仁藤夢乃
にとうゆめの
仁藤夢乃(にとう ゆめの、1989年〈平成元年〉12月19日 - )は、日本の社会活動家、フェミニスト。一般社団法人Colabo代表。東京都町田市生まれ。妹に元タレント、女優・歌手の仁藤萌乃がいる。
恵泉女学園中学に入学し、高校まで進学するも父親の単身赴任も重なって中高生ごろに親(特に母親)との折り合いが悪くなり、高校生ごろには家出を繰り返すようになり恵泉女学園高校を2年で中退。
大学入学資格認定試験のため通い始めた河合塾コスモで、講師の一人でもあった阿蘇敏文牧師と知り合い、キリスト教系団体の社会運動に参加するようになる。
明治学院大学に在学中の2011年に東日本大震災が発生し、東京と石巻市を往復しボランティアとして活動。被災地の高校生らが地元企業と共に新商品の菓子を開発し、売り上げ金を支援に使うというスキームで高校生らを支援するため、同年5月に学生団体『Colabo(コラボ)』を結成した。2013年3月に明治学院大学を卒業し、同年に初の著書「難民高校生」を刊行して文筆家としてもメジャーデビューし、Colaboが社団法人化。
その後は多くのフェミニズム系運動や社会運動に参加、自治体や官庁の委員にも抜擢されている。
しかし2024年前後から後述の訴訟合戦の影響もあり、東京都とは溝ができている。
家族関係は明確にしていないところはあるものの、度々「パートナー」と呼ぶ事実婚関係にある男性の存在を公言しており、彼女と訴訟合戦になっているライターの「エコーニュース」主催の江藤貴紀からは「Colabo」の役員である社会活動家ではないかとの指摘がされている。
政治的なスタンスとしては明確なアンチ自民党であるが、立憲民主党の所謂「表現の自由」を掲げる派の議員や候補者とは対立姿勢を明確にしており元都議の栗下善行等を激しく非難している。
共産党は選挙で一部候補を支援したこともあったが、同党の候補者支援体制についても不満を述べていたことはある。
また韓国のフェミニズム団体とも交流がある。
政治家相手以外にも下記のような言動で物議を醸すことも度々で、対立するツイッタラーやブロガー、ライターらといくつかの訴訟合戦となっている。
保守派〜中道派の公人やツイッタラーはもちろん、左派の有名人に対しても室井佑月とSNS上で口論となった事件のように対立することも多い。ただ、X(旧Twitter)では対立意見をすぐブロックすることも多く、第三者のツイッタラーにとっては何が起こっているか把握できないことも多い。
実妹である萌乃とは、彼女のAKB在籍時代の一時期には生誕祭に登場して応援するなど交友を明らかにしていたものの、その後はお互い公で一切触れずその理由も公表しないというスタンスをとっている。
『難民高校生 : 絶望社会を生き抜く「私たち」のリアル』英治出版、2013年3月25日。ISBN 978-4862761552。
『難民高校生 : 絶望社会を生き抜く「私たち」のリアル』筑摩書房〈ちくま文庫 ; に16-1)〉、2016年12月7日。ISBN 978-4480434210。
『女子高生の裏社会 : 「関係性の貧困」に生きる少女たち』光文社〈光文社新書 ; 711〉、2014年8月7日。ISBN 978-4334038144。
『当たり前の日常を手に入れるために : 性搾取社会を生きる私たちの闘い』影書房、2022年9月。
イミダスに「バカなふりして生きるのやめた」を、2015年8月から連載中。