概要
福岡県大牟田市で炭鉱経営を行っていた三井鉱山の子会社である三井グリーンランド(旧:三井三池開発)が、過去に運営していた遊園地・レジャー施設。1960年代に最初に開園した熊本、そして1980年代に開園した北海道の、計2ヶ所に同名の施設が存在した。
現在では三井鉱山は事業から撤退し、三井グリーンランドの株式を西部ガスグループに譲渡し「グリーンランドリゾート」と社名を改めたのに伴い、熊本の方は三井の名を冠さない「グリーンランド」として、また北海道の方はグリーンランドリゾートの孫会社である空知リゾートシティに事業を継承する形で「北海道グリーンランド」として、それぞれ改称の上で現在も運営中である。
言うまでもないが、北極海に浮かぶ世界最大の島とは関係ない。
グリーンランド(熊本)
1966年、熊本県荒尾市にて開園。総面積300万平方mの巨大遊園地であると同時に、その広大な敷地内にはプール、ホテル、ゴルフ場、温泉なども備えた総合レジャー施設となっている。
メイン画像にもある国内最大規模の観覧車「レインボー」を始め、国内最多となる10種類のジェットコースター、九州初となる空中回転ブランコ型アトラクション「スターフライヤーゴクウ」などが存在する。
園内のステージにおいてはよくアトラクションショーなども開催されており、特に仮面ライダーシリーズのショーは九州最大規模と言っても過言ではない。かつては「平成ライダーのショーなのに、キカイダーや宇宙刑事が出てきて悪と戦う」という、珍しいコラボレーションも楽しめるショーが開催された事もある。
また過去には関連する施設として、国内唯一のウルトラマン関連の遊園地「ウルトラマンランド」(1996年-2013年)や「九州わんわん王国」(2000年-2005年、現在は園内にて改称・規模縮小の上で再出発)が、三井グリーンランドに隣接する形で存在した。
ロケを行った作品
- 西部警察
- 特救指令ソルブレイン
- ウルトラマンティガ
- 仮面ライダー555
- オズの世界:週刊ヤングジャンプの『ふしぎの国の波平さん』、映画『オズランド』の原作にもなった小説。グリーンランドをモチーフとした遊園地を舞台としている。
北海道グリーンランド
1986年、北海道岩見沢市のいわみざわ公園内にて開園。当初は同公園を会場として開催された「北海道21世紀博覧会」の会場施設の一つであり、同博覧会の終了後に「三井グリーンランド」として開園したという経緯を持つ。
通年で営業している熊本とは異なり、こちらは毎年4月から10月の期間限定での営業となっており、休業期間中の毎年12月から3月にかけては隣接するスキー場「北海道グリーンランドホワイトパーク」が営業を実施している。
前出の「レインボー」には及ばぬものの、園内の大観覧車は現在でも道内においては最大級の規模であり、これも含めた50種近くもの大型遊具を備えている。また熊本と同様にアトラクションショーも開催される他、野外音楽フェスティバルや花火大会などといった様々なイベント会場として使用される事もある。
キャラクターショーも多く開催され、仮面ライダー、カーレンジャー、ウルトラマン、ゴジラのたいへん豪華な共演が実現したことも。
関連項目
鈴井貴之-自身が監督を務めた映画『man-hole』に、北海道グリーンランドがロケ地として登場