伊藤文學
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いとうぶんがく
日本の雑誌編集者。ゲイ雑誌「薔薇族」の初代編集長、「百合」の発明者として知られている。
1932年生まれ、東京都出身。
駒澤大学文学部卒業後に父・伊藤禱一が創立した「第二書房」へ入社。
その後、性について描写した本が増えたことに目を付け、セックスを題材とした新書シリーズ「ナイト・ブックス」を企画。以降「第二書房」は性描写をメインに取り扱うことで経営が安定するようになった。
1968年7月、男性同性愛者向けに「ホモテクニック—男と男の性生活」を刊行。当時同性愛ネタはその性質上取り扱われにくいジャンルであったが、競争相手がないことが功を奏しヒット。1971年には編集長として日本初の同性愛雑誌「薔薇族」の発売を果たし、以降LGBT運動に関わる。その過程で「百合族」の言葉を発明し、今ではyuriとして世界的に有名な単語になった。あの「くそみそテクニック」でおなじみの山川純一を見出したのも彼である。
2000年代に入り、インターネットの普及に伴い「薔薇族」は休刊と復活を繰り返しているが、2011年発行の通巻400号を刊行したのを機に編集長を勇退した。
2023年4月1日に発表された、何を間違ったのか前述のくそみそテクニックをアニメ化した作品『新・やらないか』に協力していることが判明した。
- 「薔薇族の初代編集長」として一般メディアで紹介される機会があるが、本人はLGBTではなく普通の異性愛者である。
- すでに年齢は80代のお爺さんであるが、公式のTwitterアカウント(※外部リンク)を持っている。
- AVビデオ作品「私立iモード学園VI 毎度修学旅行でお性(サガ)わせします!」にて校長役で出演。劇中のセリフ「ラブオイル!」から「ラブオイル校長」の愛称がある。