概要
京都を拠点とする極道組織。
関西の老舗の極道組織の中でも古きしきたりを重んじるかなりの保守派であり、穏健的改革派に該当する大阪の天王寺組とは意見の相違が原因で何度か揉めていた模様。
関東の天羽組との羽王戦争で敗戦し弱体化した天王寺組の打倒を狙っている模様。
組織の特徴
現状表立って動いていないため不明な点も多いが、天王寺組の弱体化を受けて関西極道全てを従わせようとする野心を組長の葛城が口にしたり、若頭の佐久間が手段を選ばず戸狩を狙ったりと、天王寺組や天羽組に京獅子連合や神城組といった他の関西や関東の極道組織と比較すると野心が強く危険性も高い。
一方、シマやシマのカタギについては配慮するなど、極道らしさも持ち合わせており単なる外道とはいえない。
メンバー
- 葛城勲(かつらぎ いさお)
CV:ヤシロこーいち
五条組の組長。
左流しにした黒髪をアンダーリムの五角形型の眼鏡をかけた壮年の男性。2024年11月のメンバーシップ動画にて名前が判明。
渋谷大智によると京都を明治維新前のように再び首都にすることを望んでいるらしい。
- 佐久間義景(さくま よしかげ)
CV:KI
五条組の若頭。
左流しにした黒髪をベースにグレーのメッシュを入れ、丸眼鏡をかけたインテリ風な男性。リスナーからはエルペタス所属の暗殺者「イヌワシ」に似ているとの声もある。
表面上は丁寧だが、本性は慇懃無礼な野心家であり、抗争で弱った天王寺組を狙っている。
- 松尾蔵之介(まつお くらのすけ)
CV:畑耕平
五条組の最高戦力とされる武闘派構成員。異名は「鉄槍の松尾」。
- 屋敷雅成(やしき まさなり)
CV:畑耕平
五条組の構成員。最高戦力とされる松尾に敬語を用いている事から、彼よりも後輩であると思われる。
- 五条組構成員A
紫の髪に紅葉が描かれた紺色の服を着た青年。
上記の4人が揃った五条組の一枚絵に出てきたことから主要メンバーだと思われる。
五条組の構成員は、これだけではないかもしれない。事実、紹介写真では3枠のシルエットが用意されている。
協力者・協力組織
- ニトロ ×
CV:ヤシロこーいち
五条組お抱えのヒットマン。天王寺組でも最強クラスの実力者である戸狩玄弥と斬り合う戦闘能力を持っている。
2度目の戸狩との戦闘において、驚異的な戸狩のタフネスに敗れ敗死。
- 偽戸狩
五条組に大量の借金をしている男性。五条組に命じられて戸狩のふりをして恐喝などの悪事を行っていたが、戸狩と渋谷により制裁を下された(殺すほどの悪事は働いていなかったため命は助かった模様)。尚、二人は手の込んだイタズラと考えたため現状は五条組との関与は天王寺組には伝わっていない。
関係者・関連組織
- 銀龍寺
京都府内にある寺。
五条組の保護対象となっていることが示唆されている。
敵対者・敵対組織
- 天王寺組
初登場時点で仲が悪かったことが明らかになっている。
- 大嶽徳史 ×
天王寺組の先代若頭。
羽王戦争の責任を取るために自爆したため現在は故人だが、生前は天王寺組の窓口として佐久間と度々会談をしていたが、意見の食い違いにより佐久間とは何度も揉めていた。
- 関西系組織のヒットマン ×
料亭で佐久間と松尾を襲った男たち。
松尾があっさり返り討ちにしたが、どこの組織の人間かを吐くことはなかったため正体は現時点で不明。
活躍
この回で初登場。
佐久間はこの日大嶽の葬式に参列するが、そこで「残念な終わり方をしはった」と言及したため渋谷らを怒らせる。しかしそれ以上の事態にはならず、付き合い方を変えることを呟いて引き上げた。
過去に佐久間が大嶽と話し合っていたシーンが描かれた。自分が一番過去に囚われて東日本との対話などの平和的手法を放棄し、一方的に侵略戦争を始めた張本人であることを棚上げして革新を語る大嶽の提案を拒否し、保守指向を持っていることを表明。
お食事処にて佐久間と松尾が天王寺組について話し合っていた中、流暢な関西語を喋る(東日本の存在では決してない)ヒットマン2人が佐久間を襲撃した。松尾が得物の鉄槍で返り討ちにしたがこの手口は天王寺組がこれまでに使用してきた逆ギレ作戦と全く同じ手法だったため、強い疑いを向けるがすぐには反撃せず犯人を炙り出すことにした。
先日の襲撃について佐久間と松尾と屋敷がミーティングを開き、やはりヒットマンの悪用前科が多数ある天王寺組が極めて怪しいと睨んだ。しかし断定するに足るだけの証拠はなく、最終的に佐久間が殺し屋のニトロを戸狩に差し向けたときの反応をもって黒かどうか判断しようと結論づけた。
そしてニトロが動きコンビニのカウンター越しに互角の戦闘を繰り広げるが、今回は小手調べのつもりだったのか戸狩が目を離した一瞬の隙に撤退した。
ニトロが戸狩の自宅を特定し爆破作戦を展開するも討ち取れず、態勢を整えてから出直そうと手榴弾を投げる。しかし彼のタフネスの前には通用せずに殉職した。
- 2024年10月11日の動画(戸狩玄弥)
ニトロが撃退されても天王寺組は動きを見せなかったため、今度は借金まみれの債務者を偽戸狩に仕立てて今しばらく様子見をしようと結論付けた。
しかし何ら役に立つ情報は得られず、偽戸狩は渋谷によって厳しい制裁を受けただけに終わった(本人は「メンタルを削った」としているが)。
- 2024年11月16日の動画(戸狩玄弥)
葬儀以降、天王寺組との最初の大規模会合が行われた。代表は葛城と佐久間。
この日彼らは鳳来町で発見された勾玉についての話題を持ち出し、正当な研究を経てルーツが元は京都の銀龍寺にあることを説明。その上で保守指向に基づき返してほしいと要求する(もちろん逆だったらちゃんと返すと補足もしている)が、天王寺組は「自分たちの領域で見つけたものだから自分のものだ」として拒否。その対応から互いにヒートアップしていき、その日の会合は終了した。
なお動画の説明文とサムネには京都戦争なる文字が躍っており、天王寺組との戦争が秒読み段階となっている(原因がこの勾玉問題に起因するのか、他の要素なのかはまだ不明。)
考察
五条組を襲ったヒットマンの正体は?
佐久間と松尾が会合をしている料亭で彼らは突如関西語を喋るヒットマンの集団に襲われ、松尾が圧倒的な実力差で返り討ちにした。ファンの間ではこの刺客を放ったのが誰なのかという議論がコメント欄内外でたびたび起こっている。
単純に考えれば(劇中で彼らも言及していたように)全く同じ手口で複数の前科持ちの上、動機もある天王寺組が極めて怪しいが、まだ天王寺組が犯人という決定的証拠は出ていない。そのため殺し屋ニトロを天王寺組に向けて放ち、その反応を持って彼らが黒かどうかを判断する作戦を立てていた。
ただし、これは天王寺組を打倒する口実である可能性も決して否定できない。
勾玉問題について
前述の通り、現時点での五条組と天王寺組の最も大きな問題は「京都の銀龍寺にルーツがあることが正当な研究で判明し、大阪の鳳来町にある光鳳寺で発見された勾玉の所有権がどちらにあるか」というものである。
この問題についての銀龍寺と光鳳寺のスタンスが現状不明であり、勾玉がどのように扱われるかも明言されていないため、どちらに非があるかまでは断言できない。
現状は鳳来町の光鳳寺にて展示がされているようであるが、五条組はこれによって発生した利権を返すよう要求。対して天王寺組は光鳳寺で発見され、そこで展示されているためその利権は自分たちのものと主張している。
今後、勾玉を巡って銀龍寺と光鳳寺が声明を出したり法的な処理が行われたりした場合、互いの利権をかけた衝突に発展する可能性が極めて高くなっている。