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仮装巡洋艦バシリスク

かそうじゅんようかんばしりすく

仮装巡洋艦バシリスクはSF小説、航空宇宙軍史シリーズに登場する架空の宇宙船。

概要編集

 仮装巡洋艦バシリスクは谷甲州著のSF小説航空宇宙軍史シリーズに登場する架空の宇宙船である。

 西暦2099年に勃発した第一次外惑星動乱において外惑星連合軍によって実戦に投入された。

 所属はタイタン防衛宇宙軍。元々はタイタン船籍の商船(おそらくはD・20級と呼ばれる輸送船の1隻)であり土星系や木星系を始めとする外惑星諸国と地球圏の間での交易に携わる民間輸送船である…というのは偽装であり実際はタイタン軍所属の情報収集船である。

 第一次外惑星動乱開戦の数ヶ月前に仮装巡洋艦に改装され開戦劈頭の地球周回軌道奇襲攻撃に参加し、月面工場への破壊工作を実施したカリスト軍の陸戦隊タナトス戦闘団の一部を便乗させ他の仮装巡洋艦艦隊を逃がすために囮として太陽をスイングバイする軌道を取り外惑星へと帰還した。(結果的にはこの軌道が航空宇宙軍の最も手薄な場所を通るルートだった)

 開戦より3ヶ月でタイタンが航空宇宙軍に降伏、作戦中でタイタンから離れていたバシリスクは降伏も中立国への入港もせず同じ外惑星連合構成国であるガニメデへ向かい以後はガニメデ宇宙軍に属した様である。(バシリスクと同様に降伏を嫌って木星系へ向かったタイタン軍の艦は他にも居た様だ)

 戦況が外惑星連合にとってじり貧になって行く中、タイタンへ護衛艦が付かない航空宇宙軍の輸送艦隊が向かっているという情報を入手した外惑星連合はバシリスクに輸送艦隊撃滅の命令を下したが、それはバシリスクを誘引して撃破するための偽情報であった。(この頃にはバシリスクは航空宇宙軍側でも名を知られる様になっていた)

 会敵予想宙域には輸送艦隊ではなく高加速哨戒艇が来たためバシリスクは重量物であるミサイルランチャーを捨て(恒星の電波で敵のセンサを誤魔化すため)シリウスへ向かって全力加速で撤退したが、哨戒艇に見えたのは偽装であり実際の相手は航空宇宙軍最強の戦闘艦であるゾディアック級フリゲート艦の1隻、タウルスであった。

 降伏勧告を無視して加速するバシリスクに対して放ったタウルスのレーザ砲がバシリスクのエンジンに命中し暴走、推進剤が切れるまでに毎秒1000㎞まで加速し太陽系を飛び出してしまった。

 推進剤切れで停止したエンジンを含め艦は正常であったが帰還は不可能となり、次第に母港との交信も困難になり乗組員の二階級特進勲章の授与の通達が母港との最後の交信であった。これ以降艦長は乗組員に遺書の送信の許可と宇宙空間の観測を命令した。

 150年後にシリウス星系に展開する航空宇宙軍所属のカンチェンジュンガ級宙域制圧戦闘母艦3番艦アコンカグアの哨戒網がシリウスに近づいて来るバシリスクを探知し、艦載機であるグルカ級哨戒艇グルカ一○七に調査が命じられた。艦内に残された艦長の日誌には太陽系外へ飛び出すまでの顛末と飛び出した後にバシリスクが遭遇した航空宇宙軍外宇宙艦隊所属の観測艦からの電波の事、そしてバシリスクの最終速度ではシリウスまで3000年はかかるはずなのにたった150年で到着した理由が書かれていた。

 バシリスクの乗組員数は9人、艦長はニルス・ヘルナー中佐。情報収集船時代から最後の任務まで乗組員が入れ替わる事はなかった。

 搭載武装は最後の任務時は投射ミサイル、それ以外にもレーザ砲、爆雷、機動爆雷(ミサイル)等、当時の標準的な宙戦用兵器を一通り搭載可能と思われる。

 仮装巡洋艦に改装される前は遠心力を利用した人工重力ブロックがある等居住性は高かった様だが改装時に撤去された模様。

 シリウスにて艦長の日誌を読んだ航空宇宙軍下士官の大崎一曹はバシリスクの元の所属であったタイタンの軌道コンビナート都市出身であった。

 

 


関連タグ編集

航空宇宙軍史 外惑星連合軍 航空宇宙軍 宇宙戦争 宇宙船 SF 仮装巡洋艦

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