曖昧さ回避
概要
「許嫁か……脆い絆だ」
聖コルホーズ学園格闘スケートペアの一人。パートナーは白鳥あずさでコンビネーションは抜群だが、お互いに自己中心的な性格であるためコンビ仲は最悪である。
キザでナルシストな性格で、普段は自分と女性のことしか頭にないため、乱馬からは(取り巻き達からも内心で)『慢性発情男』などと言われている。本人もそのあたりには自覚はあるようで、乱馬に「きさまというやつは、そーゆーことしか思いつかんのか?」と言われると、自信満々に「ぼくの頭はそーゆーことで一杯だ‼」と断言しており、流石の乱馬もこれには内心で『恐ろしいやつ…』と冷や汗を流しながら戦慄を覚えた。
彼が登場する「格闘ペアスケート編」は本来はアニメ版第1期に放映されるはずだったが、その時期にとある有名な誘拐・殺人事件が起きたため(その為シャンプー登場のエピソードの導入が原作と異なる)、ほとぼりが冷めた頃にアニメ版第2期に放映された、という逸話がある。
得意技の「別れのメリーゴーランド」は相手の男に「助かりたければ彼女の手を放せ」と唆しておいて、実際は相手側の女を助けて自分のものにしようとするという女たらしな彼らしいセコイ策略(ちなみに相手側の男はあずさ共々放り投げられる)だが、喧嘩しながらもお互いのことを想っている乱馬とあかねには効果なく、また元から不仲の良牙と女らんまも簡単に引き裂いたが当然効果がなかった為、いずれも失敗に終わっている。
ゲストキャラクターだが、エンディングテーマの乱馬ダ☆RANMAにセリフで登場したりキャラクターCD『乱馬的企画音盤II らんま1/2 歌暦』にあずさと共に参加している。
企画CDで幾度も登場するが、あずさに邪魔されまともに歌えない、という展開は一種のお約束となっている。
実は、乱馬の初めてのキスの相手であり、(この時は本人曰く「男がスケートを滑れないなんて恥ずかしい」という理由で女の姿だったとはいえ)半ば無理やりな形でリンクのド真ん中(しかも、あかねを含めたみんなが見ている中で)、接吻されてしまいしばらく呆然した後に、人目も憚らず大号泣しながら立ち去り、風呂に入って男に戻り怒髪天を突いた乱馬に宣戦布告される。
性格は癖が強く、自己中心的ではあるが、容姿端麗な美男子であるため女性にモテる(風林館高校のスケート部に所属するあかねの友人も、三千院を初めて見た時に背が高くハンサムな顔立ちをしていたため、「いい男」と頬を赤らめて見とれていた)ものの、中には(三千院の方からちょっかいを出したのか、女の方から三千院に寄って行ったのかは不明だが)取り巻き達の彼女を魅了して奪った事もあったようで、男からはかなりの恨みを買っている模様。
その証拠に、乱馬との一騎打ちで必殺技『死霊の盆踊り』を食らっても乱馬は動ける一方で、一見すると勝利したように見える三千院は気絶しており、立ったまま気絶した三千院に落書きをするあずさの悪戯を皮切りに取り巻き達も嬉々として参加するなど、内心では嫌われていた。その証拠に「しね」「アホ」「スケベ」「天ちゅう」「女ったらし」「ざまみろ」「バカヤロウ」「慢性発情男」「おれの彼女かえせ バカ」などと罵詈雑言の数々を服の上から体中に書かれてしまう。
この人生最大の屈辱とも言うべき仕打ちに、プライドの高い三千院は心底悔しがり、怒りに燃えて「おのれ、早乙女乱馬!」「試合の日がきさまの命日だ‼」と乱馬抹殺を誓った。
しかし、奇しくも後に乱馬も父である玄馬譲りのいい加減さに加えて、ナルシストで自信過剰、無神経で自己中心的、かなりの負けず嫌い、受けた恨みは絶対に忘れず、相手にやり返さないと気が済まない根に持つ性格など、三千院と似たような(あかねやムースからは、揃って『く…くされ外道…』と内心で揶揄される有様の)バカなキャラクターに変遷していったのは、あまりにも皮肉としか言いようがない…。
余談
2024年版で帝を演じる宮野は同じ高橋先生原作の『令和うる星やつら』でキャラや性格などが似ている面堂終太郎を演じており、1989年版の帝を演じた井上も『令和うる星やつら』で終太郎の父親として出演している。