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一杯のかけそば

いっぱいのかけそば

一杯のかけそばとは1989年に発表した栗良平の童話である。
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あらすじ

1972年の大晦日、北海道は札幌の時計台横丁にある蕎麦屋に閉店間際に貧相な三人の母子が現れ、当時150円のかけそばを一杯だけ注文する所から話は始まる。毎年毎年、その母子は大晦日の閉店間際に現れては一杯のかけそばを三人で分け合って食べるのだった。夫を失ってからは母子三人は苦しい生活を送っていたらしく、大晦日に食べる一杯のかけそばが母子の年に一回の贅沢だったという。不憫に思った蕎麦屋夫婦はこっそり通常より多めのそばを母子に提供していた。
だが、ある時から大晦日に母子は現れなくなっていた。そして時は流れてある大晦日にあの母子が現れて子供達が成長し就職した事が明かされ、ようやく三人は三杯のかけそばを注文できたのである。

概要

この話は作者の栗良平が口演で全国各地を行脚していた話が元となっている。不遇な親子を想う蕎麦屋の人情話は口コミで広まっていき、やがて書籍化・映画化もされる泣ける美談としてブームとなった。



懐疑論

…ところが、これは実話を元にした美談の触れ込みがあった事から物語の辻褄が合わない等で創作疑惑が噴出。「閉店間際ならば売れ残りのそばで三人前出せたんじゃないか」といった懐疑的な意見もあった。(※)
この「一杯のかけそば」のブームの終焉のきっかけとなったのはタモリが「1972年当時、150円もあればカップそばが三つ買えたはず」「美談のファシズム」と批判した事である。

決定的な終焉へ

その後、週刊誌による作者である栗良平の私生活で起こしたとされる寸借詐欺疑惑が報じられてから一気にブームは終焉を迎えてしまった。

※映画版では蕎麦屋のおかみさんが主人に「閉店間際だし、三杯出したげたら」と言ったが、主人は「やめとけ、同情されたと思われて親子が余計申し訳なくなってしまうだろ」といったやりとりがある。

関連項目

童話 美談

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