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CV:荒木香恵


概要編集

アニメ第146話で登場。冬樹のクラスに転校生としてやって来た謎の少女。

とある事情で太陽系から外れてしまった準惑星・冥王星の署名活動を行っている。


毛先が巻かれている紫色の髪が特徴的。服装は作中では吉祥学園の制服しか着ていないため、普段着などは一切不明。


ブーメラン型の謎のペット・カロンを飼っており、夜になると彼がどこからともなく街に出現し暴れ出す。その影響で彼はケロロ小隊と激闘を繰り広げることになる。


正体と目的編集

その正体は冥王星に住んでいるという異星人。彼女のペットであるカロンも冥王星出身。


地球へやって来た目的は地球人に冥王星を忘れてほしくなかったため

広報活動やカロンを使って騒ぎを起こしているのも忘れられないようにするための余興であった。


しかし冬樹を除く周りの人間からは一定時間が経つと彼女たちの記憶が消されるという特殊な呪縛が掛けられており、冥王星を忘れてほしくないという彼女の願いに対しての難題となっている。


九条冥という名は地球で名乗る際の偽名であり、作中では本名も明かされていない。


余談編集

この146話自体サブタイトルのコールがゲストキャラクターという珍しい回でもある。それと同時にサブタイトルがゲストキャラの名前なのも珍しい回となっている。


ちなみにカロンの声は藤原啓治氏が演じている。


関連タグ編集

ケロロ軍曹 冥王星 ゲストキャラ(ケロロ軍曹)

ちびうさ セーラーちびムーン…中の人繋がり且つ冥王星に関連するキャラとの関わりが深いキャラクター。
































以下、更なるネタバレが含まれます。























"もう1つの目的と結末"

実は彼女が地球に来た目的はこれだけではなかった。

そのもう一つの目的が自身の姿が消えるのを阻止するということ。


彼女は本来冥王星の「私を忘れないで」という思いから誕生したいうなれば幻のような存在で、地球人が時間と共に冥王星のことを忘れてしまうとその影響で冥王星のエネルギーも減り、同時に彼女の姿も徐々に消えていくという特殊な性質を持ってもいた。

関わった人の記憶が消えてしまうのもその影響で、その呪縛が解放されるには制限時間までに冥王星を忘れられないようにするということが物語の中盤で彼女の口から明かされる。


それを知った冬樹とケロロ小隊は彼女を救うべく冥王星の知名度を上げようと広報活動に協力することを決意。

彼らの協力もあり、冥王星の知名度は物語のクライマックスまで上がりつつあった。


しかしそのクライマックスで事件は起こる。


そう、記憶が消える呪縛によって再び冬樹以外のすべての人物から冥王星の記憶が消え、それと同時に記憶が消えてしまったケロロ小隊とカロンが激闘を繰り広げることになってしまうのである。それを感じ取ったカロンは消滅前の最後の武器として変身を開始。地球人やケロロ小隊の記憶に再び刻み込もうと奮闘するが、残念ながら時間切れとなり消滅を余儀なくする。


カロンとケロロ小隊の激闘を止めるよう冥に注意を促す冬樹だったが、冥は「もう大丈夫です」と発言。自身やカロンたちが消滅することを素直に受け入れる。

消滅を受け入れることができなかった冬樹は悲しみの顔を浮かべるが、「悲しまないで」と彼女は注意。そして流していた涙を止めこう言った。



「笑ってお別れしましょう!」



こうして最終的に使命を果たせなかったまま冥は冬樹に笑顔を向け、そのままこの世を去るかのように消えていった。



"余談"

ケロロ軍曹で数少ないバッドエンドを迎えた善良キャラ。

本作品の善良キャラは死ぬことなく幸せな最後を迎えるというのがお決まりなのだが、本エピソードではそれが唯一実現せず時間切れで使命を果たすことができないままこの世を去るという残酷な結末になっている。それに加えて地球に来る前からすでに消えて死んでしまうことを覚悟する描写も多々あり、冬樹にそのことを話しているシーンでも笑ってはいたがどこか悲しそうな雰囲気が漂っており、視聴者からも「見ていて辛い」と悲願する声が多い。


一応冥が消滅したのちに冬樹が「忘れないよ。いつまでも。ずっと」と笑顔で発言した辺り一部の人間は冥王星を覚えているという明るい結末で終わってはいるが、結局は冬樹以外の主要キャラにはその記憶が一切無いため、一連の事件およびその存在自体はなかったことにされるという何一つ良い事なしの鬱エンドとなった。その後のナレーションが暗いボイストーンで話す部分もどこか悲しく聞こえるのは言うまでもない。


※後の153話では消滅したと思われていた冥とカロンが再登場するシーンがあるが、テロップで「冥王星」と強調されている通り、冥王星の存在が地球人に忘れられてしまった事実は変わらず、彼女達の生存に視聴者を安心させる一方でわだかまりが残る演出となっている。



"追加の関連タグ"

鬱エンド 悲劇のヒロイン

リメンバー・ミー

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