概要
1735(享保20)年に、8代将軍徳川吉宗の三男・宗尹が賄料3万俵を与えられて創設した。家名は1740(元文5)年に一橋門内に屋敷を賜ったことが由来。
11代将軍家斉と15代将軍慶喜は一橋家の出身であり、また御三家のうち尾張と紀州家や他の御三卿、さらに越前松平家や筑前黒田家などと養子縁組を行った。
一方で一橋家の当主は早世が多く、斉位以降は一橋家の血を引く養子がとられた。そして8代当主昌丸が早世したことで、一橋家の血を引いていない水戸徳川家から慶喜が養嗣子として継ぐことになった。
歴代当主
- 徳川宗尹
- 徳川治済:宗尹の四男。11代将軍・家斉の父。
- 徳川斉敦:治済の六男。
- 徳川斉礼:斉敦の次男。
- 徳川斉位:治済の五男・斉匡(田安家当主)の四男。
- 徳川慶昌:12代将軍・家慶の五男。
- 徳川慶壽:斉匡の五男。
- 徳川昌丸:家斉の十二男・斉荘(尾張徳川家当主)の次男。
- 徳川慶喜:徳川斉昭(水戸徳川家当主)の七男。
- 徳川茂栄:松平義建(高須松平家当主)の五男。