは「未来からやって来たセルジュ」と対面する。セルジュが別の時空で生き延び、いずれアナザーにやって来ることを知ったヤマネコはセルジュの姿を奪う方針に切り替える。
コンピューターのフェイトがプロメテウスを消し去ろうとしても記憶を抹消されてしまうのでどうすることもできなかった、分身たるヤマネコが「プロメテウスの消去」という命令を実行させたことで消滅させられてしまう。今わの際にプロメテウスは本物のセルジュに希望を託し、平穏な未来を願いながら消え行った。
余談
ゲーム中では、最初の自己紹介でのみ「R66-Y」、その後のイベントからは「R-66Y」と微妙に「-(ハイフン)」の位置が変わっている。
リメイク版では、最初の自己紹介を含め全て「R-66Y」表記に統一されており、また、兄弟機のRシリーズ等の扱いを見る限りこちらが正しい表記だと思われる。
劇中では「ロボ(あるいはプレイヤーのつけた名前)」と呼ばれることがほとんどなため、Pixivでもこのキャラクターにつくタグは「ロボ」がほとんどで、「R-66Y」や「プロメテス」のタグが使われることはほとんどない。
しかし「ロボ」という単語はこのキャラクターに限らず様々なロボットのイラストにつく一般的な略称なため、イラストを検索する場合は「ロボ」のタグに「クロノトリガー」などの作品を絞り込むタグと組み合わせることをお勧めする。
Vジャンプ創刊号では、鳥山明氏による設定画が公開、複数のデザイン案が掲載されていた。
鳥山氏曰く『デザインをするのに、一番時間がかかった』とのこと
2021年に開催された東京オリンピックではロボのテーマBGMである『ロボのテーマ』が選手入場曲として使用された。