概要
1975年3月に発表、翌4月から市販に移された。
2021年現在も使用されている、大文字・小文字混じりの「MazDa」ロゴを初めて採用した車種でもある。
東洋工業(マツダ)は1975年の時点ではフォードと資本提携していなかったため、オーストラリアの自動車メーカー・GMホールデンと部品購入契約を交わすことで誕生した。
ホールデンの大型車・HJの最上級グレード「プレミアー」のボディを日本向け高級車のような内外装にしつらえ、マツダ独自の13B型ロータリーエンジンを採用した。
だが、トヨタのセンチュリーや日産のプレジデントより高価であったうえ、ボディを日本のユーザー好みに合わせなかったこともあってか販売は振るわなかった。また、ホールデンHJ自体は大排気量エンジンを搭載するクラスではあったものの、これにロータリーエンジンを搭載しても動力性能不足で燃費が悪かった(そもそもロータリーエンジン自体燃費の悪さで悪名高かった)。
1977年に3代目ルーチェ(ルーチェレガート)の製造・販売を始めたこともあってか、生産は打ち切られた。ただ、その分在庫がだぶついていたようで、1979年1月まで販売は行われている。