情報
概要
『仮面ライダーBLACK』のオープニングテーマ。
OP映像ではまず格納庫が映し出され、乾いた足音とシルエット姿の仮面ライダーブラックが現れる。やがて始まるイントロのメロディーと同時にバトルホッパーに跨り、駆動するエンジンと共に曲が始まるという、斬新かつ熱くなる演出がなされている。
『BLACK』は原点回帰を意識した作品である為、この歌も「レッツゴー!!ライダーキック」の初期のバージョンをオマージュして作品の主演である倉田氏が歌唱している。
……のだが、はっきり言って倉田氏がきちんと音程を取れておらず、その事をしばしばネタにされてしまっている。
もっとも、これは作曲した宇崎氏はプロが歌うことを想定して製作した為、かなり歌いにくい曲になってしまったというのも大きな要因であり、決して倉田氏の歌唱力だけが原因ではない。
また、「レッツゴー!!ライダーキック」の藤岡弘、氏が歌ったバージョンもあまり上手いとは言えないものになっていた為、偶然ではあるもののオマージュ元に似た形にもなっている。
ちなみにカバーバージョンも複数存在するが、そちらは基本的にプロが歌っているので(歌い方も寄せたりしていない限りは)シンプルに上手い。
また、『BLACK』本編ではこの曲をベースにした劇伴が存在し(ミュージックナンバーはV-0、メニューとしては『ヒーロー登場」)、こちらは戦闘のみならず次回予告にも使用されている。
『仮面ライダーBLACKSUN』の最終話では、映像も含めた原点の『BLACK』のOPをオマージュとしてこの楽曲が使用されている。本家と比較して見ると、「本家よりもバイクの速度が遅い」と思うかもしれないが、これはあくまで『BLACKSUN』ver.が法定速度を守って安全に運転しているだけで本家の方が速すぎるのである。
バリエーション
この歌には複数のバリエーションが存在し、フルサイズが3種、TVサイズが2種の合計5種類がある。
それぞれに細かな差異があるが、どれも聞き比べてようやく分かる程度の違いである為、CDなどではOPに使われていない方を収録されてしまう事も少なくない。
もっとも分かりやすい差異は、イントロのシンセの楽器の音やサビの「BLACK!」のシャウト部分。
1.本編のOPや挿入歌として主に使用されたバージョン。
フルサイズとTVサイズが作られた。「BLACK!!」のシャウトは女性コーラスのみ。
こちらはフルサイズバージョンは長らく歌とアクションのみの収録だったが、2015年のSONG&BGM COLLECTIONに収録された。
TVサイズについては、タイトルから映像に合わせた効果音付きのものはバトルミュージックコレクションのみに収録されている
2.シングルEPやシングルCDに収録されたバージョン。フルサイズとTVサイズが作られたが、どちらも本編では使われていない。「BLACK!!」のシャウトは倉田氏に女性コーラスが重なる形で、女性コーラス側には強めのエコーがかけられている。また、イントロのブラスがかかるタイミングが異なる。
仮面ライダーBGM大全集下のTVサイズはこちら。
メロディー入りカラオケやカラオケは、こちらのみ収録となっている。
音楽集に収録されたカラオケはこちらのTVサイズコーラスつきのバージョンとなっている。
3.第16話「友よ!海を越えて」で使用されたバージョン。(アルバムバージョン)
TVサイズはなく、フルサイズのみが作られた。「BLACK!!」のシャウトは倉田氏のみで女性コーラスがない(或いはほぼ聞こえない)。また、倉田氏の歌が最も音程が外れているというのが大きな特徴。(ほか二つと比べるとあやしげなエスパーの箇所が、走り気味となっている)
なお、前述の「ヒーロー登場」も2種類のバリエーションがあり、1つは次回予告にも使用されているバージョンと、もう一つはシンセの打楽器の「テケテケテケテン!」というフレーズが強調されているバージョンがある。
これについては前者は本編使用のためのステレオマスター版で仮面ライダーBGM大全集下、SONG&BGM COLLECTION、バトルミュージックコレクションに収録されている。
後者はサントラ収録用のマスターでこちらは「仮面ライダーBLACK 音楽集」に収録されている。
関連項目
×上手い×下手〇てつを:この曲を歌った倉田てつを氏の歌唱力を評して生まれた言葉。
宮野真守:カバー経験があるが、歌い方がうるさくなっているのが特徴。
D4DJ:こちらの楽曲を収録したリズムゲーム。2020年11月29日に唐突なトレンド入りをした原因でもある。丁度、仮面ライダーセイバーの放送日だったこともあり……。カバーは「PeakyP-key」が担当。